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第四世代
光編 無謀を通り越して滑稽
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新暦〇〇三六年十一月二十二日
せっかくなので、なるべくエレクシアやセシリアに頼らずに錬慈を育てようと思う。が、
「あなたはバカですか? マスター。人間が何のために私達メイトギアを作ったのか理解してらっしゃらないのですか? 人間はもう野生には戻れないのです。ですから、野生の頃のような子供の育て方はできません。子供の成長速度、過剰に複雑な社会、それらの条件を踏まえれば人間はもはや、自分達だけで子供を育てることは現実的ではないのです。
確かに、ただ野生の獣として生きる存在を育てるだけなら手間もそれだけ少なく済むでしょう。ですが、過剰に複雑に進化した人間社会に適応できる<人間>として育てるには、両親だけの力では事実上不可能に近いのです。人間自身がそれを悟ったからこそ、私達メイトギアを作り出しました。にも拘らず、マスターだけの力で<人間>を育てようなどと、無謀を通り越して滑稽ですらあります」
エレクシアが容赦なく俺を罵倒してきた。
そこまで言うか? 泣くぞ……!
とは言え、そんな風に言われるとつい、
『じゃあ、やってみせたらあ!!』
的に反発してしまいがちなのも人間という生き物の習性だ。どうせ、俺が育児ノイローゼ的な状態になったらエレクシアは放っておかないだろう。ロボットには人間である俺をそんな状態で放っておくことはできないし、俺が子供に危害を加えるようなこともさせない。虐待という犯罪を未然に防ぐことで、俺という主人を守るのもメイトギアの機能だ。
なら、やれるところまでやってやる。
「あなたも物好きね、連是」
シモーヌも苦笑いだ。しかし、俺の勝手な思い付きで彼女に負担を掛けるわけにもいかないからな。普通にメイトギアにサポートしてもらえてるくらいの状態にはしないといけないだろう。
だから、俺とシモーヌと錬慈の分の家事と、母乳を与える以外の錬慈の世話は俺がする。
と思ったんだが、俺の家事はポンコツなので、それについてはセシリアにやってもらわないとシモーヌに迷惑が掛かるか。
……くそお…さっそく躓いた。だが、へこたれてはいられない。家事はセシリアに任せても、錬慈の世話は、おっぱい以外は俺がやる。
で、まずはオムツ替えだな。
さりとて、この辺はもう、光を育てた時の経験があるから余裕だ。エレクシアやセシリアの助けを借りたとはいえ、俺もやれる範囲のことはしたし。
「手馴れたものね」
手際よくオムツを替える俺の様子を見て、シモーヌは感心していた。
「まあな。これでも経験者だし」
せっかくなので、なるべくエレクシアやセシリアに頼らずに錬慈を育てようと思う。が、
「あなたはバカですか? マスター。人間が何のために私達メイトギアを作ったのか理解してらっしゃらないのですか? 人間はもう野生には戻れないのです。ですから、野生の頃のような子供の育て方はできません。子供の成長速度、過剰に複雑な社会、それらの条件を踏まえれば人間はもはや、自分達だけで子供を育てることは現実的ではないのです。
確かに、ただ野生の獣として生きる存在を育てるだけなら手間もそれだけ少なく済むでしょう。ですが、過剰に複雑に進化した人間社会に適応できる<人間>として育てるには、両親だけの力では事実上不可能に近いのです。人間自身がそれを悟ったからこそ、私達メイトギアを作り出しました。にも拘らず、マスターだけの力で<人間>を育てようなどと、無謀を通り越して滑稽ですらあります」
エレクシアが容赦なく俺を罵倒してきた。
そこまで言うか? 泣くぞ……!
とは言え、そんな風に言われるとつい、
『じゃあ、やってみせたらあ!!』
的に反発してしまいがちなのも人間という生き物の習性だ。どうせ、俺が育児ノイローゼ的な状態になったらエレクシアは放っておかないだろう。ロボットには人間である俺をそんな状態で放っておくことはできないし、俺が子供に危害を加えるようなこともさせない。虐待という犯罪を未然に防ぐことで、俺という主人を守るのもメイトギアの機能だ。
なら、やれるところまでやってやる。
「あなたも物好きね、連是」
シモーヌも苦笑いだ。しかし、俺の勝手な思い付きで彼女に負担を掛けるわけにもいかないからな。普通にメイトギアにサポートしてもらえてるくらいの状態にはしないといけないだろう。
だから、俺とシモーヌと錬慈の分の家事と、母乳を与える以外の錬慈の世話は俺がする。
と思ったんだが、俺の家事はポンコツなので、それについてはセシリアにやってもらわないとシモーヌに迷惑が掛かるか。
……くそお…さっそく躓いた。だが、へこたれてはいられない。家事はセシリアに任せても、錬慈の世話は、おっぱい以外は俺がやる。
で、まずはオムツ替えだな。
さりとて、この辺はもう、光を育てた時の経験があるから余裕だ。エレクシアやセシリアの助けを借りたとはいえ、俺もやれる範囲のことはしたし。
「手馴れたものね」
手際よくオムツを替える俺の様子を見て、シモーヌは感心していた。
「まあな。これでも経験者だし」
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