未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

保編 自己嫌悪

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そうだ。こんな安い挑発に本来のたもつは乗らない。なのに、どこか苛立った様子さえある。つまり、この時の彼は『いつもの』じゃなかったということだ。

たぶん、みどりに対して取ってしまった態度が自分でも許せなかったんだろうな。

だからつい、カッとなってしまった。

その衝動をぶつけようとするかのように、たもつとどろきに食って掛かった。それをとどろきが殴り飛ばし、蹴り飛ばし、投げ飛ばす。

それでも、たもつも引かない。何度も何度も何度も挑む。

オロオロするみどりが、あおに抱き締められながらも、

「お兄ちゃんやめて! やめてお兄ちゃん!!」

という意味の声を掛け続ける中で。



十分以上、その調子でとどろきに挑みかかったたもつだったが、冷静さを失いただ単に飛び掛かるだけじゃ、勝てる道理もなかった。

そして精も根も尽き果てて、木の幹に寄りかかって座り込んでしまう。

すると、とどろきは、

「ふんっ!」

と鼻を鳴らしながら、その場を離れた。

それら一連の騒動を、ほまれは、<ボスの座>から見下ろしている。

ほまれには分かってたんだろうな。

加えて、みどりを抱き締めて留めていたあおも。

疲れ果てたたもつは、その場にうずくまって動かない。

きっと、今、彼はどうしようもない自己嫌悪の中にいるんだろう。人間で言えばせいぜい五歳とか六歳とかくらいの知能しかないパパニアンとはいえ、その中でも知能が高い部類になるだろうたもつには、それができてしまうんだろうな。

俺も覚えがあるよ。小学校の低学年の頃、つまらない意地を張って父親に反発して、でも父親はそんな俺を叱りもしないでただ黙って俺の身勝手な憤りを受け止めてくれて……

一通り喚き散らしたら、そんな自分に動じることもない父親の大きさに比べて自分がいかに小さいか思い知らされてしまって……

父親に対して腹が立ったと言うより、自分の器の小ささが嫌で嫌で、部屋の隅で丸まって泣いたよ。

まだ七歳とかそこらの子供でも自己嫌悪に陥るんだっていうのを、俺は自分の経験から学んだな。

その時の俺自身の姿が、この時のたもつの姿に重なってしまって。

今のたもつの知能とかが、ちょうどあの頃の俺と同じくらいなのかもしれない。

それは決して、たもつを馬鹿にしてるんじゃない。人間とパパニアンの違いをちゃんと考慮に入れないと駄目だしな。

そしてとどろきは、やり場のないたもつの苛立ちを真っ向から受け止めて発散させてくれたんだ。

人間ならいささか問題にもなりそうなやり方でも、パパニアンならそれで良かったんだろう。

たもつの未熟さと、とどろきほまれあおの器の大きさを、思い知らされたな。

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