未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

玲編 引き際をわきまえない順

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もうその一撃でグレイの方が圧倒的に強者だというのが分かる。エレクシア達要人警護仕様のメイトギアに比べれば玩具おもちゃに等しくても、生身の生き物相手だと勝負にはならない。

それをわきまえて引き下がってくれれば見逃してもよかった。よかったのだが、

「ブゴアッ!!」

猪竜シシは明らかに逆上した様子で体を起こした途端にグレイ目掛けて突進してきた。だからグレイは、

<戦闘用マニピュレータ>

のナックルガードを展開し、腕そのものを<バカでかいハンマー>に変えて、猪竜シシの横っ面をぶん殴った。地球人なら余裕で<頭蓋骨骨折><頸椎骨折>で死に至る一撃である。

なのに、猪竜シシは、

「ブガッ!! ブガアッッ!!」

と呻きつつのたうちながらも、体を起こして三度突進してきた。力の差を思い知って逃げればいいものを、野生では引き際をわきまえない奴から死んでいく。

<弱さ順>じゃない。<引き際をわきまえない順>だ。

己の巨体がこいつにとっては<絶対の自信>になっていたのかもしれないが、上には上がいるんだよ。

再び<バカでかいハンマー>と化した、グレイの、

<ナックルガード装備の戦闘用マニピュレータ>

は、体重二百キロの猪竜シシでさえ、手加減をしなければ一撃で殺せる。今回はその<手加減>は一切なかった。何度も痛め付けて長く苦しませるのも違うからな。いくら強かろうが、己を過信し彼我の戦力差というものを理解しない奴に勝ち目はないんだよ。

ゴシャッッ!!

重くて硬いものが、たっぷりと水分を含んだ重いものを粉砕する音が響き、猪竜シシの体は地面に崩れ落ちた。ビクビクと痙攣するが、それはもう明らかに断末魔のものだった。頭蓋と脛骨が同時に粉砕され、脳も神経も破壊され、呼吸も鼓動もままならず、生命活動の継続ができなくなる。

<死>

だ。

「……」

グレイの脇に立った素戔嗚すさのおが、自分では倒しきれなかった相手がまるで虫でも叩き潰すかのように退けられた光景を、悔し気に見ていた。自分の力がまだまだ及ばない相手がいることを思い知ったようだな。

だが、それが大事なんだ。勝てない相手と出くわしたら逃げる。戦いを避ける。それが正解なんだよ。

『勝てない相手に戦いを挑む』

のは、<愚か者><馬鹿者>のすることだ。地球人にはそれを分かってて敢えて自ら<愚か者><馬鹿者>になろうとするのもいるが、俺は正直、自分の家族や仲間にはそうなってほしくないと思う。

それでもなお本人が望むなら、たぶん、最終的には止めないと思うが……

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