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第四世代
彗編 日常もの
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新暦〇〇三七年十月六日
泰の遺体は他の獣や鳥や昆虫達の糧となり、もうすっかり白骨化してしまった。地球人の感覚だと目を背けたくなるような光景だろうが、ここじゃこれはごく自然なものでしかない。それどころかただの<日常の光景>だよな。
地球人社会での映像コンテンツにおける<日常もの>と言えば、大した波風も立たず平穏な毎日が淡々と過ぎていくものを言うらしいが、ここでの<日常>は、それこそ生と死がモザイク模様になった、血と腐肉と白骨死体が画面のどこかに映り込んでいるのがそれだという実感だよ。
そして俺自身、それにも随分と慣れてしまった気がする。
するが、やっぱり自分に近い者のそういうのを見るのは、いささか心が揺さぶられてしまうな。
さりとて、この世界はまったく何も変わることなく淡々と命の循環が繰り広げられている。泰を食っていた小さな獣が翔に捕らえられて食われ、さらに同じく泰を食っていた別の小さな獣が今度は彗に捕らえられてフォルトナの餌にされていた。
ああそうだ。これこそが<日常>だよ。
これに比べれば地球人社会というのがどれほど守られたものであったのかを思い知らされる。
だが同時に、
『それが<人間という種の在り方>である』
というのも事実なんだ。野生の生き物とは別の生き方を選んだ。ゆえに人間にとって<他の人間>というのは自分が生きる社会を構成する<重要なリソース>であり、だからこそそれを蔑ろにするのは、
<重要なリソースを害する行為>
であり、
<人間として自らの首を絞める行為>
である以上、人間が人間が害することは、
<人間社会への攻撃>
と見做され、禁忌とされる。
この点については、ここに出来上がっていくであろう朋群人社会でも取り入れることになるだろうな。
が、その一方で、野生に生きる者達についてはそんな<人間の法>で縛ることはできないと考えてる。
地球人は人間の犯罪は法によって裁くが、人間の法が及ばない、人間の法で縛ることができない、<野生に生きるもの>については、人間を襲ったりしたら続けて人間を襲ったりしないように自らを守るために<駆除>したりするが、それは決して、
『法によって裁いた』
『罪を贖わせた』
ということじゃない。相手は人間の法が及ばない存在だからな。あくまで人間にとっての危険を排するために<駆除>しただけだ。それ以上でも、それ以下でもない。
ここでもそういう点についてもきっちりしておかないといけないだろうな。
そこを曖昧にすると要らぬ解釈を加えて余計なことをする者が出てくるかもしれないし。
泰の遺体は他の獣や鳥や昆虫達の糧となり、もうすっかり白骨化してしまった。地球人の感覚だと目を背けたくなるような光景だろうが、ここじゃこれはごく自然なものでしかない。それどころかただの<日常の光景>だよな。
地球人社会での映像コンテンツにおける<日常もの>と言えば、大した波風も立たず平穏な毎日が淡々と過ぎていくものを言うらしいが、ここでの<日常>は、それこそ生と死がモザイク模様になった、血と腐肉と白骨死体が画面のどこかに映り込んでいるのがそれだという実感だよ。
そして俺自身、それにも随分と慣れてしまった気がする。
するが、やっぱり自分に近い者のそういうのを見るのは、いささか心が揺さぶられてしまうな。
さりとて、この世界はまったく何も変わることなく淡々と命の循環が繰り広げられている。泰を食っていた小さな獣が翔に捕らえられて食われ、さらに同じく泰を食っていた別の小さな獣が今度は彗に捕らえられてフォルトナの餌にされていた。
ああそうだ。これこそが<日常>だよ。
これに比べれば地球人社会というのがどれほど守られたものであったのかを思い知らされる。
だが同時に、
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<重要なリソースを害する行為>
であり、
<人間として自らの首を絞める行為>
である以上、人間が人間が害することは、
<人間社会への攻撃>
と見做され、禁忌とされる。
この点については、ここに出来上がっていくであろう朋群人社会でも取り入れることになるだろうな。
が、その一方で、野生に生きる者達についてはそんな<人間の法>で縛ることはできないと考えてる。
地球人は人間の犯罪は法によって裁くが、人間の法が及ばない、人間の法で縛ることができない、<野生に生きるもの>については、人間を襲ったりしたら続けて人間を襲ったりしないように自らを守るために<駆除>したりするが、それは決して、
『法によって裁いた』
『罪を贖わせた』
ということじゃない。相手は人間の法が及ばない存在だからな。あくまで人間にとっての危険を排するために<駆除>しただけだ。それ以上でも、それ以下でもない。
ここでもそういう点についてもきっちりしておかないといけないだろうな。
そこを曖昧にすると要らぬ解釈を加えて余計なことをする者が出てくるかもしれないし。
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