762 / 2,961
新世代
翔編 資源
しおりを挟む
正直、ここでロボットを運用する上で頭が痛いのが、バッテリーの問題だ。
以前にも触れたが、現在発見されている資源じゃ、リチウムイオンバッテリーまでしか作れない。せめて二十五世紀頃のレベルのバッテリーが作れればもう少し実用性も上がるんだがなあ。
とは言え、この惑星にそれが作れる資源がもしあるとしても、地中深くか深海の底か、その辺りまで探索してみないと何とも言えないだろうな。
ただその一方で、俺達の家があるこの台地は、降下中に撮られた画像を解析するに地球の<日本>の国土にほぼ匹敵する面積があると推測されながら、高低差は僅か数百メートル、多くても一千メートルあるかどうかという、ほぼ真っ平らに近い、やや不自然なくらいの変わった地形であり、しかもかつては海の底だった時代もあるようで、河の泥を調べるとレアメタルの類も割と見付かるんだよ。
だからもしかしたら普通は地中深くや深海からしか見付からないような貴重な鉱物の類が思わぬところから見付かったりするかもしれない。
とは言え、現状、俺達が調べられる範囲なんてタカが知れてるし、あまり期待はしないようにしてる。それよりは、子孫達が見付けて活かしていってくれればいいんじゃないかな。
現状では、まあ、そんなに心配してない。
無線給電機も順次設置していってるし、普段の行動範囲内であれば、キャパシタにしか電気を蓄えられないメイフェア、イレーネも、戦闘モードで長時間全力稼動するようなことでもない限り問題ない。
セシリアに至っては、同じくキャパシタしか使えないものの彼女は一般仕様機なので、無線給電機が壊れでもして給電が途切れない限り大丈夫だ。
アリスシリーズやドライツェンシリーズは、その辺りを補うという役目もある。
とにかくいろいろ工夫することで、不具合をリカバーしていこう。
和や陽や麗がはしゃぎまわっているその傍らで俺があれこれ考えている間にも日が暮れて、セシリアが夕食の準備をしているところに、灯とビアンカとイレーネが帰ってきた。
「おかえり~、おねえちゃん!」
「ねえね! おか~!」
ヘッドライトを灯しゆっくりと密林の中から現れたビアンカ用ローバーに向かって、和と陽が手を振りながら近付いていく。麗もちょっと間は置きながらもそんなに怖がってはいない。ビアンカに対してもかなり慣れてきたようだ。
「ただいま~♡」
ビアンカがいつもの駐車スペースにローバーを止める前に、動いてるローバーから灯が飛び降りてくる。人間よりも身体能力が高い彼女にしてみれば別に平気なんだろうが、俺からすれば冷や冷やするよ。
「灯、ちゃんと止まってから下りるように言ってるだろ?」
ついお小言が出てしまう。
「てへへ、ごめ~ん♡」
小さく舌を出しながら、飛びついてくる和と陽を抱き上げながら、灯は笑ったのだった。
以前にも触れたが、現在発見されている資源じゃ、リチウムイオンバッテリーまでしか作れない。せめて二十五世紀頃のレベルのバッテリーが作れればもう少し実用性も上がるんだがなあ。
とは言え、この惑星にそれが作れる資源がもしあるとしても、地中深くか深海の底か、その辺りまで探索してみないと何とも言えないだろうな。
ただその一方で、俺達の家があるこの台地は、降下中に撮られた画像を解析するに地球の<日本>の国土にほぼ匹敵する面積があると推測されながら、高低差は僅か数百メートル、多くても一千メートルあるかどうかという、ほぼ真っ平らに近い、やや不自然なくらいの変わった地形であり、しかもかつては海の底だった時代もあるようで、河の泥を調べるとレアメタルの類も割と見付かるんだよ。
だからもしかしたら普通は地中深くや深海からしか見付からないような貴重な鉱物の類が思わぬところから見付かったりするかもしれない。
とは言え、現状、俺達が調べられる範囲なんてタカが知れてるし、あまり期待はしないようにしてる。それよりは、子孫達が見付けて活かしていってくれればいいんじゃないかな。
現状では、まあ、そんなに心配してない。
無線給電機も順次設置していってるし、普段の行動範囲内であれば、キャパシタにしか電気を蓄えられないメイフェア、イレーネも、戦闘モードで長時間全力稼動するようなことでもない限り問題ない。
セシリアに至っては、同じくキャパシタしか使えないものの彼女は一般仕様機なので、無線給電機が壊れでもして給電が途切れない限り大丈夫だ。
アリスシリーズやドライツェンシリーズは、その辺りを補うという役目もある。
とにかくいろいろ工夫することで、不具合をリカバーしていこう。
和や陽や麗がはしゃぎまわっているその傍らで俺があれこれ考えている間にも日が暮れて、セシリアが夕食の準備をしているところに、灯とビアンカとイレーネが帰ってきた。
「おかえり~、おねえちゃん!」
「ねえね! おか~!」
ヘッドライトを灯しゆっくりと密林の中から現れたビアンカ用ローバーに向かって、和と陽が手を振りながら近付いていく。麗もちょっと間は置きながらもそんなに怖がってはいない。ビアンカに対してもかなり慣れてきたようだ。
「ただいま~♡」
ビアンカがいつもの駐車スペースにローバーを止める前に、動いてるローバーから灯が飛び降りてくる。人間よりも身体能力が高い彼女にしてみれば別に平気なんだろうが、俺からすれば冷や冷やするよ。
「灯、ちゃんと止まってから下りるように言ってるだろ?」
ついお小言が出てしまう。
「てへへ、ごめ~ん♡」
小さく舌を出しながら、飛びついてくる和と陽を抱き上げながら、灯は笑ったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる