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2章
46話
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二学期が始まって二週間が経ち、小試験の結果が出ていた。
今回の試験は夏休み明けの実力テストのようなものだけど、競い合うため成績が掲示板に貼り出されている。
試験は実技と筆記の二種類で、実技もダンジョンに潜るわけではなく先生の前で魔法を披露するだけ。
その試験結果を確認して――ラギルの成績はカレンを上回り、私と同じことに皆が驚いていた。
午前の授業を終えて昼休みに私、レックス殿下、ロイ、ルート、カレンが集まり話をしている。
「僕とカレンさんは筆記で少し間違えたけど……リリアンさんとラギル君は筆記と実技が満点か」
実技の試験で満点なのは私、カレン、ラギルの三人だけで……その少し下にレックス殿下とロイがいる。
更にその少し下にルートがいて……それ以下の生徒とはかなり差がある辺り、相当難しくしていそうだ。
恐らく夏休み明けに気を引き締めるため、あえて難しくしていたに違いない。
カレンとロイが一、二問ぐらい間違えてしまうほど難問で、頑張っていたレックス殿下は筆記で満点をとっている。
ロイは聖魔力を重点的に鍛えているから、魔法の知識はレックス殿下の方が上のようだ。
「……私だけ、明らかに低いですね」
隣でルートが呟くけど、グリムラ学園の一年生なら主席になれるほどの成績だと思う。
「いや、僕達の成績が異常なだけだと思う。特にラギル君は凄いよ」
「――ありがとうございます」
どうやら話を聞いていたようで、離れた席にいるラギルが私達の元にやって来ていた。
ロイにお礼を言ってから、ラギルが話す。
「……ぼくは最初目立つべきか悩み、本気を出すことを躊躇っていました」
「そうなのか?」
ラギルの発言を聞いてレックス殿下が驚くと、頷きながら返答する。
「それでもリリアン様の魔法を見て、ぼくも本気を出すべきだと決意することができました……ありがとうございます!」
「そ、そうですか」
「ぐぅっ……」
ラギルが私に頭を下げると、レックス殿下が悔しそうな表情を浮かべる。
ただお礼を言っているだけで警戒している様子に、ロイが苦笑いを浮かべていた。
「ただお礼を言って返答しただけなのに、レックス君は気にし過ぎじゃないかな」
「わかっている……ロイはラギルが気にならないのだな」
「気になっているけど、僕はラギル君やレックス君より、リリアンさんに惹かれたいからね」
「……おい」
ロイの発言にレックス殿下が呆れていると、ラギルが二人を眺めて話す。
「リリアン様がレックス殿下の婚約者だと理解していますし、噂にならないようリリアン様とは関わらないようにしますけど……魔法について、話はしたいと思っております」
「そ、そうか……そこまで気にすることもないぞ。俺がリリアンの婚約者なのは学園中に知れ渡っているからな!」
どうやらラギルは、レックス殿下の反応から私を避けるべきだと考えたようだ。
婚約者と言われて安心している様子のレックス殿下は、気にしすぎだと反省している。
……私も、ラギルを警戒しすぎていたのかもしれない。
ゲームだと試験で悪役令嬢リリアンが悪事を行っていたから、何か起こるのではないかと警戒してしまった。
何も起こらず最初の試験が終わり、二学期は平和に過ぎていく。
この日常が二学期を終えるまで続くのなら幸せだけど、楽観視するのは止めておこう。
今回の試験は夏休み明けの実力テストのようなものだけど、競い合うため成績が掲示板に貼り出されている。
試験は実技と筆記の二種類で、実技もダンジョンに潜るわけではなく先生の前で魔法を披露するだけ。
その試験結果を確認して――ラギルの成績はカレンを上回り、私と同じことに皆が驚いていた。
午前の授業を終えて昼休みに私、レックス殿下、ロイ、ルート、カレンが集まり話をしている。
「僕とカレンさんは筆記で少し間違えたけど……リリアンさんとラギル君は筆記と実技が満点か」
実技の試験で満点なのは私、カレン、ラギルの三人だけで……その少し下にレックス殿下とロイがいる。
更にその少し下にルートがいて……それ以下の生徒とはかなり差がある辺り、相当難しくしていそうだ。
恐らく夏休み明けに気を引き締めるため、あえて難しくしていたに違いない。
カレンとロイが一、二問ぐらい間違えてしまうほど難問で、頑張っていたレックス殿下は筆記で満点をとっている。
ロイは聖魔力を重点的に鍛えているから、魔法の知識はレックス殿下の方が上のようだ。
「……私だけ、明らかに低いですね」
隣でルートが呟くけど、グリムラ学園の一年生なら主席になれるほどの成績だと思う。
「いや、僕達の成績が異常なだけだと思う。特にラギル君は凄いよ」
「――ありがとうございます」
どうやら話を聞いていたようで、離れた席にいるラギルが私達の元にやって来ていた。
ロイにお礼を言ってから、ラギルが話す。
「……ぼくは最初目立つべきか悩み、本気を出すことを躊躇っていました」
「そうなのか?」
ラギルの発言を聞いてレックス殿下が驚くと、頷きながら返答する。
「それでもリリアン様の魔法を見て、ぼくも本気を出すべきだと決意することができました……ありがとうございます!」
「そ、そうですか」
「ぐぅっ……」
ラギルが私に頭を下げると、レックス殿下が悔しそうな表情を浮かべる。
ただお礼を言っているだけで警戒している様子に、ロイが苦笑いを浮かべていた。
「ただお礼を言って返答しただけなのに、レックス君は気にし過ぎじゃないかな」
「わかっている……ロイはラギルが気にならないのだな」
「気になっているけど、僕はラギル君やレックス君より、リリアンさんに惹かれたいからね」
「……おい」
ロイの発言にレックス殿下が呆れていると、ラギルが二人を眺めて話す。
「リリアン様がレックス殿下の婚約者だと理解していますし、噂にならないようリリアン様とは関わらないようにしますけど……魔法について、話はしたいと思っております」
「そ、そうか……そこまで気にすることもないぞ。俺がリリアンの婚約者なのは学園中に知れ渡っているからな!」
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何も起こらず最初の試験が終わり、二学期は平和に過ぎていく。
この日常が二学期を終えるまで続くのなら幸せだけど、楽観視するのは止めておこう。
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