恋に臆病な私と恋を知らなかった御曹司の距離が、ゼロになるまで

夏目萌

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触れ合う先にあるもの

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 大好きで、大切な来海と一つになれた、その事実が充輝の身体も心も満たしていく。

 そして、それは来海も同じ気持ちだった。

 どんな時でも自分を想い、大切にしてくれる充輝と繋がれた事実が、来海の心も身体も溶かしていく。
 
「んっ、あっ……充輝ッ……!」

 硬く熱い感触が自身の身体の中心に突き刺さっている中で来海は愛おしい人の名前を呼ぶ。

 そんな来海を前にした充輝もまた、もっと深く繋がり合いたいと先程よりも少しだけ強めにその腰を打ち付けていく。

「――ん、……来海ッ……!」

 互いに名前を呼び返す。

 そのやり取りですら、二人は幸せを感じていた。

 互いの熱を感じて息が上がり、ゾクゾクとした感覚が何十回と身体の内を巡っていく。

「――ッあぁ、っんぁ」
「……っはぁ、……来海――」

 昂りと愛おしさが混じり合う中、充輝の唇が再び来海の唇を奪っていた。

「――んッ、んん……!」

 来海の唇を覆うように自身の唇を被せ、突き出した舌先で彼女の唇を割り開くと、咥内を堪能するように舐め回す。

「ふぁ、んんっ……」

 触れ合う身体と唇から互いの体温を感じられた二人は、より一層求め合い続けていく。

 初めこそ少しだけ戸惑い、されるがままだった来海も今は、自ら腰を動かして充輝を求め、そんな来海に応えるように充輝もただひたすら腰を打ち付けていた。

 激しい抽送が繰り返され、充輝のモノが来海の最奥を突いた瞬間、彼女の膣内がギュッと痙攣するように充輝のそれを締め付ける。

「あッ、あぁッ!」
「くっ、……キツっ……」

 互いにもう余裕は無さそうだけど、それでも充輝の腰は止まらない。

「あっ、やッ……ダメ、ッん……もう……ッ」

 もう限界を迎えそうな来海の声は一際大きく、その声に充輝は更に激しい抽送を繰り返しながら息を荒くして、もう一度深く強引に来海の唇を奪いながら腰を打ち付けると、その両方からの刺激に耐えられなくなり絶頂に達した来海は大きく身体をヒクつかせた。

「んんッ!  はっ、……ッんぁ――!!」
「――ッぅく」

 それとほぼ同時に充輝も絶頂を迎え、二人はそのまま折り重なるように抱き合いながら、ベッドの上で息を吐いていた。

「……ごめん、加減出来なくて……」

 少しして、息を落ち着けた充輝が来海に謝ると、

「……ううん、……大丈夫」

 来海は笑顔を浮かべて『大丈夫』だと口にした。

 来海にとって、充輝は人生で二人目の相手だが、運命の相手なのでは無いかと思う程に心も身体も満たされ幸福に包まれた。

   そしてそれは充輝も同じで、これ以上無いくらいの幸せで満たされていた。

「私……今すごく、幸せ……」

 そんな来海の言葉に感極まった充輝は思わず泣きそうになる。

「俺も、すごく幸せ。来海のこと、絶対に離さないから……覚悟してね?」
「うん。私も、離れたくない……。絶対離さないでね」

 想いが重なり、触れ合ったその先で二人が手にしたのは、互いこそが何よりも大切で、共に傍に居られるなら他には何も要らないという揺るぎない気持ちだった。
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