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第2章 矢作、村を出る?!
設計図に惚れた?!***コルバ視点***
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首都にいい思い出はない。
やたら派手な王城での挨拶周り。
そんな事だけ押し付ける師匠に文句も言いたくなったが、今回は違う。
作り師としてではない。護衛隊として首都へ入るんだ。そう思っていた。
が、言われたのは『コルバには高尾を頼みたい』の一言。
なるほど。理解は出来る。精霊が人型になるなど前代未聞。もし、お役人当たりにその事がバレれば大騒動だ。
『コルバなら外交特権だろ?高尾1人くらい何とかなるだろ?』
なるほど、矢作さんの目の付け所はさすがと言いたい。その通りだ。
がいこうとっけん…は何か分からないけれど言いたい事は理解した。
したが、これは無いだろ。
1週間経ってもナシのつぶてとは、酷いではないか!!
しかも頼み事は他にもあるのだ(無論
、難しい頼みに決まっている…が。)
首都の東区の一角に土地建物の購入だ。
だが土地建物なんて生易しい面積じゃない。
もう一角購入と言ってOKだろう。
通常の住宅ならば、50軒分くらいあるスペースを購入。
更には『設計図を書いたから出来る限りで頼んで良いかな?』
お願い事は謙虚な言い方だが、グーナンもその頼み事に唸り声を上げている。
問題は『設計図』だ。
草薙殿もそうだが、見た事のない緻密なその設計図は我々を魅了する。
本当に魅せられるのだ。
こんなモノを見せられて、誰かに譲るなど作り師として言語道断だ。
そんな気持ちに駆られる1枚には見た事のない建物の設計図がある。
だが、その難しさは特級だ。
まずは中央部分を平地にして周囲の家は全て繋げる特殊な家。更には壁は強固にするために【漆喰】を採用する。
漆喰とは、また難しい注文だ。それだけにやり甲斐もある。
こんな変わった住宅を思いつく矢作さんが凄いと褒めたら『他の真似なんだよ。』と。
えっと、参考にしたものの名前を言っていたが難しい言葉で聞き取れなかった。
ぐるりと繋げた家の入口は1つ。
防御対策だと言っていた。中央部分は畑だ。
正確には中央部分は高尾殿のための土地。
精霊としての居場所作りだと言われた。草木のある場所を作りたいと。
非常に珍しい形の住居作成は、本来の鍛冶師の仕事でないがやってみたい。だからこそ、グーナンが唸っているのだ。
それにこれだけの規模をグーナンと二人では、まず無理だ。そこで首都に住む作り師達に応援を頼んでコツコツと作業を進めた。
二、三日で矢作さん達と合流予定だから、それまでに少しでも形にしたいと必死だった。
必死だったのに、何故だ?!
1週間になろうとしている。
誰もこちらに接触して来ない。
もしや、何かあったのではと思う間もなく
様々噂話が聞こえてきた。
南区の爆発
北区のギルドに英雄が帰還した
スラム街で画期的な衛生方法が発明された
アヤシイ。
グーナンが『どうせ全部矢作さん絡みですよ。あの人は容赦ないですから。』
それは珍しく賛同する。
彼は程というものを全く知らないのだ。
加減など一切無しで突き進む癖に、周りの反応にお構い無しときた。
間違いなく、全ての噂は矢作さん絡みだろう。
と、なると我々のことを忘れ果て何かに夢中になっている可能性が高い。
『絶対忘れてますって。矢作さんですもん。でも、高尾殿がいますからこのままでは不味いですよ。矢作さんのために、必死に真ん中の更地に薬草植えてるのに。』
高尾殿は精霊だ。本来なら人型など考えられない。
それでも彼らが人型になる理由はひとつ。
矢作さんだ。
森と共に狂い始めた精霊すら、元に戻したと知った日の驚愕は忘れられない。
不可能だと諦めていた自分たちに、諦めない心を教える為に矢作さんはこの世界に来たのではないか。
そんな思索に耽りながらも、コツコツと作業をしていた俺の所に、手伝ってくれている仲間から知らせが届いた。
変わった噂話を教えて欲しい。と言うワシの願いに応えたものだ。
『コルバ様、東区が凄い騒ぎになってます。噂話とは違いますがとにかく今、大変な騒ぎなんです。』
東区🟰商業地区だ。
ラッセンさん当たりの騒動かもしれんな。
『凄い美少女が2人で、街中をウロウロしているらしいんです。人攫いと貴族がその2人を狙っているとか…あっ』
最後まで聞かずに慌てた飛び出して気づいた。
『おい、場所はどこだ!!』
聞き忘れた。矢作さん達が狙われていると言われて慌て過ぎた。
『東区12番街辺りです。』
おっ?グーナンが俺より先に飛び出したぞ。
珍しいな。何にも無関心な奴がこんなに慌てるなんて今まで見た事ない。
もちろん、ワシも慌てて追いかける。
大騒ぎの出元は、すぐに見つかった。
すごい人だかりだったからだ。
そして見た衝撃の場面。
まさか矢作さん達が貴族達に連れ去られそうになる寸前だったとは。
ルフの殺気が先だろうがそれは別の意味で大騒動だ。
『お嬢様、お忘れですか?』
衝撃の場面で思わず、でた一言に矢作さんが珍しくたじろいでいる。
貴族達はワシの身分を知るとしっぽを巻いて逃げ出した。
ワシの作り師としての名前もこんな時は役に立つな、と自己満足していたら。
『わ、忘れてないから。』
小さな声は、更に綺麗になった美少女の口から発せられたようだ。
『さぁ、お嬢様のご希望の家に参りましょう。高尾も待っておりますよ。』
うぐっ。
更に小さな声がしたのを完全に無視してグーナンが矢作さんを担ぎ上げた。
『参りましょう。』一言呟いた途端早足であっという間に姿が見えない。
『さあ、ワシらも参りましょう。』取り残されて唖然とした表情の草薙殿と一緒に完成間近の家へと案内した。
「あ、もしかして福建土楼?」
見た途端、そう呟く草薙殿はさすがだ。
『草薙殿もお分かりになりましたか?設計図では確かにその様な名前がついてましたぞ。しかし、この様な変わった住宅は初めて作りましたぞ。』
『コレ、テキがいるの前提。たふん、この土地危ないおもった。備えるのは先輩のくせ。』
備える。
何度も出会うこの言葉の持つ先見の明に、いつも驚かされる。
『敵はいましたか?』
『いた。先輩げきおこ。』
げきおこ?!
『えーっと。おこおこ。』
『コルバ殿、恐らく矢作さんが非常に怒っていらっしゃると草薙殿は伝えたいのだと思います。
改めて、危なきところをありがとうございました。護衛役として思わず殺気を出す始末で面目ないです。』
真面目なルフ殿はいつも反省ばかりだ。
しかし『相手は矢作さんですから。』と伝えると苦笑いしていた。
中に入ると既に高尾殿が矢作さんにベッタリとくっついていた。
『それでね。この薬草も植えてみました。
どうかな?役に立ちそうですか?』
『高尾!!本当にありがとう。これからどうやって薬草を集めるか算段していた所だったんだ。もちろん多少は備蓄もあるけどそれだけでは商売は出来ないから。
めちゃくちゃ助かったよ。』
興奮気味の矢作さんは気づいていないが、
高尾殿の笑顔は矢作さんの前でだけだ。
しかもこれほどの笑顔は初めて見た。
『この土地は痩せてるから。少し大変だったよ。』
『やっぱり。ではやっぱりここは肥料の出番だな。』
ヒリョウ?!
矢作さんの言葉に大きく頷く高尾殿。
『でも、その前にコルバ殿、グーナン殿。本当に危ない所ありがとう。それに無茶振りをこんな完璧な形で応えてくれて。
さすが作り師だな。』
畑に立った矢作さんがぐるりと周りを見回して感慨深そうに言った。
鍛冶師としてでは無い。
だが、久しぶりに心弾む気持ちになった。
が…この1週間の出来事の裏側を聞けば矢作さん達の怒りの強さが良く分かった。
『ゴーラン商会を追い詰める為には、まだ薬草くらいでは足りないから。
コルバさん達にも、活躍して欲しいんだ。
頼めるかな?』
美少女の姿であるのを忘れて、上目遣いで頼むのは違反だと思うが当然快諾した。
鍛冶師のコルバを頼ってくれたのだから。
『さあ、本格的に反撃開始だな。』
矢作さんが片手を上げて皆に激励をしたその時、小声で草薙殿が呟いた。
『先輩、美少女姿でそれやっても…』
真っ赤になった矢作さんが草薙殿にゲンコツを1つ落とすとその場から消えた。
草薙殿…徹夜は確定だな。
ワシの一言に、ルフ殿、グーナンと高尾殿も同じく頷いた。
やたら派手な王城での挨拶周り。
そんな事だけ押し付ける師匠に文句も言いたくなったが、今回は違う。
作り師としてではない。護衛隊として首都へ入るんだ。そう思っていた。
が、言われたのは『コルバには高尾を頼みたい』の一言。
なるほど。理解は出来る。精霊が人型になるなど前代未聞。もし、お役人当たりにその事がバレれば大騒動だ。
『コルバなら外交特権だろ?高尾1人くらい何とかなるだろ?』
なるほど、矢作さんの目の付け所はさすがと言いたい。その通りだ。
がいこうとっけん…は何か分からないけれど言いたい事は理解した。
したが、これは無いだろ。
1週間経ってもナシのつぶてとは、酷いではないか!!
しかも頼み事は他にもあるのだ(無論
、難しい頼みに決まっている…が。)
首都の東区の一角に土地建物の購入だ。
だが土地建物なんて生易しい面積じゃない。
もう一角購入と言ってOKだろう。
通常の住宅ならば、50軒分くらいあるスペースを購入。
更には『設計図を書いたから出来る限りで頼んで良いかな?』
お願い事は謙虚な言い方だが、グーナンもその頼み事に唸り声を上げている。
問題は『設計図』だ。
草薙殿もそうだが、見た事のない緻密なその設計図は我々を魅了する。
本当に魅せられるのだ。
こんなモノを見せられて、誰かに譲るなど作り師として言語道断だ。
そんな気持ちに駆られる1枚には見た事のない建物の設計図がある。
だが、その難しさは特級だ。
まずは中央部分を平地にして周囲の家は全て繋げる特殊な家。更には壁は強固にするために【漆喰】を採用する。
漆喰とは、また難しい注文だ。それだけにやり甲斐もある。
こんな変わった住宅を思いつく矢作さんが凄いと褒めたら『他の真似なんだよ。』と。
えっと、参考にしたものの名前を言っていたが難しい言葉で聞き取れなかった。
ぐるりと繋げた家の入口は1つ。
防御対策だと言っていた。中央部分は畑だ。
正確には中央部分は高尾殿のための土地。
精霊としての居場所作りだと言われた。草木のある場所を作りたいと。
非常に珍しい形の住居作成は、本来の鍛冶師の仕事でないがやってみたい。だからこそ、グーナンが唸っているのだ。
それにこれだけの規模をグーナンと二人では、まず無理だ。そこで首都に住む作り師達に応援を頼んでコツコツと作業を進めた。
二、三日で矢作さん達と合流予定だから、それまでに少しでも形にしたいと必死だった。
必死だったのに、何故だ?!
1週間になろうとしている。
誰もこちらに接触して来ない。
もしや、何かあったのではと思う間もなく
様々噂話が聞こえてきた。
南区の爆発
北区のギルドに英雄が帰還した
スラム街で画期的な衛生方法が発明された
アヤシイ。
グーナンが『どうせ全部矢作さん絡みですよ。あの人は容赦ないですから。』
それは珍しく賛同する。
彼は程というものを全く知らないのだ。
加減など一切無しで突き進む癖に、周りの反応にお構い無しときた。
間違いなく、全ての噂は矢作さん絡みだろう。
と、なると我々のことを忘れ果て何かに夢中になっている可能性が高い。
『絶対忘れてますって。矢作さんですもん。でも、高尾殿がいますからこのままでは不味いですよ。矢作さんのために、必死に真ん中の更地に薬草植えてるのに。』
高尾殿は精霊だ。本来なら人型など考えられない。
それでも彼らが人型になる理由はひとつ。
矢作さんだ。
森と共に狂い始めた精霊すら、元に戻したと知った日の驚愕は忘れられない。
不可能だと諦めていた自分たちに、諦めない心を教える為に矢作さんはこの世界に来たのではないか。
そんな思索に耽りながらも、コツコツと作業をしていた俺の所に、手伝ってくれている仲間から知らせが届いた。
変わった噂話を教えて欲しい。と言うワシの願いに応えたものだ。
『コルバ様、東区が凄い騒ぎになってます。噂話とは違いますがとにかく今、大変な騒ぎなんです。』
東区🟰商業地区だ。
ラッセンさん当たりの騒動かもしれんな。
『凄い美少女が2人で、街中をウロウロしているらしいんです。人攫いと貴族がその2人を狙っているとか…あっ』
最後まで聞かずに慌てた飛び出して気づいた。
『おい、場所はどこだ!!』
聞き忘れた。矢作さん達が狙われていると言われて慌て過ぎた。
『東区12番街辺りです。』
おっ?グーナンが俺より先に飛び出したぞ。
珍しいな。何にも無関心な奴がこんなに慌てるなんて今まで見た事ない。
もちろん、ワシも慌てて追いかける。
大騒ぎの出元は、すぐに見つかった。
すごい人だかりだったからだ。
そして見た衝撃の場面。
まさか矢作さん達が貴族達に連れ去られそうになる寸前だったとは。
ルフの殺気が先だろうがそれは別の意味で大騒動だ。
『お嬢様、お忘れですか?』
衝撃の場面で思わず、でた一言に矢作さんが珍しくたじろいでいる。
貴族達はワシの身分を知るとしっぽを巻いて逃げ出した。
ワシの作り師としての名前もこんな時は役に立つな、と自己満足していたら。
『わ、忘れてないから。』
小さな声は、更に綺麗になった美少女の口から発せられたようだ。
『さぁ、お嬢様のご希望の家に参りましょう。高尾も待っておりますよ。』
うぐっ。
更に小さな声がしたのを完全に無視してグーナンが矢作さんを担ぎ上げた。
『参りましょう。』一言呟いた途端早足であっという間に姿が見えない。
『さあ、ワシらも参りましょう。』取り残されて唖然とした表情の草薙殿と一緒に完成間近の家へと案内した。
「あ、もしかして福建土楼?」
見た途端、そう呟く草薙殿はさすがだ。
『草薙殿もお分かりになりましたか?設計図では確かにその様な名前がついてましたぞ。しかし、この様な変わった住宅は初めて作りましたぞ。』
『コレ、テキがいるの前提。たふん、この土地危ないおもった。備えるのは先輩のくせ。』
備える。
何度も出会うこの言葉の持つ先見の明に、いつも驚かされる。
『敵はいましたか?』
『いた。先輩げきおこ。』
げきおこ?!
『えーっと。おこおこ。』
『コルバ殿、恐らく矢作さんが非常に怒っていらっしゃると草薙殿は伝えたいのだと思います。
改めて、危なきところをありがとうございました。護衛役として思わず殺気を出す始末で面目ないです。』
真面目なルフ殿はいつも反省ばかりだ。
しかし『相手は矢作さんですから。』と伝えると苦笑いしていた。
中に入ると既に高尾殿が矢作さんにベッタリとくっついていた。
『それでね。この薬草も植えてみました。
どうかな?役に立ちそうですか?』
『高尾!!本当にありがとう。これからどうやって薬草を集めるか算段していた所だったんだ。もちろん多少は備蓄もあるけどそれだけでは商売は出来ないから。
めちゃくちゃ助かったよ。』
興奮気味の矢作さんは気づいていないが、
高尾殿の笑顔は矢作さんの前でだけだ。
しかもこれほどの笑顔は初めて見た。
『この土地は痩せてるから。少し大変だったよ。』
『やっぱり。ではやっぱりここは肥料の出番だな。』
ヒリョウ?!
矢作さんの言葉に大きく頷く高尾殿。
『でも、その前にコルバ殿、グーナン殿。本当に危ない所ありがとう。それに無茶振りをこんな完璧な形で応えてくれて。
さすが作り師だな。』
畑に立った矢作さんがぐるりと周りを見回して感慨深そうに言った。
鍛冶師としてでは無い。
だが、久しぶりに心弾む気持ちになった。
が…この1週間の出来事の裏側を聞けば矢作さん達の怒りの強さが良く分かった。
『ゴーラン商会を追い詰める為には、まだ薬草くらいでは足りないから。
コルバさん達にも、活躍して欲しいんだ。
頼めるかな?』
美少女の姿であるのを忘れて、上目遣いで頼むのは違反だと思うが当然快諾した。
鍛冶師のコルバを頼ってくれたのだから。
『さあ、本格的に反撃開始だな。』
矢作さんが片手を上げて皆に激励をしたその時、小声で草薙殿が呟いた。
『先輩、美少女姿でそれやっても…』
真っ赤になった矢作さんが草薙殿にゲンコツを1つ落とすとその場から消えた。
草薙殿…徹夜は確定だな。
ワシの一言に、ルフ殿、グーナンと高尾殿も同じく頷いた。
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