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第三世代
蛮編 命の期限
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結局、蛮が普通に動けるようになるまではさらに一週間を要した。
その間、これを好機と感じたらしいアサシン竜やアクシーズやパルディアに狙われたりもしたものの、それらはドーベルマンMPM四十二号機と二機のドーベルマンMPMらが、スタン弾を装填した自動小銃などで追い払ってくれた。さらに、蛮の縄張りを狙ってきた他のヒト蜘蛛も追い払っている。
ちなみにこの時に使われたスタン弾(非殺傷樹脂弾頭弾)は、薬莢内に封入された圧縮空気によって打ち出されるものであったので、いわゆる<銃声>もそれほど大きくない。
<直撃すればシャレにならないくらい痛いエアガン>
と言えばイメージできるだろうか。
蛮を守るためとはいえ、アサシン竜やアクシーズやパルディアや他のヒト蜘蛛の方もできる限り傷付けたくなかったしな。
そんなこんなで、ヒト蛇との戦いから二週間が経過すると、蛮はようやく地上へと降りてきた。そしていきなり、猪竜と対峙する。
さすがに二週間ものブランクがあると以前のような迫力は失われていたものの、何とか突撃してきた猪竜を退け、その肉をバリバリと貪った。落ちた体力を取り戻さなければいけないしな。
こうして、ヒト蛇との戦いから一ヶ月。ようやく傷も完全にふさがり、体力もかなり戻り、蛮は以前の迫力をおおむね取り戻したように思う。左の肺は潰れておりそちらの回復は望めないけどな。
一方で、左肩から右脇腹に向けてできた傷痕は何とも言えない雰囲気を彼に与えていた。右手(触角)の小指と薬指に当たる部分と左の乳房を失ったことにより、元の<美女>を思わせる姿はもはや見る影もないものの、しかし<風格>という意味では決して見劣りするものじゃなかっただろう。
ただし同時に、加齢による<命の期限>は確実に迫っていた。そんな彼の姿を、じっと見ている者がいる。
ヒト蜘蛛の幼体だった。蛮の縄張り内をうろついていた幼体だ。さらに成長し、十代前半くらいの少年の姿になっていたが、間違いない。その目は鋭く光り、何かを窺うように向けられている。どうやらこの幼体は、ずっと蛮の姿を見ていたらしい。見て、彼の戦い方を学び取っていたようなんだ。
その手には、まるで剣のように尖った木の枝が。そして、幼体の背後から近付いてきたアサシン竜の目に切っ先を突き立て、一撃で仕留める。その上で仕留めたアサシン竜を掴み寄せて、バリバリと貪り始める。
愛らしい少年のようにも見えていた幼体の姿はすっかり影を潜め、自身の身体能力が不足している分を<武器>を使うことで補う、油断ならない存在に成長していたんだ。
道具は使えなかったはずのヒト蜘蛛にも、蛮、そしてこの幼体と、続けて道具を使う者が出始めたと言えるのかもしれない。
その間、これを好機と感じたらしいアサシン竜やアクシーズやパルディアに狙われたりもしたものの、それらはドーベルマンMPM四十二号機と二機のドーベルマンMPMらが、スタン弾を装填した自動小銃などで追い払ってくれた。さらに、蛮の縄張りを狙ってきた他のヒト蜘蛛も追い払っている。
ちなみにこの時に使われたスタン弾(非殺傷樹脂弾頭弾)は、薬莢内に封入された圧縮空気によって打ち出されるものであったので、いわゆる<銃声>もそれほど大きくない。
<直撃すればシャレにならないくらい痛いエアガン>
と言えばイメージできるだろうか。
蛮を守るためとはいえ、アサシン竜やアクシーズやパルディアや他のヒト蜘蛛の方もできる限り傷付けたくなかったしな。
そんなこんなで、ヒト蛇との戦いから二週間が経過すると、蛮はようやく地上へと降りてきた。そしていきなり、猪竜と対峙する。
さすがに二週間ものブランクがあると以前のような迫力は失われていたものの、何とか突撃してきた猪竜を退け、その肉をバリバリと貪った。落ちた体力を取り戻さなければいけないしな。
こうして、ヒト蛇との戦いから一ヶ月。ようやく傷も完全にふさがり、体力もかなり戻り、蛮は以前の迫力をおおむね取り戻したように思う。左の肺は潰れておりそちらの回復は望めないけどな。
一方で、左肩から右脇腹に向けてできた傷痕は何とも言えない雰囲気を彼に与えていた。右手(触角)の小指と薬指に当たる部分と左の乳房を失ったことにより、元の<美女>を思わせる姿はもはや見る影もないものの、しかし<風格>という意味では決して見劣りするものじゃなかっただろう。
ただし同時に、加齢による<命の期限>は確実に迫っていた。そんな彼の姿を、じっと見ている者がいる。
ヒト蜘蛛の幼体だった。蛮の縄張り内をうろついていた幼体だ。さらに成長し、十代前半くらいの少年の姿になっていたが、間違いない。その目は鋭く光り、何かを窺うように向けられている。どうやらこの幼体は、ずっと蛮の姿を見ていたらしい。見て、彼の戦い方を学び取っていたようなんだ。
その手には、まるで剣のように尖った木の枝が。そして、幼体の背後から近付いてきたアサシン竜の目に切っ先を突き立て、一撃で仕留める。その上で仕留めたアサシン竜を掴み寄せて、バリバリと貪り始める。
愛らしい少年のようにも見えていた幼体の姿はすっかり影を潜め、自身の身体能力が不足している分を<武器>を使うことで補う、油断ならない存在に成長していたんだ。
道具は使えなかったはずのヒト蜘蛛にも、蛮、そしてこの幼体と、続けて道具を使う者が出始めたと言えるのかもしれない。
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