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さくら1st写真集 編
さくら1st写真集編 10〜可憐〜
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「はぁっ…はぁっ……かっきー、もう私…腕が…それに、脚も…」
かっきーが私のいちばん敏感なところを集中的に愛してくれて、何分くらい経ったんだろう。
刺激の渦で頭の中がぐちゃぐちゃにされて、時間の感覚が分からなくなっていた。
「さくちゃん、ごめんね。こんなに長い時間、疲れちゃったよね」
「ううん、すっごく嬉しかった……かっきーがたくさん優しくしてくれて、嬉しかったよ」
かっきーのほうへ振り返って、感謝の気持ちを込めてキスをする。
「さくちゃん、その…最後に、もう一つだけ、やってみたいことがあるんだけど、いい…?」
「え…なぁに?」
「もしさくちゃんがイヤなら、途中でもすぐにやめるから…」
「う、うん…」
私が誘ったんだし、今夜は本当に好きなようにしてくれていいのに。
やっぱりかっきーは優しい。
(でも、何をしてくれるんだろう…)
不安と期待を胸にドキドキしていると、かっきーは浴室の床に膝を付いた。
私は壁を背にして立ったまま、かっきーだけが立ち膝の体勢になった状態だ。
こうなると、必然的に…
ついさっきまでかっきーがたっぷり愛してくれていた、私のいちばん恥ずかしい部分。
その目の前に、かっきーの顔があった。
(えっ…まさか……かっきー…?)
かっきーの両手が、私の太ももを側面から掴む。
顔がそのまま前方に動くと、ゆっくりと開かれた唇から舌の先端が見えた。
「かっきー、え、待って……っ…!…あぁっ…!」
そこから私は、かっきーのほうを直視できなかった。
自分がされていることを考えると、あまりに恥ずかしくて。
そういう行為があることは、知識として頭の中にはあった。かっきーと付き合い始めて、女の子同士で愛し合う方法をこっそり調べてみたことがあったから。
でも、自分がすることもされることも、絶対にないだろうと思ってた。どうしてだか分からないけど、自分には無縁の行為だろうって。
かっきーは、私のそんな思い込みの境界線をたった今飛び越えてくれた。
指とは明らかに違う、柔らかくて潤いを帯びた先端が当たると、今まで味わったことのない刺激が身体中をめぐった。
そこをかっきーが愛してくれるのは初めてじゃないのに。
でも、まるで初めて愛されるような刺激だった。
「か、かっきー…だめっ…!…そんな、ところ……きたない、からっ…!」
「そんなこと、ない。さくちゃんのここ、すごくきれいだよ」
「そういうことじゃなく、て…あと、そんなに見ちゃ、だめぇ…」
お腹の下のほうから押し寄せてくる刺激をどう受け止めていいか分からない。
それに加えて、いちばん敏感で恥ずかしい大事なとこをこんな明るい場所で間近で見られていると思うと…
私はもう、左手で手すりを掴んで立ち続けているだけで精一杯だった。
いや、それすらもはや限界で、腕にはほとんど感覚がなく、膝も言うことをきいてくれない。
(も、もう…だめ……っ!!)
自分の意思とは無関係に、膝がガクンと落ちる。
「うわっ!さくちゃん、あぶないっ…!」
「きゃっ…あぁっ!」
どすんっ…!
前に倒れ込みそうになった私を、かっきーが咄嗟に下から抱きかかえてくれようとしたけど。
立ち上がる途中みたいな中途半端な体勢で支えようとしたせいで、かっきーは私を腕で抱えたまま仰向けに倒れてしまった。
胸のあたりで、かっきーの顔面をおもいっきり潰してしまう。
「はぁ…はぁっ……ごめん、かっきー…私、もう、立ってられなくて……痛くなかった…?」
バスルームの床に後頭部をしたたかに打ったかっきーに、覆いかぶさったまま謝罪する。
「いや、あの、私こそ、ごめんっ…!その、初めてで、加減が分からなくって、つい……」
「…ううん…いいの、今日は、かっきーの好きにしてほしい、って言ったでしょ…?あ、でも…」
「うん?」
「次もしする時は、ベッドでしてほしい、かな…?」
「そ、そうだね…いまみたいに倒れたら危ないもんね」
「それと…次は、私も、かっきーにしてみてもいい…?今のやつ…」
「ええっ…?!さ、さくちゃんが、してくれるの…?」
「うん…その、うまくできるかわからないけど…」
「いや、私だって全然…えっ、と…よ、よろしくお願いします…」
目を泳がせながら、なぜかまた敬語になっている。
いつも私をリードしてくれるし大胆なこともしちゃうのに、されるほうになると急に弱くなるかっきー。
(そんなところもかわいくてたまらないんだけどね…)
「えっ、どうしよ、さくちゃんが、そんな…」
「も~、なんで今から想像してるの?早いってば」
「いや、だってほら、心の準備というものが…」
照れくさそうに笑うかっきー。
しょうがないなぁと思いながら、そろそろ起き上がろうとした、その時。
「……あっ…かっきー…」
「え?」
仰向けになっているかっきーの鼻から、赤い筋がツーッと垂れていくのが見えた。
「かっきー、ごめんっ!さっき倒れたとき、やっぱり顔打っちゃってたよね?」
「いや、違うの!さっき打ったせいじゃなくて、これはあの、いま私がさくちゃんでいやらしい妄想をしちゃったせいだから!」
「そ、そんな堂々と言わないで…!!とにかく、血、止めないと!」
そこからは二人ともバタバタしちゃって、愛し合うどころじゃなくなってしまったけど。
かっきーの鼻血が止まったことを確認してから、かっきーと一緒にお風呂であたたまって。
写真集の感想は「まずタイトルがさくちゃんにピッタリ」という熱弁から始まって5分以上続いて。
そして、寝る前にはベッドでもう一度愛し合った後。
久々にかっきーと同じベッドで眠れる幸せを噛み締めながら、私は暗い部屋の天井を見上げていた。
写真集を見て鼻血を出しちゃったかっきーの恥ずかしい思い出を、もっと強い思い出で上書きしたい。
そんな気持ちから始めた私の水着作戦だったけど。
最後は結局、かっきーの鼻血で終わってしまった。
これは、成功だったのか失敗だったのか。どっちなんだろう。
顔を横を向けると、かっきーがもう寝息を立てていた。
その天使みたいな寝顔を見ていたら、なんかもうどうでもよくなった。
(まぁいいか…この寝顔を私だけに向けてくれて、私が独り占めできるなら…)
かっきーを起こさないように、心の中でもう一度かっきーに愛を囁くと、私は瞼を閉じた。
~完~
かっきーが私のいちばん敏感なところを集中的に愛してくれて、何分くらい経ったんだろう。
刺激の渦で頭の中がぐちゃぐちゃにされて、時間の感覚が分からなくなっていた。
「さくちゃん、ごめんね。こんなに長い時間、疲れちゃったよね」
「ううん、すっごく嬉しかった……かっきーがたくさん優しくしてくれて、嬉しかったよ」
かっきーのほうへ振り返って、感謝の気持ちを込めてキスをする。
「さくちゃん、その…最後に、もう一つだけ、やってみたいことがあるんだけど、いい…?」
「え…なぁに?」
「もしさくちゃんがイヤなら、途中でもすぐにやめるから…」
「う、うん…」
私が誘ったんだし、今夜は本当に好きなようにしてくれていいのに。
やっぱりかっきーは優しい。
(でも、何をしてくれるんだろう…)
不安と期待を胸にドキドキしていると、かっきーは浴室の床に膝を付いた。
私は壁を背にして立ったまま、かっきーだけが立ち膝の体勢になった状態だ。
こうなると、必然的に…
ついさっきまでかっきーがたっぷり愛してくれていた、私のいちばん恥ずかしい部分。
その目の前に、かっきーの顔があった。
(えっ…まさか……かっきー…?)
かっきーの両手が、私の太ももを側面から掴む。
顔がそのまま前方に動くと、ゆっくりと開かれた唇から舌の先端が見えた。
「かっきー、え、待って……っ…!…あぁっ…!」
そこから私は、かっきーのほうを直視できなかった。
自分がされていることを考えると、あまりに恥ずかしくて。
そういう行為があることは、知識として頭の中にはあった。かっきーと付き合い始めて、女の子同士で愛し合う方法をこっそり調べてみたことがあったから。
でも、自分がすることもされることも、絶対にないだろうと思ってた。どうしてだか分からないけど、自分には無縁の行為だろうって。
かっきーは、私のそんな思い込みの境界線をたった今飛び越えてくれた。
指とは明らかに違う、柔らかくて潤いを帯びた先端が当たると、今まで味わったことのない刺激が身体中をめぐった。
そこをかっきーが愛してくれるのは初めてじゃないのに。
でも、まるで初めて愛されるような刺激だった。
「か、かっきー…だめっ…!…そんな、ところ……きたない、からっ…!」
「そんなこと、ない。さくちゃんのここ、すごくきれいだよ」
「そういうことじゃなく、て…あと、そんなに見ちゃ、だめぇ…」
お腹の下のほうから押し寄せてくる刺激をどう受け止めていいか分からない。
それに加えて、いちばん敏感で恥ずかしい大事なとこをこんな明るい場所で間近で見られていると思うと…
私はもう、左手で手すりを掴んで立ち続けているだけで精一杯だった。
いや、それすらもはや限界で、腕にはほとんど感覚がなく、膝も言うことをきいてくれない。
(も、もう…だめ……っ!!)
自分の意思とは無関係に、膝がガクンと落ちる。
「うわっ!さくちゃん、あぶないっ…!」
「きゃっ…あぁっ!」
どすんっ…!
前に倒れ込みそうになった私を、かっきーが咄嗟に下から抱きかかえてくれようとしたけど。
立ち上がる途中みたいな中途半端な体勢で支えようとしたせいで、かっきーは私を腕で抱えたまま仰向けに倒れてしまった。
胸のあたりで、かっきーの顔面をおもいっきり潰してしまう。
「はぁ…はぁっ……ごめん、かっきー…私、もう、立ってられなくて……痛くなかった…?」
バスルームの床に後頭部をしたたかに打ったかっきーに、覆いかぶさったまま謝罪する。
「いや、あの、私こそ、ごめんっ…!その、初めてで、加減が分からなくって、つい……」
「…ううん…いいの、今日は、かっきーの好きにしてほしい、って言ったでしょ…?あ、でも…」
「うん?」
「次もしする時は、ベッドでしてほしい、かな…?」
「そ、そうだね…いまみたいに倒れたら危ないもんね」
「それと…次は、私も、かっきーにしてみてもいい…?今のやつ…」
「ええっ…?!さ、さくちゃんが、してくれるの…?」
「うん…その、うまくできるかわからないけど…」
「いや、私だって全然…えっ、と…よ、よろしくお願いします…」
目を泳がせながら、なぜかまた敬語になっている。
いつも私をリードしてくれるし大胆なこともしちゃうのに、されるほうになると急に弱くなるかっきー。
(そんなところもかわいくてたまらないんだけどね…)
「えっ、どうしよ、さくちゃんが、そんな…」
「も~、なんで今から想像してるの?早いってば」
「いや、だってほら、心の準備というものが…」
照れくさそうに笑うかっきー。
しょうがないなぁと思いながら、そろそろ起き上がろうとした、その時。
「……あっ…かっきー…」
「え?」
仰向けになっているかっきーの鼻から、赤い筋がツーッと垂れていくのが見えた。
「かっきー、ごめんっ!さっき倒れたとき、やっぱり顔打っちゃってたよね?」
「いや、違うの!さっき打ったせいじゃなくて、これはあの、いま私がさくちゃんでいやらしい妄想をしちゃったせいだから!」
「そ、そんな堂々と言わないで…!!とにかく、血、止めないと!」
そこからは二人ともバタバタしちゃって、愛し合うどころじゃなくなってしまったけど。
かっきーの鼻血が止まったことを確認してから、かっきーと一緒にお風呂であたたまって。
写真集の感想は「まずタイトルがさくちゃんにピッタリ」という熱弁から始まって5分以上続いて。
そして、寝る前にはベッドでもう一度愛し合った後。
久々にかっきーと同じベッドで眠れる幸せを噛み締めながら、私は暗い部屋の天井を見上げていた。
写真集を見て鼻血を出しちゃったかっきーの恥ずかしい思い出を、もっと強い思い出で上書きしたい。
そんな気持ちから始めた私の水着作戦だったけど。
最後は結局、かっきーの鼻血で終わってしまった。
これは、成功だったのか失敗だったのか。どっちなんだろう。
顔を横を向けると、かっきーがもう寝息を立てていた。
その天使みたいな寝顔を見ていたら、なんかもうどうでもよくなった。
(まぁいいか…この寝顔を私だけに向けてくれて、私が独り占めできるなら…)
かっきーを起こさないように、心の中でもう一度かっきーに愛を囁くと、私は瞼を閉じた。
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