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第三世代
晴編 力の差
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尻を蹴り飛ばされても懲りることなく迫った晴に、メイフェアは今度は自分から間合いを詰めていった。恐ろしい速度で。
「!?」
晴にしてみればまたも瞬間移動で今度は自分の目の前に現れたような気がしたかもしれない。
そしてメイフェアはそのまま右肘を跳ね上げ、晴の顎を捉えた。
ガツン!と音を立てて晴の頭が弾き飛ばされる。と同時に、またも意識が一瞬飛んだだろうな。
が、やはりすぐに意識を取り戻して、カマで彼女の体を捉えようとした。
したのだが、途中でまったく動かなくなる。
いつの間にか、両方の肘近くを、メイフェアが両手でがっちりと掴んでいたんだ。
それだけで晴は前にも後ろにも動けなくなった。
「ギ……ギギ……ッ!」
小さく声を上げながら、晴は渾身の力を込めて彼女を押した。なのに、びくともしない。それこそ、何十トンもある巨大な岩を押そうとしているかのようなものだっただろう。
今の晴の体重は四十キロちょいくらいだろうか。対してメイフェアの体重は七十キロ強(ロボットだから人間よりもどうしても重くなる)。百キロ以下のクラスで三十キロのウェイト差は、人間なら絶望的というものじゃないだろうかと思われる。
まあ、そもそも相手が戦闘能力も付与されたロボットの段階で絶望しかないが。
さらにメイフェアは、そのままの状態で前進した。晴も踏ん張るが、摩擦がまったく足りず、踏ん張った姿勢のまま地面を滑る。さすがにこれだけでも力の差を思い知ったんじゃないかな。
なのに晴は諦め悪く、自分の両腕を引いて頭を突き出した。頭突きを食らわそうとしたんだ。
でも、やっぱり駄目だった。
頭突きがメイフェアの顔を捉えようとした寸前、晴の体がごおっと凄まじい速度で横に。メイフェアが腕を掴んだまま振り回したんだ。
すると小柄な緑色の体がトラックにでも撥ねられたかのように吹っ飛ぶ。
で、木の幹に背中から衝突して、
「ガッ!!」
息をつまらせる。
「晴、そろそろ力の差を理解しろ。でないといい加減、怪我をするぞ…」
俺はつい声が出てしまったが、もちろん届くはずもない。
なおも向かって来ようとする晴に、メイフェアの右回し蹴り。
咄嗟に左腕を上げて防御しようとした晴の動きよりも早く、正確に頭を捉えていた。
まるでサッカーのシュートのように美しく。
何と言うか、これが結局、マンティアンに力の差を思い知らせるのには一番効果的なのかもしれない。
途轍もない威力の蹴りを放たれて自分が吹っ飛ぶのが実感できるということだろうか。
晴の体が綺麗に空中で一回転して、地面を転がる。そうして転がったまま茂みへと飛び込んで、ようやく逃げていったのだった。
「!?」
晴にしてみればまたも瞬間移動で今度は自分の目の前に現れたような気がしたかもしれない。
そしてメイフェアはそのまま右肘を跳ね上げ、晴の顎を捉えた。
ガツン!と音を立てて晴の頭が弾き飛ばされる。と同時に、またも意識が一瞬飛んだだろうな。
が、やはりすぐに意識を取り戻して、カマで彼女の体を捉えようとした。
したのだが、途中でまったく動かなくなる。
いつの間にか、両方の肘近くを、メイフェアが両手でがっちりと掴んでいたんだ。
それだけで晴は前にも後ろにも動けなくなった。
「ギ……ギギ……ッ!」
小さく声を上げながら、晴は渾身の力を込めて彼女を押した。なのに、びくともしない。それこそ、何十トンもある巨大な岩を押そうとしているかのようなものだっただろう。
今の晴の体重は四十キロちょいくらいだろうか。対してメイフェアの体重は七十キロ強(ロボットだから人間よりもどうしても重くなる)。百キロ以下のクラスで三十キロのウェイト差は、人間なら絶望的というものじゃないだろうかと思われる。
まあ、そもそも相手が戦闘能力も付与されたロボットの段階で絶望しかないが。
さらにメイフェアは、そのままの状態で前進した。晴も踏ん張るが、摩擦がまったく足りず、踏ん張った姿勢のまま地面を滑る。さすがにこれだけでも力の差を思い知ったんじゃないかな。
なのに晴は諦め悪く、自分の両腕を引いて頭を突き出した。頭突きを食らわそうとしたんだ。
でも、やっぱり駄目だった。
頭突きがメイフェアの顔を捉えようとした寸前、晴の体がごおっと凄まじい速度で横に。メイフェアが腕を掴んだまま振り回したんだ。
すると小柄な緑色の体がトラックにでも撥ねられたかのように吹っ飛ぶ。
で、木の幹に背中から衝突して、
「ガッ!!」
息をつまらせる。
「晴、そろそろ力の差を理解しろ。でないといい加減、怪我をするぞ…」
俺はつい声が出てしまったが、もちろん届くはずもない。
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途轍もない威力の蹴りを放たれて自分が吹っ飛ぶのが実感できるということだろうか。
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