「嫌われ者の公爵令嬢は神の愛し子でした。愛し子を追放したら国が傾いた!? 今更助けてと言われても知りません」連載版

まほりろ

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6話「モンスターとの遭遇。旅は危険がいっぱい」

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荷馬車に揺られながら山に沈んでいく夕日を眺めていた。

あのあと東に向かって歩いていたら、荷馬車に乗った人の良さそうなおじさんに声をかけられた。

声をかけてきたのは農家のおじさんだった。

おじさんは、街道沿いの宿駅に野菜を届けるところだった。

私はおじさんにお願いして、宿駅まで荷台に乗せてもらった。

「僕は大人の姿でアデリナと旅したかったんだけどな」

隣に座るクヴェルたんが不満気に頬を膨らませる。

ショタのぷにぷにのほっぺたを指先でツンツンしたい。

しかし、今それをやったら彼の機嫌がさらに悪くなるのは明白。なので自重することにした。

「しょうがないよ。
 農家のおじさんに子供の姿のクヴェルたんを見られちゃったんだから」

乗る時に子供だったクヴェルが、降りる時に大人になっていたら、おじさんがびっくりして腰を抜かしてしまう。

「それに、おじさんが私たちを馬車に乗せてくれたのは、私たちがか弱い女と子供だからだよ」

クヴェルが大人の姿だったら、おじさんは通り過ぎてしまったかもしれない。

「一頭立ての馬車だし、荷台にはお野菜も乗ってるし、お馬さんも疲れてるみたいだし、クヴェルが大人の姿に戻るのはよくないよ」

「それはそうなんだけどさ~~」

大人の姿のクヴェルと子供の姿のクヴェルでは、身長が五十センチぐらい違う。

それだけ身長に差が出るのだ。大人の姿と子供の姿では、体重も三十キロぐらい違うだろう。

ご厚意で馬車に乗せてもらっているので、できるだけ馬に負担をかけたくない。

「大人の姿でアデリナの側にいたかったなぁ。
 アデリナに異性として認識されたかったなぁ」

哀愁の籠もった表情でそう漏らすクヴェルは、子供の姿なのに大人の色気があった。

そんなアンバランスさに不覚にもときめいてしまう。

昨日までトカゲに変身する可愛いお子様だと思ってたのに……。

実際の彼は誰もが振り返るような美青年だったなんて……。

しかも家事をそつなくこなし、不思議な魔法を使える超優良物件だ。

しかし、私は国外追放を言い渡されている身。

今は一刻も早くこの国を出ることに専念しなくてはいけない。

今の私には、男の子にときめいている余裕なんてないのだ。

「馬車を降りておじさんと別れたら大人の姿に戻るから、
 そのときは大人の姿の僕にキュンキュンしてね」

クヴェルは私の手に自身の手を重ねた。

私を見つめるクヴェルたんの目が、妙に艶っぽい。

今はこの国を出ることに集中しなくてはいけないのに、美少年がグイグイと距離を詰めてくる……!

「い、今のクヴェルたんにだって十分キュンキュンしてるよ。
 だってこんな可愛い男の子はいないもん」

子供のクヴェルたんのキュートな姿にときめいているのは事実だ。

「僕が言っているのはそういう意味じゃなくて……」

そのとき、馬のいななきと「ひぃぃぃ!! モ、モンスターの襲撃だ!!」というおじさんの悲鳴が聞こえた。

おじさんが馬車を止めたので、私は馬車から降り馬車の前に回り込んだ。

馬車の十数メートル先に、オークらしきモンスターが複数体確認できた。

「おじさんはここで待機してて!」

私はおじさんに指示を出した。

もしかしたらモンスターに囲まれているかもしれない。

下手に動かれるより、待機して貰った方が良い。

おじさんは私の指示に無言で頷いた。

「アデリナ、どうするつもり?」

「クヴェルたんも下がってて!
 モンスターは私が魔法で仕留めるから……!」

とは言ったものの魔法の腕にはあまり自信がない。

王宮と学園で魔法の訓練は受けたけど、評価は今ひとつだった。

特に攻撃魔法は苦手だ。

しかも、実績経験はゼロだ。

相手はモンスターで、動かない的とは違う。

的にすら満足に魔法を当てられなかった私が、モンスターに魔法を当てられるのか……不安しかない。

しかし、この中で戦闘訓練を受けているのはおそらく私だけだ!

出来るか出来ないかじゃない!

やるしかないんだ!

「アデリナ、手が震えてるよ。
 無理しないで」

「で、でも……私がしっかりしないと……みんなが危険に……」

「大丈夫だよ」

クヴェルたんが私の手をそっと握りしめた。

彼が側にいるだけで、心が落ち着きを取り戻していく。

「あの程度のモンスターなら、僕一人で十分だから」

クヴェルはあどけない顔でフフッと微笑んだ。

だが次の瞬間には、彼は鋭い目つきでモンスターを見据えていた。

「僕の大事な人を怖がらせるなんて悪い子だな。
 僕がまとめて相手してあげるよ!
 ブリザード!!」

彼がモンスターに向かい右手をかざし呪文を唱えた。

凄まじい吹雪が巻き起こりモンスターを包みこんでいく。

私は耐えきれず目を閉じた。

「アデリナ、もう目を開けてもいいよ」

私は恐る恐る目を開ける。ほとんどのモンスターが全身氷漬けになっていた。

端の方にいて全身氷漬けにされるのを免れたモンスターもいたが、彼らの足は凍りつき地面に繋がれていた。

「クヴェルたん! 凄い!!」

クヴェルの肩に触れると、彼は嬉しそうに微笑んだ。

「このくらい朝飯前だよ。
 アデリナはアイスランスの魔法使えたよね?」

アイスランスは初級の氷の呪文だ。

「うん」

「僕がモンスターの動きを止めたから、アデリナが留めをさして。
 そうすればアデリナにも経験値が入るから」

「いいの?
 クヴェルたんの功績なのに……」

「僕の場合、この程度のモンスターを倒したところで大した経験値にならないからね。 
 それよりもアデリナに経験値を稼がせたい」

「私に……?」

「長い旅になりそうだから、今のうちに少しでもレベルを上げておいた方がいいと思ってね」

「そうだね」

私はモンスターを攻撃したことがない。

止めを指したことなんてあるはずもない。

でも経験値はほしい。

私はもう公爵家のお嬢様じゃない。

これからは身一つで生計を立てなくちゃいけない。

怖いとか、残酷だとか言ってられない。

何より、クヴェルたんの足手まといになりたくない!

私は覚悟を決めてモンスターを見据えた。

「アイスランス!」

私が呪文を唱えると、無数の氷の刃が現れモンスターの体を貫いた。

「やったね! アデリナ!」

私の隣でクヴェルがはしゃいでいる。

「えーと、今の魔法……本当に私が放ったの?」

授業の時は、ひょろひょろの弱々しい氷の刃が二、三本出るだけだった……。

切羽詰まった状況だったとはいえ、それでよく「モンスターは私に任せて!」と言えたものだ。

もしかしたら火事場の馬鹿力の魔法バージョンがあって、追い詰められた状態ならすっごい魔法が出せるかも……? という期待があった。

でも本当に自分の実力以上の力が出せるとは思わなかった。

「おかしい……。
 私の魔法がこんなにも高威力だなんて……」

急に魔法が上達するなんてあるのだろうか?

そのことについて、一つ心当たりがあった。

クヴェルが私の額に「祝福」と言ってキスしたことだ。

あの瞬間から、私の中に形容しがたい不思議な力が湧き上がってくるのだ。

過労死寸前で傷んでいた髪は潤いを取り戻し、肌ももちもちすべすべだ。

「あのさぁ、クヴェルたん」

「なぁに?」

「もしかしてクヴェルたんの『祝福のキス』には特別な力があるの?」

私が尋ねるとクヴェルがにたりと笑った。

「試してみる?
 アデリナならいつでも大歓迎だよ」

クヴェルが私の腕を掴み、背伸びをし私に顔を近づけてきた。

この角度だと口にキスされちゃう……。

いやいやいや……! ここでのキスはちょっと困るよ! 人目もあるし!

人目で思い出した! 

農家のおじさんと馬は無事かな?

振り返ると、おじさんと馬が氷漬けにされたモンスターを呆然と眺めていた。

「おじさんのことが心配たから、確かめるのはまた今後にするね!」

私はクヴェルたんから距離を取り、馬車に向かった。

ちらりと振り返るとクヴェルたんが不機嫌そうに、頬を膨らませていた。

諦めたようにクヴェルは私のあとをついてきた。

「心配ないよ。
 おじさんはショックで気を失っているだけだから。
 馬も放心してるだけみたいだ」

クヴェルがおじさんと馬の様子を確認し、そう告げた。

「そっか、よかった」

私は安堵の息をついた。

「魔物を倒したし、今のうちに魔石を回収しちゃうね」

「魔石……?」

クヴェルは魔法で氷の刃を出すと、氷をナイフの形に変えた。

氷のナイフを器用に扱い、氷漬けにされたオークの体をくり抜き体内から何かを取り出していた。

クヴェルが魔物の体内から取り出したのは、大きめのコインくらいの大きさの青い石だった。

「これが魔石なの?」

「そうだよ。
 魔石を売ると結構なお金になるんだ。
 魔石に……を刻めばお守りにもなるしね」

クヴェルたんは物知りだな。

「魔石だけでなく、モンスターの素材も回収するね。
 部位ごとに分けるためにモンスターの体をバラバラに刻むから、アデリナは向こうむいてて」

クヴェルたんの口から割とエグいワードが飛び出した。

「て、手伝おうか……?」

あどけなさの残るクヴェルにそんなことを任せるのは忍びない。

「気遣ってくれてありがとう。
 でも大丈夫だよ。
 こういうのは男の仕事だからね」

口の端を上げてフッと笑う姿がかっこよくて、思わずときめいてしまった。

子供の姿をしていても、中身は成人男性なのだと痛感させられる。

このことは、クヴェルには内緒にしておこう。

クヴェルがモンスターの解体をしている間、私は馬のたてがみを撫でていた。

しばらくすると、馬は放心状態から抜け出し草を食べ始めた。

「お待たせ。
 結構たくさんの部位が集められたよ。
 魔石以外は、アイテムボックスにしまったから安心して」

クヴェルたんの言葉に私は安堵した。

魔物の肉片や毛皮を見るのには抵抗があったのだ。

「魔石はすぐに使うことになりそうだから、アイテムボックスにはしまわずに、袋に入れておくね」

クヴェルたんが麻袋に入った魔石を見せてくれた。

「綺麗だね」

袋の中で、魔石が輝きを放っていた。とても恐ろしい魔物の体内から出てきたとは思えない。

ほとんどの魔石は青色だったが、赤い色の魔石がいくつか混じっていた。

「魔石の色の違いに意味があるの?」

「価値が違うんだよ。
 赤い魔石は上級の魔物からしか取れないからレアで、その分価値も高い」

「ふーん、そうなんだ」

「赤い魔石が一つ千ギル、
 青い魔石は一つ百ギル」

千ギルと言われても、いまひとつピンと来ない。

私が小首を傾げるとクヴェルが説明してくれた。

「宿屋に一泊二食付きで泊まると、一人百ギルぐらいかかるんだよ」

「なるほど」

今日の宿代が確保できたのはわかった。

「アデリナは公爵令嬢だったから、この辺のお金の感覚に疎いみたいだね。
 僕がお金と魔石の管理をするね」

うぐ……家事はしてたけど、買い物はしてなかった。私が市場価格に疎いのは事実だ。

「お手数ですが、お願いします」

「そんなに畏まらなくても大丈夫だよ。
 とりあえず、これだけあればリスベルン王国までの旅費ぐらいにはなりそうだ」

「そっか、じゃあモンスターをいっぱい倒せば、豪華な食べ歩きの旅ができちゃうわけだ!」

この世界にはまだ私の見たことのない食べ物が沢山あるはず。

お肉料理に、お魚料理に、野菜のサラダに、フルーツたっぷりのお菓子……!

「アデリナ、よだれが出てるよ」

「ええっ!」

「確かにモンスターを倒せばお金になるけど、
 移動中に度々モンスターに遭遇するのは面倒かな」

危険だし、時間も取られる。移動中はモンスターには遭遇しない方が良いのかもしれない。

モンスターはこちらの都合などお構いなしに出てくるんだけど。

「でも、隣国についたら冒険者登録してモンスターを退治するのはいいかもね。
 お金も稼げるし、アデリナのレベルも上がる」

「世界を股にかけて活躍する女冒険者か……!
 いいね、素敵な響き!」

脳内で杖を構えモンスターをバッタバッタと倒す自分の姿を想像し、うっとりとしてしまった。

「これで旅の目的が決まったわね!」

冒険者をしながらお金を稼いで遠い国を目指す。

そして時々美味しい物を食べる。

アホ王太子とイゼルだけでは王宮の仕事がこなせないとわかって、国王が私を探し出そうとしても、レベルが上がっていれば簡単に追手に捕まらない。

「そうと決まったらリスベルン王国を目指して出発!」

私はリスベルン王国のある東に向かって拳を突き上げた。


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