未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

ビアンカ編 必要な対処を必要なだけ淡々と

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痛みや恐怖で相手を屈服させ従わせるというのは、人間という種に限って言えば、<悪手>と断じてしまってもいいくらいに、ほぼリスクしかないやり方なんだそうだ。

何しろ人間は、恨みや憎しみを忘れないからな。

そして、その恨みや憎しみを晴らすための努力をする動物だからな。武器や策を用いて。

そうだ。人間は、<力の差>を覆す方法を思い付くことができる生き物だ。だから、

『力で屈服させ、服従させる』

なんてのが必ず上手くいくとは限らない。その時点では屈服させられても、いずれ冷静になれば復讐心が芽生え、報復を考えたりすることもある。

実際、

<年老いた親に復讐した子供の事件>

とか、

<長年連れ添った伴侶に対して積年の恨みを晴らした事件>

とか、現にあるじゃないか。

『子供の頃にイジメられたことを恨みに思い復讐を図った』

なんてことも聞く話じゃないか。

武器や道具を使ったり、策を弄したり、相手が衰えるまで待ったり、そういう形で<力の差>を覆してみせる事例が数限りなくあるだろう?

『力で屈服させ、服従させる』のは、人間の場合、<将来の報復のリスク>を生むし、何より、社会に鬱憤を醸成する原因にもなる。

手っ取り早くその場だけが凌げればそれでいいと考える者には魅力的なやり方かもしれないが、全体を俯瞰的に見ればただの<悪手>なんだ。

<埒外の外敵>に対しては苛烈な対処も必要なものの、少なくとも<身内>や<仲間内>でやるべきことじゃない。

そして外敵に対して、問答無用に武力で対処するか 、それとも、夷嶽いがく牙斬がざんの件のように、将来のリスクを鑑みて、敢えて撃破以外の方法を取るかどうかを考えるのは、俺や久利生くりうのように<上に立つ者>の役目だ。

『なんでもかんでもとにかくぶっ殺しゃいい!』

てのは、作らなくてもいい敵を作ることもある。

現状、ここには、例の不定形生物の中にいるという、

<人間を激しく憎んでいるらしい謎の存在>

を除けば、別に、<悪意>で攻撃してくる者はほぼいない。

悪意で攻撃してくるわけでもない相手に悪意を向けるのは、意味がない。必要な対処を必要なだけ淡々と行えばいいだけの話だ。

その上での生存競争だ。

未来みらいにも、それを学んでいってもらおうと思う。

こうやって、渾身の力を振り絞って、ビアンカやハートマンと力比べをして、自分がまだまだ非力な存在であることを実感してもらって、守られることで成長し、力をつけ、やがて自分が<守る側>になることを理解してもらうんだ。

そのために必要なことを、今、ビアンカ達はしてくれている。

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