未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
844 / 2,962
新世代

來編 会いたかった

しおりを挟む
『今からそちらに迎えを寄越しますので、すいませんが三十分ほど待っていただけますか』

その俺の言葉に、久利生遥偉くりうとおいは、

「迅速な対応、感謝します。私もいろいろと準備をしなければいけませんので、時間の猶予があるのは助かります」

と応えた。

その上で、

「この体の異変を見るだけでも、尋常ならざる事態が生じていることは分かります。どうやら今の私にはあなた方の助けが必要なようだ。私が提示できるものはすべて提示します。力を貸してください」

とも。

自分の能力を過信せず、できないことはできないと認めた上で素直に『力を貸してください』と口にできる。

これだけでも途方もない胆力だよ。俺には絶対真似できない。

そんな彼に、

久利生くりう。安心して。あなたは一人じゃない。神河内錬是かみこうちれんぜは私達の味方だから」

と話しかけたのは、シモーヌだった。

すると久利生くりうは、

「あなたは? 私を知っているのですか?」

そう問い返してくる。シモーヌはあくまでエレクシアの口を借りてしゃべっただけなので、声はエレクシアのものなんだ。有名メーカーの上位機種によっては喋った本人の声をそのまま再現してくれるものもあるものの、残念ながら中小メーカー製のエレクシアにはそこまでの機能はない。

だから、シモーヌは、

「私は、秋嶋あきしまシモーヌよ。そして、私達のところには、ビアンカもいる。あなたは三人目ってことね」

簡潔に答えた。

それだけで久利生くりうは状況を察したようだ。

「そうか。シモーヌ、君だったのか。ビアンカもいるとなれば、私にとっては大変良い報せだな。

しかし、三人目ということは、少なくとも今の時点では他のメンバーは一緒ではないということだね。

その辺りの詳しい状況についても確認したい。

それも含めて、君達との再会を楽しみにしている」

シモーヌがやり取りをしている間に、俺はローバーの準備を済ませ、シモーヌと一緒に乗り込んだ。

するとその時、

錬是れんぜ! 私も彼と話していいですか?」

いつものように調査に出ていて、でもタブレットを通じてこちらのやり取りを傍受していたであろうビアンカが、そう言ってきた。

「ああ、もちろんだ」

当の久利生くりうが落ち着いているから問題ないだろうということで、許可する。

それと同時に、エレクシアも対応してくれる。

「少佐! ビアンカ・ラッセです! 会いたかった!! 私は…私は……!」

そこまで言ったところで、彼女は声を詰まらせてしまった。

そういえばビアンカは、久利生くりうのことが好きだったんだな。

となれば彼女にとってはこれ以上ない再会になるということか。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...