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お泊まり温泉旅行 編
口移し
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……………………
どれくらい意識を失っていたんだろう。
目が覚めると、私はベランダで仰向けになっていた。
(そうだ…私、お風呂でのぼせちゃって…)
客室露天風呂に長く入り過ぎたせいで、お風呂から出ようと立ち上がったときにめまいに襲われたんだった。
それほど時間は経ってない感覚はあるけど、時計もないのでよく分からない。
私の身体を見ると、バスタオルが簡単にかけられていた。
私が横たわっているベランダの床にもバスタオルが敷いてあって、私が枕にしていたのもフェイスタオルが畳まれたものだった。
きっと、かっきーが全部やってくれたんだろう。
そういえば気を失う直前、かっきーに名前を呼ばれたのを思い出した。
(いきなり倒れちゃって、びっくりさせちゃったよね…)
かっきーにゆっくり休んでもらうために計画した旅行だったのに。
私がこんなことになっちゃって、申し訳ない気持ちになる。
そういえば、かっきーの姿が見当たらないことにようやく気付いた。
顔だけ上げて窓から部屋の中の様子を見てみると、洗面所のほうからかっきーがベランダへ向かってくるのが見えた。
遥香「さくちゃん!よかった…気が付いたんだね…」
私と同じように身体にバスタオルだけ巻いたかっきーが、私を見て安心した表情になる。
薄暗くてわからないけど、少し涙目になっている気がする。
(かっきー…すごく心配してくれたのかな…)
さくら「…かっきー、ごめん…私、のぼせちゃったみたいで…」
遥香「ううん…私に付き合って長く入ってくれたんでしょ…?さくちゃんのほうが先に入ってたのに、私全然気付けなくて……あっ、さくちゃん、これ飲めそう…?」
かっきーは私のために洗面所でグラスに冷たい水を汲んできてくれたらしい。
さくら「ありがとう……んっ…」
完全に起き上がるのは無理そうだったので、肩が離れるくらいまで体を起こしてみた。
かっきーが口元までグラスを持ってきてくれたけど、うまく飲めそうにない。
さくら「…んんっ…ん…うーん…ちょっと、難しいかも…」
遥香「うん、大丈夫、無理しないで。じゃあ、身体起こすの手伝うよ」
自力では無理でも、かっきーに背中を支えてもらえば起き上がれるかもしれない。
でも…
さくら「私……かっきー…に…飲ませて…ほしい…」
遥香「…えっ……?」
自分の口から出た言葉に、自分で驚いた。
きっと、冷静な状態だったら言えなかったと思う。
さくら「かっきーの…口から…欲しい…」
私のわがままが"口移し"を意味していたのは、かっきーにも伝わったみたいだ。
少しだけ躊躇していたけど、かっきーはすぐに私の目を見て答えてくれた。
遥香「……うん…うまくできるか、わかんないけど…やってみるね…?」
かっきーが水を口に含む。
自分からおねだりしておいて、緊張してしまう私。
かっきーの濡れた唇から目が離せなくて、胸がドキドキする。
「いくよ…?」と、かっきーがアイコンタクトしてくれた気がする。
私は、横になったままかっきーの唇を迎え入れた。
ちゅっ…
水をこぼさないようにと、お互いの唇はいつもより少し強張っていたかもしれない。
かっきーの唇が少しずつ開くのに合わせて、私も唇を開いていく。
水をこぼさないように2人の呼吸を合わせる必要があったけど、かっきーとは数え切れないくらいのキスをしてきたから。
初めての口移しは、思ったよりうまく出来た。
かっきーの体温でわずかに温められた水は、熱いのか冷たいのか分からなかったけど。
私の身体の深いところでかっきーを受け入れたみたいで、不思議な恥ずかしさと心地よさがあった。
遥香「…んっ…さくちゃん、どう…?ちゃんと飲めた…?」
さくら「うん…かっきー、ありがと…もう少し、良い…?」
おかわりをお願いすると、また飲ませてくれるかっきー。
遥香「……ん…んっ…ぷはっ…さくちゃんっ、水、もうないから……んっ…?」
かっきーが口に含んだ水はもうなくなっていた。
とっくに分かっていた。
それでも、私は上半身を起こしながらかっきーの唇を求め続けた。
さくら「…水は、もういい……けど…かっきーが、欲しい…もっと……」
困惑していたけど、かっきーはすぐに受け入れてくれた。
遥香「…いいよ…?私も、さくちゃんが欲しいから……」
そうして私たちは、バスタオルだけ敷いたベランダで愛し合った…
2人の身体を隠していたバスタオルはとっくにはだけていたけど、もう何も隠す必要はないと思った…
どれくらい意識を失っていたんだろう。
目が覚めると、私はベランダで仰向けになっていた。
(そうだ…私、お風呂でのぼせちゃって…)
客室露天風呂に長く入り過ぎたせいで、お風呂から出ようと立ち上がったときにめまいに襲われたんだった。
それほど時間は経ってない感覚はあるけど、時計もないのでよく分からない。
私の身体を見ると、バスタオルが簡単にかけられていた。
私が横たわっているベランダの床にもバスタオルが敷いてあって、私が枕にしていたのもフェイスタオルが畳まれたものだった。
きっと、かっきーが全部やってくれたんだろう。
そういえば気を失う直前、かっきーに名前を呼ばれたのを思い出した。
(いきなり倒れちゃって、びっくりさせちゃったよね…)
かっきーにゆっくり休んでもらうために計画した旅行だったのに。
私がこんなことになっちゃって、申し訳ない気持ちになる。
そういえば、かっきーの姿が見当たらないことにようやく気付いた。
顔だけ上げて窓から部屋の中の様子を見てみると、洗面所のほうからかっきーがベランダへ向かってくるのが見えた。
遥香「さくちゃん!よかった…気が付いたんだね…」
私と同じように身体にバスタオルだけ巻いたかっきーが、私を見て安心した表情になる。
薄暗くてわからないけど、少し涙目になっている気がする。
(かっきー…すごく心配してくれたのかな…)
さくら「…かっきー、ごめん…私、のぼせちゃったみたいで…」
遥香「ううん…私に付き合って長く入ってくれたんでしょ…?さくちゃんのほうが先に入ってたのに、私全然気付けなくて……あっ、さくちゃん、これ飲めそう…?」
かっきーは私のために洗面所でグラスに冷たい水を汲んできてくれたらしい。
さくら「ありがとう……んっ…」
完全に起き上がるのは無理そうだったので、肩が離れるくらいまで体を起こしてみた。
かっきーが口元までグラスを持ってきてくれたけど、うまく飲めそうにない。
さくら「…んんっ…ん…うーん…ちょっと、難しいかも…」
遥香「うん、大丈夫、無理しないで。じゃあ、身体起こすの手伝うよ」
自力では無理でも、かっきーに背中を支えてもらえば起き上がれるかもしれない。
でも…
さくら「私……かっきー…に…飲ませて…ほしい…」
遥香「…えっ……?」
自分の口から出た言葉に、自分で驚いた。
きっと、冷静な状態だったら言えなかったと思う。
さくら「かっきーの…口から…欲しい…」
私のわがままが"口移し"を意味していたのは、かっきーにも伝わったみたいだ。
少しだけ躊躇していたけど、かっきーはすぐに私の目を見て答えてくれた。
遥香「……うん…うまくできるか、わかんないけど…やってみるね…?」
かっきーが水を口に含む。
自分からおねだりしておいて、緊張してしまう私。
かっきーの濡れた唇から目が離せなくて、胸がドキドキする。
「いくよ…?」と、かっきーがアイコンタクトしてくれた気がする。
私は、横になったままかっきーの唇を迎え入れた。
ちゅっ…
水をこぼさないようにと、お互いの唇はいつもより少し強張っていたかもしれない。
かっきーの唇が少しずつ開くのに合わせて、私も唇を開いていく。
水をこぼさないように2人の呼吸を合わせる必要があったけど、かっきーとは数え切れないくらいのキスをしてきたから。
初めての口移しは、思ったよりうまく出来た。
かっきーの体温でわずかに温められた水は、熱いのか冷たいのか分からなかったけど。
私の身体の深いところでかっきーを受け入れたみたいで、不思議な恥ずかしさと心地よさがあった。
遥香「…んっ…さくちゃん、どう…?ちゃんと飲めた…?」
さくら「うん…かっきー、ありがと…もう少し、良い…?」
おかわりをお願いすると、また飲ませてくれるかっきー。
遥香「……ん…んっ…ぷはっ…さくちゃんっ、水、もうないから……んっ…?」
かっきーが口に含んだ水はもうなくなっていた。
とっくに分かっていた。
それでも、私は上半身を起こしながらかっきーの唇を求め続けた。
さくら「…水は、もういい……けど…かっきーが、欲しい…もっと……」
困惑していたけど、かっきーはすぐに受け入れてくれた。
遥香「…いいよ…?私も、さくちゃんが欲しいから……」
そうして私たちは、バスタオルだけ敷いたベランダで愛し合った…
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