未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第五世代

キャサリン編 死んだ人間を生き返らせる

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そうだ。『取り返しのつかないことが起こってから』じゃ『被害を回復させる』のは事実上不可能だ。医療技術が発展したおかげで即死状態でなければほとんどが後遺症もなく回復できるようになったもののそれでも<命>そのものは回復させることができない。『死んだ人間を生き返らせる』ことはできない。それが現実だ。

<クローン技術>はすでに<枯れた技術>となっているとはいえクローンそのものは決して<死んだ人間本人>じゃない。

<オリジナルと同じ遺伝子を持つ別の人間>

でしかないんだ。だからこそ権利や資産もそのまま引き継ぐことがない代わりにオリジナルが犯した罪についても問われることはない。オリジナル自身が自らのクローンを作ろうとしていた場合それはれっきとした犯罪ではあるもののその結果生まれたクローンが責を負うことはないんだよ。

『記憶をコピーしてクローンに移植する』

こと自体は技術的には可能であるにせよ<記憶>と<経験>は厳密には別物であり、

『必ずしも記憶が人格を作っているわけじゃない』

のも多くの実例から確認されている。なにしろ人間の記憶というのは実に曖昧であやふやなものだからなあ。脳内で簡単に改変や捏造が行われてしまう程度のものでしかない。その記憶を基にして出来上がった人格はオリジナルのそれと同一性を証明できるほどのものじゃないそうだ。

<オリジナルとほぼ同じ記憶を持っているだけの別人>

でしかないんだよ。

その点で言うと<例の不定形生物を基に顕現した人間>は地球人社会におけるクローンなんか比較にならないくらいにオリジナルを忠実に再現しているもののシモーヌとシオが明らかに別人としての人格を形成していることからも分かる通り、<別の体>を持ってしまった時点でもう連続性は失われてしまっているんだろうな。

義体化を繰り返して完全義体になってしまったとしても脳は基本的にオリジナルのそれだから連続性はあっても<別の脳>を持ってしまったらやっぱり連続性は失われてしまう。

同じ人間を元にした複製体コビーが向かい合った時に、

『私が私を見つめてました』

状態になった時点でもう分岐してると。『いる位置が違う』のは<決定的な違い>になってしまうし、一人の人間の場合は、

『別々の脳で同時に自分を認識する』

ということがそもそも有り得ない。映像として自分の姿を客観的に見ていてもそれを認識している脳は一つなわけで。

だから『死んだ人間を生き返らせる』のは不可能なんだよ。

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