未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

彗編 明確な人格

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それに、<最初のAI>については、何とかなりそうだった。しかし同時に、これはあくまで<試作品>。どこまでまともに機能するかはまだまだ未知数だ。一応、設計上は問題ないはずなんだが、『設計上』は設計上でしかないしな。

とは言え、錬慈れんじを育てることに比べればまだ楽かもな。何をどうすればいいのかは分かってるし、大変なのは大変でも必要なのは<手間>だけだ。しかし錬慈れんじは人間だから、

『こうすればこうなる』

的な決まりきった反応を返してくれるわけじゃない。

「ぶーっ!」

今も、七ヶ月を迎えた彼が、何が気に入らなかったのかお気に入りのはずの<ガラガラ>を投げつけて、

「ぱ! うぱ! ぷぷぷあ!」

などと、俺に対して猛抗議していた。だから俺は、

「どうした? 何があった?」

と、穏やかに問い掛ける。すると錬慈れんじは、

「あーっ! うあーっ! ぶーっ!」

何かを訴えかけてくる。

「うんうん。それで?」

訊き返す俺に彼はさらに、

「うあーっ! うあーっ! うぶーっ!」

懸命に思いを伝えようとしてくれていた。

そんな様子に、エレクシアが、

錬慈れんじはとても利口ですね。知能の発達が顕著です。平均的なそれよりもかなり進んでいるでしょう。彼にはすでに明確な人格が生じていると推測できます。彼の人格を認めてあげてください」

育児をサポートすることもあるメイトギアとしてアドバイスをくれた。

「ああ、言われなくてもそのつもりだ」

比較対象が、とにかく成長の早い子供達だったことで少なからず不安もあったものの、地球人の赤ん坊に関する豊富なデータを持つエレクシアがそう言ってくれたことでホッとしつつ、錬慈れんじに芽生えたであろう人格を、親として受け止める。彼はれっきとした<一人の人間>だ。一人の人間として、俺とコミュニケーションを取ろうとしてくれている。ならばそれに応えるまで。

「ぼあーっ!」

「そうか、『ぼあー!』か」

俺が応えると、彼は、

「ふぶっ!」

と口にしながら大きく頷いた。何やら得心が行ったらしい。いったい何に納得したのかはさっぱりだったものの、彼が納得してくれたのならそれでよかった。そんな様子を確認した上でガラガラを差し出すと、ひったくるようにして受け取って、それで床をガンガンと叩き出した。

「ぷぱぱぱぱぱっ!」

なんだかとても楽しそうだ。どうやら機嫌が直ったらしいのを確認して、俺も改めてホッとする。

彼が複雑な思考をできるようになってくればさらにいろいろと難解な振る舞いをするようになってくるだろう。だが俺は、そういうのもちゃんと受け止めないといけないと思ってる。

それが彼からの信頼を勝ち取る唯一の方法だからな。

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