吸血鬼が始めるダンジョン経営 ~アトラクション化で効率的に魂採取~ 【累計9.6万pt】

近衛 愛

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第6章 新しい仲間との新たなる船出

【049】新しい仲間との新たなる船出 その5

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「妲己さんはですね。臨時の応援でして、オープン初日、2日目のみの対応となります。」

「はぁ~~、そうなんですか。妲己ちゃんに会いに来たのに、もう帰ろうかな。はぁ~~っ」

うん、困った方だ。ただの妲己姉さんファンだったよ。でも、せっかく来てくれたし、どうせならうちのダンジョンを探検して楽しんでもらいたい。どうしたものかな。と考えていると。

雪那さんが急にその人の手を両手で柔らかく握り締め、
「お客様。妲己さんはおりませんが、本日より私雪那が働くことになりましたの。私ではその方の代わりにはなりませんか?是非とも、お客様には足を運んでもらい、ご満足して頂きたいのですが。」

「あぁ~。これは失礼をしました。目の前にこんな素敵な女性がいらっしゃるのに他の女性のお話なんて、私は帰ることなんてしませんよ。毎日でも通わせて頂きますとも。私○○と言います。仲良くしてくださいね。」

「えぇ、私も初めてで不慣れなもので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、宜しくお願いしますわ」

と言って、手を放した。男性はそれで満足されたようだ。うん、これで最上部な様ですね。
後は、雪那さんにお任せしても大丈夫かな。それにしても今のやりとりかなりやり慣れていたようだが。。。。


他の男子学生もそのやりとりを羨ましそうに見ている。う~ん、会社の受付とかに綺麗な女性の受付嬢を置くのはこういう意味もあるのかな~~?お客様の不満を減らし、逆に満足度を高めてしまうと。
明るく綺麗で元気な女性がいいのかな。となると、その点においては、妲己姉さんがとても飛び抜けていた形になるよね。女性の評価は置いといて、男性の評価はほぼ二重◎状態だ。

うちは、メインのターゲットが女性客だしそれでは困るから、雪那さんぐらいの対応がちょうどいいかもしれないな。服装も色気推しではないし、かといって変に男性に媚びているわけでもないから。

「雪那さん。最後まで整理番号は配布し終えたので、後は任せてもよいかな。対応は今ので十分よかったよ。」

「ありがとうございます。ウィーンさん。あとは大丈夫です。もしなにかトラブルがあったら、呼びに行きますわ。」

というので、僕は受付に戻っていった。もはや、開店の5分前だ。
そろそろオープン準備ではなく、オープンの配置にしなくては、後スタッフ募集はどうなっただろうか?

「オーナー。お戻りになりましたか。丁度スタッフ募集のポスターが出来た所です。問題がないかチェックをお願いします。
問題なければ、さっそく受付後ろに貼らせてもらいます。休憩時間にポスターをあと、4部コピーして、目に入りやすい場所に設置します。」

といって、書いたポスターを渡してきた。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ダンジョンマート金沢店
    スタッフ募集のお知らせ

【勤務時間】 9:00~22:30
 ご希望の時間帯を4~8時間の範囲で対応
  (勤務日・勤務時間は応相談)

【給料】 時給 800円
【交通費】全額支給
    ただし、公共交通機関のみ

【仕事内容】  
    メインは受付業務
     その他多少の雑務あり

【採用人数】 2名

やる気のある方、元気で明るい方大歓迎です。
未経験でも先輩方が丁寧に指導してくれるので安心です。
一緒に元気に働きましょう♪
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

僕はざ~~~っと拝見した。
華やかさはないが、必要な事項はきっちりと記載されている。そして、手書きで書かれているがとても達筆な文字だ。
真剣に募集してますという感じがしてくる。

僕がこの内容をこれだけ丁寧な文字で書こうと思ったら、どれだけ時間がかかるだろうか。
きっと文章の下書きだけで、3~4時間かかって、それから、清書を2~3時間かけるだろう。それでもこの域までは辿り着かないように思う。

餅は餅屋。できる人に任せるとこれほどまでに品質も時間も違ってくるのか。応援スタッフであることがとても惜しい。そして、ヨシさんに対する感謝が最大限に高まった。

こんな素敵で優秀な人材大阪店でもあまりいないだろう。おそらくTOPクラスの人をよこしてくれたに違いない。貸し一つとは言われているが、とてもそれでは釣り合わない気がしてきたぞ。

この天魔さんも是非ともうちで働き続けて欲しいが、いかんせんそれは貸してくれたヨシさんへの不義理になってしまう。貸一つどころの騒ぎではなくなる。

となれば、僕に出来ることは、天魔さんがいる間に、出来る限りスタッフの人数を揃えて、出来るだけ彼のいる間にスタッフに学んでもらうことだ。僕自身も学ぶことが沢山ある。新人の子でもこんな先輩がいてくれてら、学ぶのもきっと早いだろう。

「天魔さん。文句なしで、素晴らしい出来です。是非ともこれを早速はりましょう。」

「では、オープンまで、時間もありませんので、さっそく貼ってきます。ミリィさんテープか画鋲を下さい。」

「はい、にゃ~」

手際が良すぎる。わずか、募集を書くと決めてから、30分の間で書いて、貼付けまでしてしまった。

これで、募集の人が来ると嬉しいな~~。
でも採用するのは、僕なのか。どんな子を採用したらよいんだろう。せっかくだし来てくれた子全員採用したいけど、きっとそれではダメなんだろうな~。

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