未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

モニカとハートマン編 結界

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たとえ左前腕を失っても、エレクシアに焦りはなかった。彼女はただ淡々と、自身の役目を果たすことだけを考えていた。

牙斬がざんにとって最も警戒するべき相手が自分であることも承知していた。そして実際に牙斬がざんも、エレクシアを最も警戒していた。

ハートマンやグレイは、彼にとっては<敵>足り得なかった。ただの<邪魔者>だった。

けれど、それ自体がエレクシアの<狙い>だった。

この時点ですでに、彼女自身が<囮>だったのだ。

それは、事前に久利生くりうとも綿密に打ち合わせたものだった。彼は、ルコアの手術を行いながら、次の戦術について思案していた。

そのために、彼女は強力な攻撃を繰り出し続けた。その攻撃が必要だった。これによってさらにデータを得、ハートマンとの連携をより確実なものにするために。

一方、牙斬がざんも、自身の右腕の<尺骨>をパイルとして打ち出したことにより機能を損ないつつも、足技主体の攻撃に切り替えることでそれまでと比べても遜色ない戦いをしてみせていた。しかもその体の使い方自体が、明らかに洗練されたものになっていたんだ。

戦いながら牙斬がざん自身が成長していたのが分かる。

生物の常識を超えた攻撃方法もそうだが、もしかすると地味に脅威なのは、この学習能力なのかもしれない。なにしろ、エレクシアと最初に鉢合わせた時には一瞬で制圧されたにも拘らず、今ではそれも適わない。エレクシアの動きを学習し、対処してきてるんだ。ロボットは、ロボットであるがゆえに動きが正確だ。その<正確な動き>そのものを読まれると、対処もされてしまう。

もちろん、圧倒的な<速度>の前には、たとえそれが読めたところで普通の生物では対処できないとしても、牙斬がざんは<普通>じゃないからな。

後に、エレクシアは言った。

牙斬がざんは、自身の周囲に電磁的な<結界>を張り、それによって周囲の動きを察知している可能性があります。これがあの<超反応>の正体というわけです」

「な、なるほど……」

俺はそう応えるしかできなかったが、そんな牙斬がざんにこちらの手の内を見せてしまったことが、実はなによりマズかったのかもしれないな。

しかし、だからと言って出し惜しみをしていて被害を出したのでは何をしているのかそれこそ分からないわけで。

となれば、今はとにかく全力を尽くすしかない。特にハートマンの頑張りは、見ている者に訴えかけるものすらあった気がする。

全身を余すところなく活用して、二本の腕と四本の脚を自在に攻撃に用いる。手加減は一切ない。一撃一撃が、オオカミ竜オオカミ辺りなら一発で『終わる』ものだっただろう。

それを難なく凌ぐ牙斬がざんがおかしいんだ。

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