未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

モニカとハートマン編 人間か否か

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牙斬がざんは、ハートマンやグレイとの<殴り合い>では完全に身を躱すことはなかった。なのに、捕獲のための<網>は完全に躱してみせた。もしかすると、殴り合いについては躱す必要すらなかったのかもしれない。牙斬がざんにとっては。

殴られ蹴られることすら意に介さず、確実に撃破することを狙っていたのだろうか。

しかし、簡単には撃破できなかったことで、まず人間を狙うことにしたのかもしれない。

そして、今、牙斬がざんの前には、ビアンカがいる。結果として、

『彼女が牙斬がざんから見て人間に当るかどうか?』

が試されることになってしまった。

とは言え、ビアンカもただやられるつもりもない。散弾を装填したショットガンを両手に構え、容赦なく牙斬がざんを撃つ。これでは致命傷にならないことも分かっているからというのもあって。

そこに、ハートマンとグレイが追い付く。ドーベルマンMPMは敢えて置き去りにして。なにしろ性能が桁違いだからな。しかも、ここまでくればビアンカが随伴させたドーベルマンMPMと新たにリンクもできる。で、散弾を受けて地面に転がった牙斬がざん目掛けて、グレイが蹴りを繰り出す。

すると牙斬がざんの体がサッカーボールのように飛んだ。いや、飛び過ぎた。

「まさか…!?」

そのまさかだった。牙斬がざんは、グレイの蹴りの威力を利用してビアンカの頭上を飛び越え、彼女を背にして走り出したんだ。

どうやら牙斬がざんにとってもビアンカは<人間>の範疇には入らないらしい。正直、複雑な気分ではあるものの、その分、ビアンカの危険は下がった可能性はある。

だが、そうなると、牙斬がざんが嗅ぎ取った<人間の匂い>というのは、久利生くりうのか、はたまた<未来みらい>の、なのか……?

例の不定形生物由来の透明な体を持つ久利生くりうではあるものの、その成り立ちは、透明であることを除けば、光莉ひかり号やコーネリアス号に備えられた分析器では『人間(地球人)ではないと判定できない』ほど完全に人間(地球人)を再現している。さらに未来みらいは、久利生くりうの遺伝子を継ぎ、外見上は人間(地球人)以外の何者でもない。

久利生くりうは軍人としての意識があるから危険に曝されることに対しても覚悟はあるだろう。けれど、未来みらいがそんな形で狙われるというのは、看過できない。承服できない。すんなりと受け入れることはできない。生と死が隣り合うこの世界であっても、抗うことを諦めるつもりはない。

俺達は、<未来みらい>を守る。

だから、ビアンカも、突破されたからといって諦めはしない。

「……!」

彼女より早く走れるハートマンとグレイを先行させつつも、牙斬がざんを追ったのだった。

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