未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
1,511 / 2,961
第三世代

灯編 不合理

しおりを挟む
となると、ケイン達にもそれを分かってもらわないといけないわけで、手探りではありつつ時間をかけてゆっくりと伝えていくさ。

こちらの思い通りにならないからといって怒鳴らない。手を上げない。それによって、

『自分の思い通りにならないからといって、気に入らないからといって、相手を怒鳴らない。手を上げない』

ってのを学んでいってもらうわけだ。

『自分の思い通りにならないから、気に入らないから、怒鳴る手を上げる』

なんてのを学び取らせて、それから、

『<正義>や<道徳>なんてものを押し付ける形で学ばせて先に学んだことを力尽くで否定する』

とか、不合理に過ぎるだろう? 

確かに、乳幼児の頃には自分の感情を巧く制御できずに喚き散らしたり誰かを叩いたり物に当たったりということはある。でもな、だからと言って親や大人が、怒鳴ったり叩いたりって振る舞いをするというのは、子供に、

『そうか。気に入らないことがあれば怒鳴ったり叩いたりしていいんだ』

と、『喚き散らしたり誰かを叩いたり物に当たったり』する行為をむしろ肯定することになるんだってのも分かってるんだ。なるほど、親や大人に怒鳴られたり叩かれたりすればその場は収まるかもしれない。だがそれは、

『怒鳴られたり叩かれたりするからいい子のふりをしておこう』

って<悪知恵>を身に付けさせるだけだってのも判明してるんだよ。だから、歳をとって自分より目上が少なくなって怒鳴られたり叩かれたりする可能性が減ると傍若無人に振る舞うようになる傾向が高まるってのも判明してる。

そうじゃなくて、最初から、『自分の思い通りにならないからといって、気に入らないからといって、相手を怒鳴らない。手を上げない』と学んでもらった方が確実なんだ。

しかも、たとえそう学んでもらったところで、生物の本能として、

<理不尽な外敵に対する攻撃性>

そのものは消えてしまうことはないのも分かってる。特に、

『自分にとって大切なものを守りたい』

という欲求は消えてなくならないそうだ。元々の性格で攻撃衝動が低かったりすると、なるほど本当に臆病な性格になってしまうことはあるそうだが、別に、全員が警官や軍人になるわけじゃないからな。それは大きな問題にはならない。

それに、

『面倒なことは他人任せにして自分は何もしない』

なんて人間は、いつの時代にもいたじゃないか。つまりそういうことだよ。そんなに気にするほどのことじゃないそうだ。

それに朋群ほうむ人は地球人よりもずっと野生に近い。生まれてからずっと人間に育てられてきた<獣>でさえ何かのはずみで人間を襲うこともあるように、<野性>ってのはそう簡単に消えてなくならないさ。

あかりがまさにその手本になると思う。俺は彼女に暴力で問題を解決する方法が是であるとは教えてこなかった。けれど彼女は、

<獰猛なアクシーズとしての本能>

は失ってはいないしな。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...