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お泊まり温泉旅行 編
星空の下で
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遥香「こうやって星を見てると、あのCMの撮影を思い出すなぁ…さくちゃん、覚えてる?」
さくら「うん、覚えてるよ…かっきーと2人で呼んでもらったCMだもん、絶対忘れないよ…」
私たちが思い出していたのは、某食品メーカーからのお仕事。
友達同士で天体観測をしながら、寒空の下でカップラーメンを食べるCMだった。
あの撮影で見た夜空に比べて、いま見上げている星の数はずっと多い。
やっぱり、都会で見るのと自然の中で見るのとでは、同じ星空でも全然違う。
ただ、あの時と今と違っているのはそれだけじゃなかった。
遥香「あの時とは違う、ね…?」
さくら「…うん……そうだね…」
かっきーの言う「違う」は、何を意味してるんだろう。
見えている星の数。
星を見上げている場所。
私たちの関係性。
それとも…
今は2人とも何も身に付けてないことなのか。
はっきりとは分からない。
分からないけど、全部当てはまっていた。
あの時と今と、どちらの方が良いとか比べられるものじゃない。
それでもはっきりと言えるのは、あの時より私はかっきーのことがもっともっと大好きになったこと。
(かっきーも、同じ気持ちだったら嬉しいな…)
私の左側でお風呂に浸かっているかっきーに意識を向けていると、湯船の中で私の左手の小指にかっきーの右手が当たった。
偶然、じゃないのはすぐに分かった。
かっきーがそのまま、私の手を握ってきたから。
ドキドキしながら顔を左へ向けると、かっきーと目が合った。
まっすぐ私を見つめてくる瞳に、熱を感じる。
かっきーが顔を近づけてくるのと、私が目をつぶって唇をかっきーに向けたのはほぼ同時だったと思う。
…
…
ちゅっ…
…
…
星空の下、私たちはキスをした。
唇が軽く触れるキスから始まって、すぐにお互いの唇を奪い合うような激しいキスに変わっていった。
唇と舌を絡め合っていると、私の頭もぽわーっとしてきた。
お互いに裸でキスするなんて初めてだから、そのせいだろうか。
そして。
遥香「……ベッド、行こっか…?」
ついにこらえきれなくなったような声で、かっきーが提案してくれた。
「ベッド」なんて聞き慣れた言葉のはずなのに、この時はものすごく大人な響きに感じた。
さくら「………うん…」
そう答えるのが精一杯だった。
湯船から出て、木の板が敷かれたベランダに降りる。
足の裏がひんやりとして心地良い、と思った直後、私は異変に気付いた。
なんだか、視界が揺れている。
(…あれっ…??)
頭がぼーっとして、まっすぐ立ってられない。
(…そうか、私…かっきーが入ってくる前から一人でお風呂に入ってたからのぼせて……そういえば、お酒も少し…)
そう気付いた時には脚に力が入らなくなり、その場に座り込んだ。
遥香「さくちゃん!!」
すぐ近くにいるはずのかっきーの声が、ずいぶん遠くから聞こえるような気がした…
さくら「うん、覚えてるよ…かっきーと2人で呼んでもらったCMだもん、絶対忘れないよ…」
私たちが思い出していたのは、某食品メーカーからのお仕事。
友達同士で天体観測をしながら、寒空の下でカップラーメンを食べるCMだった。
あの撮影で見た夜空に比べて、いま見上げている星の数はずっと多い。
やっぱり、都会で見るのと自然の中で見るのとでは、同じ星空でも全然違う。
ただ、あの時と今と違っているのはそれだけじゃなかった。
遥香「あの時とは違う、ね…?」
さくら「…うん……そうだね…」
かっきーの言う「違う」は、何を意味してるんだろう。
見えている星の数。
星を見上げている場所。
私たちの関係性。
それとも…
今は2人とも何も身に付けてないことなのか。
はっきりとは分からない。
分からないけど、全部当てはまっていた。
あの時と今と、どちらの方が良いとか比べられるものじゃない。
それでもはっきりと言えるのは、あの時より私はかっきーのことがもっともっと大好きになったこと。
(かっきーも、同じ気持ちだったら嬉しいな…)
私の左側でお風呂に浸かっているかっきーに意識を向けていると、湯船の中で私の左手の小指にかっきーの右手が当たった。
偶然、じゃないのはすぐに分かった。
かっきーがそのまま、私の手を握ってきたから。
ドキドキしながら顔を左へ向けると、かっきーと目が合った。
まっすぐ私を見つめてくる瞳に、熱を感じる。
かっきーが顔を近づけてくるのと、私が目をつぶって唇をかっきーに向けたのはほぼ同時だったと思う。
…
…
ちゅっ…
…
…
星空の下、私たちはキスをした。
唇が軽く触れるキスから始まって、すぐにお互いの唇を奪い合うような激しいキスに変わっていった。
唇と舌を絡め合っていると、私の頭もぽわーっとしてきた。
お互いに裸でキスするなんて初めてだから、そのせいだろうか。
そして。
遥香「……ベッド、行こっか…?」
ついにこらえきれなくなったような声で、かっきーが提案してくれた。
「ベッド」なんて聞き慣れた言葉のはずなのに、この時はものすごく大人な響きに感じた。
さくら「………うん…」
そう答えるのが精一杯だった。
湯船から出て、木の板が敷かれたベランダに降りる。
足の裏がひんやりとして心地良い、と思った直後、私は異変に気付いた。
なんだか、視界が揺れている。
(…あれっ…??)
頭がぼーっとして、まっすぐ立ってられない。
(…そうか、私…かっきーが入ってくる前から一人でお風呂に入ってたからのぼせて……そういえば、お酒も少し…)
そう気付いた時には脚に力が入らなくなり、その場に座り込んだ。
遥香「さくちゃん!!」
すぐ近くにいるはずのかっきーの声が、ずいぶん遠くから聞こえるような気がした…
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