さくらと遥香

youmery

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お泊まり温泉旅行 編

ご褒美

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遥香「わー…すっごいね…ほんとに、本に囲まれてるんだ…」

さくら「うん、すごいよね…!」

2022年の初夏。
日差しも少し和らいだ昼下がり。

私たちは"本に囲まれたホテル"に泊まりに来ていた。

木の大きな自動ドアのエントランスを通った先で、2階まで吹き抜けになっている開放的なロビーが迎えてくれた。

左右の壁は、天井高くまで続く本棚になっている。

私とかっきーにとって、初めてのお泊り旅行。

旅行が決まったのは、この日からさかのぼること10日ほど前…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

遥香「え?ご褒美?」

今夜も、かっきーが私の部屋に来てくれている。

最近は仕事も落ち着いてきたので、来てくれる頻度が増えた。

かっきーと一緒に過ごす時間が増えて、すごく嬉しい。

今は、私からかっきーに一つの提案をしたところだった。

さくら「うん。かっきーの写真集も発売されたし、PRのお仕事もすっごいたくさん頑張ってたから。ご褒美、なんて言うと偉そうだけど、お祝いっていうか、何かしたいな~って思ってたの」

遥香「そんな~、全然気にしなくていいのに。それに…」

かっきーが恥ずかしそうに下を向く。

さくら「ん?」

遥香「ご褒美なら、もうもらってるんだけどな…」

さくら「えっ…?私まだなんにも…」

遥香「ほら、写真集が発売される2日前に。あの夜のさくちゃんが、さくちゃんがしてくれたことが、私には十分ご褒美っていうか…」

さくら「あっ…いや、あれは、ご褒美っていうか…」

その日の夜、写真集で着ていたランジェリー姿をかっきーが私に見せてくれた。

かっきーの行動がきっかけで、恋人同士としての私たちの関係がまた少しだけ進展した夜だった。

女の子同士で付き合ってる世間のカップルがどんなペースで関係を深めていくのか分からないけど。

これが、私たちのペース。

さくら「そんな…かっきーがしてくれたことのほうが、もっともっとご褒美だよ…?」

遥香「さくちゃん…」

ちゅっ…

熱い視線を交わし合った後、私たちは口づけをした。

かっきーのトロンとした目を見ているとキス以上のこともしたくなっちゃうけど、まだ本題の話が終わっていなかった。

さくら「と、とにかく、ね?もっとこう、かっきーがリフレッシュできて、思い出に残るとようなご褒美にしたいなーって…」

遥香「ふふふ…さくちゃん、ありがと♡」

さくら「それでね、かっきーと一緒に行ってみたいホテルがあるんだけど…ほら、今年の春にサンデーのグラビアで行かせてもらったところで…」

こうして、私たちにとって初めてのお泊り旅行が決まった。
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