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大家族
中継器(いろいろしなきゃならんこともある)
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新暦〇〇〇七年六月二十八日
不定形生物がコーネリアス号の乗員を再現してる可能性については、悠のことを考えればすぐに思い付いてもいい筈のことだったが、子供達が生まれてからは特に他に気になることが多くてそっちまで頭が回らなかったのかもしれない。何しろ今も、正直、それどころじゃなかったし。
誉が巣立ったことで、メイフェアXN12Aもあいつについて行ってしまったのだ。
…が、彼女には完全にそうできない事情がある。今の彼女は、充電なしだと半日くらいしか動けないからだ。必要のない時には多くの機能をサスペンドにして電力消費を抑えるということもできなくはないが、それにしたって数日くらいしかもたないだろう。
という訳で、いろいろ気になることはありつつも、今日は早速、その為の対策を講じることになった。
「ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません」
誉に何かあればすぐさま駆けつけることのできるギリギリの場所まで俺達の家に近付いて対面したメイフェアXN12Aが深々と頭を下げていた。
「ああ、いいよいいよ、気にしなくて。お前は誉を守るだけじゃなくて、周囲の警戒も行ってくれてるんだから、俺達にとっても意味があるし」
エレクシアを従えて、無線給電用の中継器の設置を行いつつ、俺はそう言った。
今では、それなりの価格帯以上の電子機器や家電類にはすべて完璧な防水対策が行われているので雨曝しでも壊れたりはしないのだが、念の為に簡単な屋根を作ってその下に置く形で設置してた。エレクシアはそんな俺の護衛の為に付き従っているのである。
まあ、設置も彼女に任せても良かったものの、戦いでは何の役にも立たないんだからせめてこれくらいはやらないと落ち着かなくてな。
もちろん、あのボクサー竜の群れの残党やらが襲撃してくる可能性は考慮して監視カメラ代わりのドローンを、俺が元々持っていたマイクロドローンに加えてコーネリアス号に装備されていたものとコーネリアス号の工作室で新しく作ってもらったものも更に増やして全周警戒の上でのことだが。
しかしそちらの方はまったく気配がなく、完全に姿を消してしまっていた。もし、あいつらがこの縄張りを捨てたりしたのであればそう遠くないうちに別の群れがここを縄張りにするだろう。
「よし、これでOKかな。誉のいる群れの縄張りについては十分にカバーできる筈だ。後は、遮蔽物とかの陰になって届かない個所があるかもしれないが、それについては報告してくれたら随時対処するよ」
「ありがとうございます。感謝いたします。錬是様」
再度深々と頭を下げるメイフェアXN12Aに手を振りながら、俺とエレクシアは家へと引き返した。
しかしこれで、誉が完全に巣立ったんだなということを俺は実感していた。明も深もまた密林に戻ってしまった。俺が帰ろうとしている<家>は、もうあいつらの家じゃないんだな……
巣立ちとはそういうものだと分かっているし、姿だけならドローンで確認できるからいいんだが、やはり少し寂しさもあったのだった。
不定形生物がコーネリアス号の乗員を再現してる可能性については、悠のことを考えればすぐに思い付いてもいい筈のことだったが、子供達が生まれてからは特に他に気になることが多くてそっちまで頭が回らなかったのかもしれない。何しろ今も、正直、それどころじゃなかったし。
誉が巣立ったことで、メイフェアXN12Aもあいつについて行ってしまったのだ。
…が、彼女には完全にそうできない事情がある。今の彼女は、充電なしだと半日くらいしか動けないからだ。必要のない時には多くの機能をサスペンドにして電力消費を抑えるということもできなくはないが、それにしたって数日くらいしかもたないだろう。
という訳で、いろいろ気になることはありつつも、今日は早速、その為の対策を講じることになった。
「ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません」
誉に何かあればすぐさま駆けつけることのできるギリギリの場所まで俺達の家に近付いて対面したメイフェアXN12Aが深々と頭を下げていた。
「ああ、いいよいいよ、気にしなくて。お前は誉を守るだけじゃなくて、周囲の警戒も行ってくれてるんだから、俺達にとっても意味があるし」
エレクシアを従えて、無線給電用の中継器の設置を行いつつ、俺はそう言った。
今では、それなりの価格帯以上の電子機器や家電類にはすべて完璧な防水対策が行われているので雨曝しでも壊れたりはしないのだが、念の為に簡単な屋根を作ってその下に置く形で設置してた。エレクシアはそんな俺の護衛の為に付き従っているのである。
まあ、設置も彼女に任せても良かったものの、戦いでは何の役にも立たないんだからせめてこれくらいはやらないと落ち着かなくてな。
もちろん、あのボクサー竜の群れの残党やらが襲撃してくる可能性は考慮して監視カメラ代わりのドローンを、俺が元々持っていたマイクロドローンに加えてコーネリアス号に装備されていたものとコーネリアス号の工作室で新しく作ってもらったものも更に増やして全周警戒の上でのことだが。
しかしそちらの方はまったく気配がなく、完全に姿を消してしまっていた。もし、あいつらがこの縄張りを捨てたりしたのであればそう遠くないうちに別の群れがここを縄張りにするだろう。
「よし、これでOKかな。誉のいる群れの縄張りについては十分にカバーできる筈だ。後は、遮蔽物とかの陰になって届かない個所があるかもしれないが、それについては報告してくれたら随時対処するよ」
「ありがとうございます。感謝いたします。錬是様」
再度深々と頭を下げるメイフェアXN12Aに手を振りながら、俺とエレクシアは家へと引き返した。
しかしこれで、誉が完全に巣立ったんだなということを俺は実感していた。明も深もまた密林に戻ってしまった。俺が帰ろうとしている<家>は、もうあいつらの家じゃないんだな……
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