さくらと遥香

youmery

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さくら1st写真集 編

さくら1st写真集編 9〜独占欲〜

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「かっきー…そこは、くすぐったいっ…」

胸をじっくりと丁寧にかっきーが愛してくれた後、指が腰回りへと下りていった。
脇腹のあたりを優しくつまむように触られて、思わず身体をよじらせてしまう。

「あっ、ごめん…!」

私の言葉に構わず続けるのかと思ったけど、やっぱりかっきーは優しい。
私が本当に困ることはしてこない。
この安心感があるから、私も「かっきーの好きなようにして」なんて言っちゃったのかな。

「それより、さくちゃん……写真集の撮影をした頃より痩せてない?」
「いや、そんなことはない、はず…」

私の体質だと、意識して食べないとすぐ細くなってしまう。他のメンバーからはうらやましがられるけど、これはこれで悩ましい。
写真集の撮影期間中はいつもより多めに食べていたので、今の体型はかっきーの指摘通りかも。

さっきリビングでは私がかっきーのお腹まわりを確認したので、ささやかな仕返しだろうか。
かっきーはしきりに私の体型を気にしていた。

「ほんと…?じゃあ、確かめてみちゃおっかな」
「…んんっ…」

それからかっきーは、私の腰回りの肉付きを確かめるように軽く押したり、撫でたり、掴んだり…
相変わらずくすぐったいけど、口にぐっと力を込めて声が出るのを我慢する。

「う~ん、じゃあこっちはどうかな…?」
「こっち、って…?」

かっきーの手がさらに下へと伸びていく。
今度は太もも。
指で、というより手のひら全体で外側から強めに揉まれた。
そのまま、かっきーの指がふとももの内側へ移動していくにつれて、刺激も増していく。
人体の感度について雑誌でこっそり情報収集した結果だと、同じ部位でもふだん内側に向いている側のほうがより敏感らしい。こんなにすぐ、身をもって体感できるとは思っていなかったけど。

「あぁ~…すべすべして張りがあって、さくちゃんの脚、大好き…」
「あっ…もぅ…かっきー、触りながらそんな耳の近くで言わないで…」

息が荒くなってきたかっきーの口が、耳元まで迫っていた。
熱を帯びた吐息交じりの声に、私も思わず声が出てしまう。

「え、どうして?」
「うぅ~…」

かっきーの場合、天然で言っているのか意地悪で言っているのか分からない。
とにかく、かっきーに耳元で囁かれると私は弱い。
いや、こんなの、誰だって耐えられないだろう…

「じゃあ、最後はここね…」
「んっ…!」

絶対に来るだろうとは思っていたけど…

次はやっぱりお尻だった。
丸みに沿って下から上に、指の先だけで触れるように撫でられる。
身体の奥から、ぞくぞくと何かが込み上げてくるようだった。

「さくちゃんのお尻ってほんとキレイ……私、写真集で見て改めてそう思ったの。同じ女性として理想っていうか、憧れちゃう」
「そ、そう…?ありがと」
「うん。私以外にも、そんなふうに思う女の子は絶対たくさんいるよ。こんなふうになりたいとか、触ってみたいとか。たぶん、他のメンバーも。でも、そう思うとね………」
「…かっきー、どうしたの?」

かっきーは何か言いづらそうにしていたけど、少しの沈黙のあとで重い口を開いた。

「さくちゃん、今から言うことは、その、明日になったら忘れてほしいんだけど……」
「……うん、わかった」

そんな前置きをされたら余計に記憶に残っちゃうんだけど…
今は気にしないでおこう。かっきーが何を思ってるのか知りたい。

「『誰にも触らせたくないな』って考えちゃう時があるの。さくちゃんの、胸とか、お尻とか…メンバーにも、他の誰にも触らせたくないって……」
「え…?そんな、私の胸を触ろうとする子なんていないし、お尻だって……」






(あっ……)

『お尻だって触ってくるメンバーなんていないよ』

そう言おうとしたけど、思い出してしまった。

今年の全国ツアーで。
しかも、ステージ上で。
「お尻を触らせてください」とお願いしてきた後輩がいたことを。

5期生の美空みくちゃん。
いきなりお願いされてびっくりしたせいもあって、「1回だけなら」と受け入れてしまったのだ。もちろん、衣装の上からだけど。

そういえば、こないだ冠番組の収録で全国ツアーを振り返った時、美空みくちゃんがこのエピソードをトークしていたんだった。
かっきーは休養中でその収録には参加していなかったけど。
もしかしたら他のメンバーから聞いたか、ライブ中に見られていたのかもしれない。

「かっきー…もしかして美空みくちゃんとのこと、怒って…」
「ううん!違うの、怒ってるとか、全然そういうんじゃないし、特定のメンバーに何か思ってるとか、ほんと、そういうわけじゃなくて!」

かっきーは全力で否定してくれた。
でも、もやもやさせちゃったのは多分、間違いない。

(今度から、メンバーだからって簡単に触らせるのはやめよう……いや、こないだの美空みくちゃんだって簡単に触らせたつもりはないけど……)

とにかく、気を付けよう。
でも、そのとき私が思ったのはそれだけじゃなかった。

「うぁ~……さくちゃん、やっぱり今のナシ!めんどくさいこと言ってごめん!忘れて!」
「ううん、忘れない」
「え、なんで?!」
「かっきーが私のこと独り占めしたい、って思ってくれたこと嬉しいから。だから、忘れたくないの」
「独り占め、か…うん、そうだね…そう、思っちゃった」
「ねぇ…かっきー……ここ、持って?」
「え、こう?」

かっきーに、左腰のあたりで結んだ赤い紐を持ってもらう。

「うん。そこ、引っ張れば脱げる、から…」
「え、そんな…せっかくかわいい水着なのに…」
「いいの。もう十分見てもらえて、褒めてもらえたし。それより、かっきーに直接触ってほしいの。触っていいの、かっきーだけ、だから…」
「……うん、わかった」

左右の紐をスルスルと引かれると、それまで水着だったものはただの布になり、足元へハラリと落ちた。
胸を隠していたビキニトップの紐もそのままほどかれて、私の身体を隠すものはついに何もなくなった。

バスルームで、裸になる。

当たり前のことなのに『かっきーが脱がしてくれた』って考えると、今の姿が急に恥ずかしくなってくる。
どうしたらいいか分からずもじもじしていると、かっきーがもう一度後ろから抱きしめてくれた。

「さくちゃん、恥ずかしい…?」
「うん…ちょっと…」
「ふふふ…私なんてずっと裸だよ…?でも、これで一緒だね?」
「うん…」

かっきーの指が、うなじから背中へ、背中から腰を通って、お尻をなぞっていく。
布が一枚なくなっただけなのに、私の身体は信じられないくらい敏感になっていて…

もう、声も我慢できなくなっていた。

「さくちゃん…そんな声出しちゃうと、私もう、止まらなくなっちゃうよ…?」
「だっ、て…!かっきーに触られると…んんっ…!」

お尻から始まって、全身をもう一度、さっきより強めに愛撫してくれたかっきーの指。

長くしなやかなその指が最後に辿り着いたのは、私の身体でいちばん熱くなっていた部分だった。

だいぶ前から自分でも分かってしまうくらい潤みを帯びていたは、恥ずかしいくらいあっさりとかっきーの指を受け入れてしまう。

「止まらなくなっちゃう」、なんて言ってたばっかりなのに。
かっきーの指の動きは、私たちが初めて結ばれた夜のように緩やかで、丁寧で、どこまでも優しかった。
内側からかっきーの愛で満たされていくは、あとはもう、ゆっくりと溶かされるだけだった。

~続く~
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