婚約破棄の翌日に謝罪されるも、再び婚約する気はありません

黒木 楓

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42話

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 この国を脅かしている禁魔法の話になって、私が推測を口にする。

 あくまで推測だけど……話を聞いてくれたイレック様とジャック様が、驚いていた。

「あの、ジャック様の推測とは違いましたか?」

 ジャック様も同じ考えになっているはずだと、私は考えていた。

 それなのに驚いているのが理解できず尋ねると、ジャック様は頷いて。

「そうだな……パトリシアの話を聞いて納得したが、私は少し先のことしか推測できていなかった」

「えっ?」

 驚いてしまうと、イレック様が説明してくれる。

「ジャックは禁魔法によって繁栄した領地の範囲から、他の禁魔法を扱っているだろう領地を推測したりしただけで……パトリシアさんのように全体は見ていないよ」

 それはきっと、考え方の違いないのでしょう。

 これから先のことを想像したジャック様と、最悪の事態を想像した私。

 私の推測を聞いて、イレック様は思案しながら呟く。

「これから……最悪の事態にさせないよう、動く必要があるね」

「お役に立てたのなら、なによりです」

「私も再びこの国の領地から禁魔法を使っている領主を特定して、元凶を見つけることにしよう」

 ジャック様の発言に賛同して、私はこれからのことを思案する。

 禁魔法を扱える元凶なら、禁魔法で敵と認識した人を別の禁魔法で狙ってくるかもしれない。  

 このまま元凶を探すのなら、私達は禁魔法による呪いを受けてしまうかもしれない。

 その可能性があるけど…私はどんなことがあっても、ジャック様と離れることはない。

 そう確信しているも――私の元に、魔の手が迫ろうとしていた。
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