31 / 54
第三章
第25話『友引』
しおりを挟む
ジェイシーと会話の後、一人悶々と悩んでいた私は、ベッドに入ってもなかなか眠ることができなかった。意識がなくなったのは深夜未明で、目を覚ました時には既に昼時を迎えていた。充分に寝ていたはずなのに、目覚めはよくなかった。外の天気も曇り空だった。
朝食を取り損ねたわけなので、昼食も兼ねて食堂へ向かった。食堂には十数人の冒険者がいて、各々好いた料理を口を運んで、午前の疲労を取っていた。それでエネルギーも蓄えて、午後にまた外に出るに違いない。
私も気分を切り替えようと、じっとカウンターのメニュー欄を眺めたが、食欲があまり湧かず、どの料理も頼む気にはなれなかった。それでも何も口にしないのはよくないと分かっていたので、トーストを一枚だけ食べることにした。
カウンターで受け取ったトーストには、瑞々しいレタスと半熟の目玉焼きが乗っていた。それを食べると、口の中にトロッとした黄身の甘さが広がり、噛めばレタスのシャキシャキとした音がリズム良く聞こえた。
「…あっ」
しかし、トーストの最後の一欠片を食べようとした時、手が滑って床に落っことしてしまった。思わず溜め息も漏れてしまう。
起きてしまったことは仕方ないとその欠片を拾い、皿を返却口へ戻す際にごみ箱へ捨てた。それにしても、昨日といいさっきといい、判断力と詰めの甘さが目立つ自分に嫌気が差して、全然気分が上がらない。
身支度を整えてギルドへ行こうとすると、丁度昼食を取り終えた冒険者たちが私と同じタイミングで外へ出た。私とは違い、随分と楽しそうに話しながら歩いている。
すれ違う街の人々も、溌溂たる表情で歩いていた。茶色の服を着た齢五十と見られる男は、服が随分と汚れているのに、恥ずかしがることもなく堂々と道を闊歩している。私よりも幼い子供たちは、持て余すエネルギーを解放するかのように、疲れ知らずに追いかけっこをしている。
同じ場所に立っているのに、いつにも増して人々が明るく見えてしまう。
…そんなところでブルーな気持ちになったってしょうがないんだけどさ。
ギルドに着いて中に入った。掲示板には依頼書が十数枚あり、冒険者たちはそれらをゆっくり吟味して、早いもの勝ちで手に取っている。
ギルドの人曰く、現在Fランクの私は一度だけEランクの討伐依頼に挑戦でき、そしてそれが無事達成されれば、晴れてEランクへ昇格する、とのことだ。
Eランクの討伐依頼書は、Fランクに比べて枚数が三、四枚多かった。昇格すれば選り好みできることを考えると、ここの選択は重要だ。できれば確実に昇格できるものがいい。
…と、貼られている討伐依頼書をじっくりと見たわけだけど、書いてあるのは魔物の名前や討伐場所などの、事務的な情報だけだった。そういえばメタモルストーンって魔物を討伐したときも、詳細が分からずにテオに訊いたんだっけ。
うむむ、ここ一ヶ月で知識は結構つけたつもりだけど、魔物についての知識はノータッチだった。図鑑系のものも読んでおくべきだったかもしれない。
分からないものは仕方ない、どうせ請けるなら一番報酬金が高いものを選ぼう、と思って、依頼書を取ろうと手を伸ばしたら、他の人の手とぶつかってしまった。
「あっ、ごめんなさい」
咄嗟に謝って、相手の顔を見た。その冒険者は私よりもちょっと背丈が高い、短い白髪の女だった。
「…悪いな」
女はたった一言だけ呟いて、私を見ること無く、掲示板に貼られているCランクの依頼書を取っていった。
はぁ、とまた一つため息をつき、私はもう一度手を伸ばして、取ろうとしていたEランクの依頼書を掴んだ。
今日は、あんまり上手くいかない日だなぁ。
選んだ依頼はポイズントードという魔物の討伐だ。ギルドの受付に、この魔物について訊いてみると、痲痹毒の液体を口から吐き出す大きなカエル型の魔物らしい。陽の出ている間は水中で過ごし、雨の日や夜になると陸へあがるから、夜での討伐が基本、とのこと。
討伐場所はヴェレンから北にある、ラーシャム湖沼だ。入り用がない限りあまり近づくことのない場所らしく、人の手は全く加わっていないので、ポイズントード以外の魔物にも十分注意が必要だ。
痲痹毒を即治療できる道具を買うために、道具屋へ赴いた。繁華街に比べて品の種類は少なかったが、回復系の道具は一通り陳列されていた。反対に、装飾品系の道具は無く、その他ランタンなどの細々とした道具も売られていなかった。
道具屋の窓から空を覗いた。さきほどよりも陽の光が遮られた、黒い斑模様が目立つ鈍色の空である。直に雨が降りそうだ。雨合羽が必要だと思い、店内を見回したが、それらしいものがない。まさか雨合羽も無いのか?カウンターの店主に雨具はないのかと訊ねてみると、雨合羽は既に売り切れたと言われた。
ツイていない。なんというか、何もかも間に合っていない。
買い物を終え外に出て、再び空を見上げた。この調子じゃラーシャム湖沼へ行く道中で降り始めるだろう。しかも着いたら地面が泥濘んでいるだろうから、冷えた身体は余計に体力を奪われてしまう。テントを立てるにも一苦労するし、立てたとて中々息まらないはずだ。
どうしたものかと考えていると、ドテッという音が近くから聞こえた。音がした方を見ると、一人の女の子が転んでいた。顔を見ると顰めっ面に涙ぐんでいる。周りの大人もそれに気付いて、大丈夫?と女の子に聞いて、様子を窺っていた。
女の子は泣き出しそうな顔をしつつ、周りの大人の声にただ頷いて、徐に立ち上がった。ところが中々動き出さない。どうしたのかとよく観てみると、膝がじんわり赤くなっていた。
「大丈夫?」
私も女の子に近づいて声をかけた。女の子は相変わらず首を縦に振るだけである。
しゃがんで女の子の膝を診ると、僅かながらに血が滲み出ているものの、そこまで痛々しい擦り傷ではない。しかし、まだ幼い子供からしたら、焼け爛れるような痛みなのだろう。
<<エイド>>!
私が治癒術を唱えてると、傷はみるみる治ってゆき、何事もなかったかのように膝は綺麗になった。
「…!」
女の子は目に涙を溜めながらも傷が無くなったことに驚き、何度も膝を擦った。周りの大人も小さく感嘆の声を漏らしている。
「まだ痛い?」
私は下から覗き込むように女の子に訊くと、女の子は初めて首を横に振った。
「ううん、痛くない」
「よかった!転ばないように気をつけてね」
「うん!ありがと、おねーちゃん!」
女の子の一驚した表情は喜色満面の笑みに変わり、清粋な眼差しでお礼を言ってきた。それで、大きく手を振りながら、またね、と言って、私の横をすり抜けてゆき、転んだことを忘れてしまったかのように駆けて行った。その場が一段落着くと周りも、よかったなぁ、とか、すごいなぁ、とか言いながら、また方々に散っていった。
お礼を一つ言われただけだが、口角が上がっているのが自分でもわかるぐらいに嬉しい気持ちになった。今日の細かな不幸がそれ一つで報われたようだ。
そうこうしているうちに、雨の臭いがしてきた。ぽつりぽつりと空から雫が降ってきて、道行く人々も足早に歩いてゆく。次第に雨の勢いは強くなってゆき、私も一度道具屋へ入り直した。
「これは、依頼は雨が止んでからだなぁ」
ザーザーと降る雨の音を背景音にしてそう呟いた。雨合羽もないし、依頼に行くにしても宿屋へ戻るにしても、外に出て濡れてしまうのは間違いない。
だが不思議と沈んだ気持ちにはならなかった。たかだか一つ良いことがあっただけ、と言われたらその通りだけど、今日の私にはその小さな一個が、どんよりと落胆していた心を持ち上げてくれていた。
その後は先程の女の子のように、ギルドまで走って帰った。無論、結構濡れてしまったが、浴場があるのが幸いだった。心身ともに温まっていった。
雨が止んだのは二日経ってからだった。
朝食を取り損ねたわけなので、昼食も兼ねて食堂へ向かった。食堂には十数人の冒険者がいて、各々好いた料理を口を運んで、午前の疲労を取っていた。それでエネルギーも蓄えて、午後にまた外に出るに違いない。
私も気分を切り替えようと、じっとカウンターのメニュー欄を眺めたが、食欲があまり湧かず、どの料理も頼む気にはなれなかった。それでも何も口にしないのはよくないと分かっていたので、トーストを一枚だけ食べることにした。
カウンターで受け取ったトーストには、瑞々しいレタスと半熟の目玉焼きが乗っていた。それを食べると、口の中にトロッとした黄身の甘さが広がり、噛めばレタスのシャキシャキとした音がリズム良く聞こえた。
「…あっ」
しかし、トーストの最後の一欠片を食べようとした時、手が滑って床に落っことしてしまった。思わず溜め息も漏れてしまう。
起きてしまったことは仕方ないとその欠片を拾い、皿を返却口へ戻す際にごみ箱へ捨てた。それにしても、昨日といいさっきといい、判断力と詰めの甘さが目立つ自分に嫌気が差して、全然気分が上がらない。
身支度を整えてギルドへ行こうとすると、丁度昼食を取り終えた冒険者たちが私と同じタイミングで外へ出た。私とは違い、随分と楽しそうに話しながら歩いている。
すれ違う街の人々も、溌溂たる表情で歩いていた。茶色の服を着た齢五十と見られる男は、服が随分と汚れているのに、恥ずかしがることもなく堂々と道を闊歩している。私よりも幼い子供たちは、持て余すエネルギーを解放するかのように、疲れ知らずに追いかけっこをしている。
同じ場所に立っているのに、いつにも増して人々が明るく見えてしまう。
…そんなところでブルーな気持ちになったってしょうがないんだけどさ。
ギルドに着いて中に入った。掲示板には依頼書が十数枚あり、冒険者たちはそれらをゆっくり吟味して、早いもの勝ちで手に取っている。
ギルドの人曰く、現在Fランクの私は一度だけEランクの討伐依頼に挑戦でき、そしてそれが無事達成されれば、晴れてEランクへ昇格する、とのことだ。
Eランクの討伐依頼書は、Fランクに比べて枚数が三、四枚多かった。昇格すれば選り好みできることを考えると、ここの選択は重要だ。できれば確実に昇格できるものがいい。
…と、貼られている討伐依頼書をじっくりと見たわけだけど、書いてあるのは魔物の名前や討伐場所などの、事務的な情報だけだった。そういえばメタモルストーンって魔物を討伐したときも、詳細が分からずにテオに訊いたんだっけ。
うむむ、ここ一ヶ月で知識は結構つけたつもりだけど、魔物についての知識はノータッチだった。図鑑系のものも読んでおくべきだったかもしれない。
分からないものは仕方ない、どうせ請けるなら一番報酬金が高いものを選ぼう、と思って、依頼書を取ろうと手を伸ばしたら、他の人の手とぶつかってしまった。
「あっ、ごめんなさい」
咄嗟に謝って、相手の顔を見た。その冒険者は私よりもちょっと背丈が高い、短い白髪の女だった。
「…悪いな」
女はたった一言だけ呟いて、私を見ること無く、掲示板に貼られているCランクの依頼書を取っていった。
はぁ、とまた一つため息をつき、私はもう一度手を伸ばして、取ろうとしていたEランクの依頼書を掴んだ。
今日は、あんまり上手くいかない日だなぁ。
選んだ依頼はポイズントードという魔物の討伐だ。ギルドの受付に、この魔物について訊いてみると、痲痹毒の液体を口から吐き出す大きなカエル型の魔物らしい。陽の出ている間は水中で過ごし、雨の日や夜になると陸へあがるから、夜での討伐が基本、とのこと。
討伐場所はヴェレンから北にある、ラーシャム湖沼だ。入り用がない限りあまり近づくことのない場所らしく、人の手は全く加わっていないので、ポイズントード以外の魔物にも十分注意が必要だ。
痲痹毒を即治療できる道具を買うために、道具屋へ赴いた。繁華街に比べて品の種類は少なかったが、回復系の道具は一通り陳列されていた。反対に、装飾品系の道具は無く、その他ランタンなどの細々とした道具も売られていなかった。
道具屋の窓から空を覗いた。さきほどよりも陽の光が遮られた、黒い斑模様が目立つ鈍色の空である。直に雨が降りそうだ。雨合羽が必要だと思い、店内を見回したが、それらしいものがない。まさか雨合羽も無いのか?カウンターの店主に雨具はないのかと訊ねてみると、雨合羽は既に売り切れたと言われた。
ツイていない。なんというか、何もかも間に合っていない。
買い物を終え外に出て、再び空を見上げた。この調子じゃラーシャム湖沼へ行く道中で降り始めるだろう。しかも着いたら地面が泥濘んでいるだろうから、冷えた身体は余計に体力を奪われてしまう。テントを立てるにも一苦労するし、立てたとて中々息まらないはずだ。
どうしたものかと考えていると、ドテッという音が近くから聞こえた。音がした方を見ると、一人の女の子が転んでいた。顔を見ると顰めっ面に涙ぐんでいる。周りの大人もそれに気付いて、大丈夫?と女の子に聞いて、様子を窺っていた。
女の子は泣き出しそうな顔をしつつ、周りの大人の声にただ頷いて、徐に立ち上がった。ところが中々動き出さない。どうしたのかとよく観てみると、膝がじんわり赤くなっていた。
「大丈夫?」
私も女の子に近づいて声をかけた。女の子は相変わらず首を縦に振るだけである。
しゃがんで女の子の膝を診ると、僅かながらに血が滲み出ているものの、そこまで痛々しい擦り傷ではない。しかし、まだ幼い子供からしたら、焼け爛れるような痛みなのだろう。
<<エイド>>!
私が治癒術を唱えてると、傷はみるみる治ってゆき、何事もなかったかのように膝は綺麗になった。
「…!」
女の子は目に涙を溜めながらも傷が無くなったことに驚き、何度も膝を擦った。周りの大人も小さく感嘆の声を漏らしている。
「まだ痛い?」
私は下から覗き込むように女の子に訊くと、女の子は初めて首を横に振った。
「ううん、痛くない」
「よかった!転ばないように気をつけてね」
「うん!ありがと、おねーちゃん!」
女の子の一驚した表情は喜色満面の笑みに変わり、清粋な眼差しでお礼を言ってきた。それで、大きく手を振りながら、またね、と言って、私の横をすり抜けてゆき、転んだことを忘れてしまったかのように駆けて行った。その場が一段落着くと周りも、よかったなぁ、とか、すごいなぁ、とか言いながら、また方々に散っていった。
お礼を一つ言われただけだが、口角が上がっているのが自分でもわかるぐらいに嬉しい気持ちになった。今日の細かな不幸がそれ一つで報われたようだ。
そうこうしているうちに、雨の臭いがしてきた。ぽつりぽつりと空から雫が降ってきて、道行く人々も足早に歩いてゆく。次第に雨の勢いは強くなってゆき、私も一度道具屋へ入り直した。
「これは、依頼は雨が止んでからだなぁ」
ザーザーと降る雨の音を背景音にしてそう呟いた。雨合羽もないし、依頼に行くにしても宿屋へ戻るにしても、外に出て濡れてしまうのは間違いない。
だが不思議と沈んだ気持ちにはならなかった。たかだか一つ良いことがあっただけ、と言われたらその通りだけど、今日の私にはその小さな一個が、どんよりと落胆していた心を持ち上げてくれていた。
その後は先程の女の子のように、ギルドまで走って帰った。無論、結構濡れてしまったが、浴場があるのが幸いだった。心身ともに温まっていった。
雨が止んだのは二日経ってからだった。
0
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる