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本編
思わぬ再会
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爺さんはメモを無表情で見ていたけど、内心は絶対高いと考えていると思う。
どうしよう……ポケットに無造作に入れていた炎の魔石を握る。たぶん、これは結構な価値になると思う。しかもこれはフルに魔力が込められている。
カルメンさんがネックレスを取り出し、尋ねる、
「お嬢様、ご試着になりますか?」
「今日は大丈夫です……」
間違えて炎の魔石に魔力を込めたくないので遠慮をする。
「お主が買いに来たのは砂糖であろう? そろそろ、砂糖を見せてもらおう」
「はい!」
カルメンさんに奥のカウンターに案内される。こちらは、砂糖や紅茶、それからお菓子等が並べられている。
「こちらが現在、取り扱いをしています砂糖になります」
並べられたカウンターの種類は王都にもあった上白糖、グラニュー糖、グラニュー糖より結晶の大きな砂糖、粉糖に加え、グレードが少し落ちるというカラメル色のものもあった。これはたぶん三温糖だ。王都のアズール商会で三温糖に付いては尋ねたが、答えを貰えていなかった。
「この茶色い砂糖は初めて見ます」
「こちらは、最近になって輸入を始めたものです」
「そうなんですね」
聞けば、ここにある砂糖は全て海を渡ったブルガル帝国から輸入しているという。
王都でいつも買うグラニュー糖、それから三温糖をお願いする。
「大袋と小袋がありますが、いかがしますか?」
グラニュー糖は大袋が銀貨八枚と銅貨五枚で、三温糖は銀貨五枚だった。小袋はその半額だ。まだまだお値段は高いが、王都に比べればめちゃくちゃお得だ。王都はグラニュー糖が小金貨一枚だった。王都に運ばれることによって、値段が上がっているのだろう……アジュールから王都まで一週間、砂糖をダメにせずに運ぶにはそれなりの費用が掛かる。
私は将来的に砂糖を安くしようと目論んでいるが……それには運搬がみそのなる。
「どちらも大袋でお願いします」
「ありがとうございます」
「あ! それからついでにお菓子も買います!」
砂糖を購入するついでに、アズール商会のソフトクッキーとキャンディのような包みに入ったタリィというお菓子を購入した。これはブルガル帝国から購入したレシピで作られたお菓子だという。どんなお菓子なのか分からないけど、不思議な感触のする甘いものだとカルメンさんに説明されて即決した。
タリィは一つ小銅貨五枚という、一つ一つ小さいのに高級なキャンディだ。みんなの分を考えて十個購入した。きっとたくさん砂糖が入っているのだとニヤニヤしていると爺さんが呆れた顔をする。
「菓子は糸目を付けずに買いよって」
「美味しいは正義ですから」
それに、これは経費なんです、経費……猫の財布から爺さんからもらったお金を出す。
カルメンさんが購入品を包んでいると、表にいる店員たちがドタバタと騒がしくなるのが聞こえた。
店員の一人がカルメンさんに耳打ちをする。すると、カルメンさんは目を見開きながら小声で問う。
「あとどれほどでご到着されるのですか?」
「今、目の前に馬車が停まったようです」
カルメンさんが確認した、表の扉に視線を送ると見たことある人物がいた。ウィルさんだ。
ウィルさん、どうしてここにいるのだろう? それよりも、ウィルさんがいるということは……少し背伸びをしてショーウィンドウの外を見れば、豪華な馬車が停まっていた。馬車には多頭馬の印がある。王太子の紋章だ。これは決定だ、レオさんがいる。
爺さんが思考の停止していたカルメンさんに声を掛ける。
「ここは隣の部下に任せよ、殿下の対応をしてくるといい」
「は、はい。ローズレッタ様のお気遣いに感謝をいたします」
カルメンさんは、周りに指示を出しながら王太子を出迎えに行った。
爺さんが面倒な顔をしながら言う。
「まさかここに来るとはな。今日は特に訪問予定はないと聞いていたのだが……」
どうやら爺さんも、アジュールに王太子であるレオさんが訪問しているのを知っていたようだ。でも、爺さんもカルメンさんも驚いていることから、レオさんの訪問は完全に予定外だったのだろう。
お店には迷惑な話だが、自国の王太子なので対応するしかないのだろう。
店内の安全を確認していたウィルさんが、私と爺さんの存在に気づき目を見開く。
思考が固まったウィルさんに手を振る。この状況はお互い予想外だ。
別の騎士に声を掛けられ、再び動き出したウィルさんが私たちから視線を逸らす。こちらに声を掛けている暇はないようだ。もう一人の騎士の目線を感じて、そちらに顔を向け停止する。
(なんで変態騎士がここに)
ザックさんの弟で名前の長いが、バートさんという騎士だ。
どうしよう……ポケットに無造作に入れていた炎の魔石を握る。たぶん、これは結構な価値になると思う。しかもこれはフルに魔力が込められている。
カルメンさんがネックレスを取り出し、尋ねる、
「お嬢様、ご試着になりますか?」
「今日は大丈夫です……」
間違えて炎の魔石に魔力を込めたくないので遠慮をする。
「お主が買いに来たのは砂糖であろう? そろそろ、砂糖を見せてもらおう」
「はい!」
カルメンさんに奥のカウンターに案内される。こちらは、砂糖や紅茶、それからお菓子等が並べられている。
「こちらが現在、取り扱いをしています砂糖になります」
並べられたカウンターの種類は王都にもあった上白糖、グラニュー糖、グラニュー糖より結晶の大きな砂糖、粉糖に加え、グレードが少し落ちるというカラメル色のものもあった。これはたぶん三温糖だ。王都のアズール商会で三温糖に付いては尋ねたが、答えを貰えていなかった。
「この茶色い砂糖は初めて見ます」
「こちらは、最近になって輸入を始めたものです」
「そうなんですね」
聞けば、ここにある砂糖は全て海を渡ったブルガル帝国から輸入しているという。
王都でいつも買うグラニュー糖、それから三温糖をお願いする。
「大袋と小袋がありますが、いかがしますか?」
グラニュー糖は大袋が銀貨八枚と銅貨五枚で、三温糖は銀貨五枚だった。小袋はその半額だ。まだまだお値段は高いが、王都に比べればめちゃくちゃお得だ。王都はグラニュー糖が小金貨一枚だった。王都に運ばれることによって、値段が上がっているのだろう……アジュールから王都まで一週間、砂糖をダメにせずに運ぶにはそれなりの費用が掛かる。
私は将来的に砂糖を安くしようと目論んでいるが……それには運搬がみそのなる。
「どちらも大袋でお願いします」
「ありがとうございます」
「あ! それからついでにお菓子も買います!」
砂糖を購入するついでに、アズール商会のソフトクッキーとキャンディのような包みに入ったタリィというお菓子を購入した。これはブルガル帝国から購入したレシピで作られたお菓子だという。どんなお菓子なのか分からないけど、不思議な感触のする甘いものだとカルメンさんに説明されて即決した。
タリィは一つ小銅貨五枚という、一つ一つ小さいのに高級なキャンディだ。みんなの分を考えて十個購入した。きっとたくさん砂糖が入っているのだとニヤニヤしていると爺さんが呆れた顔をする。
「菓子は糸目を付けずに買いよって」
「美味しいは正義ですから」
それに、これは経費なんです、経費……猫の財布から爺さんからもらったお金を出す。
カルメンさんが購入品を包んでいると、表にいる店員たちがドタバタと騒がしくなるのが聞こえた。
店員の一人がカルメンさんに耳打ちをする。すると、カルメンさんは目を見開きながら小声で問う。
「あとどれほどでご到着されるのですか?」
「今、目の前に馬車が停まったようです」
カルメンさんが確認した、表の扉に視線を送ると見たことある人物がいた。ウィルさんだ。
ウィルさん、どうしてここにいるのだろう? それよりも、ウィルさんがいるということは……少し背伸びをしてショーウィンドウの外を見れば、豪華な馬車が停まっていた。馬車には多頭馬の印がある。王太子の紋章だ。これは決定だ、レオさんがいる。
爺さんが思考の停止していたカルメンさんに声を掛ける。
「ここは隣の部下に任せよ、殿下の対応をしてくるといい」
「は、はい。ローズレッタ様のお気遣いに感謝をいたします」
カルメンさんは、周りに指示を出しながら王太子を出迎えに行った。
爺さんが面倒な顔をしながら言う。
「まさかここに来るとはな。今日は特に訪問予定はないと聞いていたのだが……」
どうやら爺さんも、アジュールに王太子であるレオさんが訪問しているのを知っていたようだ。でも、爺さんもカルメンさんも驚いていることから、レオさんの訪問は完全に予定外だったのだろう。
お店には迷惑な話だが、自国の王太子なので対応するしかないのだろう。
店内の安全を確認していたウィルさんが、私と爺さんの存在に気づき目を見開く。
思考が固まったウィルさんに手を振る。この状況はお互い予想外だ。
別の騎士に声を掛けられ、再び動き出したウィルさんが私たちから視線を逸らす。こちらに声を掛けている暇はないようだ。もう一人の騎士の目線を感じて、そちらに顔を向け停止する。
(なんで変態騎士がここに)
ザックさんの弟で名前の長いが、バートさんという騎士だ。
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