未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

丈編 波風が立たない毎日

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新暦〇〇三八年七月二日



で、例の若いマンティアンの位置情報を常時把握できるようになり、それを基に対応が行えるようになった。

相変わらず彼は、じょうりくの縄張りの中や、れい、メイ、えいの活動範囲内をうろついて狩りをしてるんだが、それでじょう達に近付きそうになったらドローンを接近させて誘導したり、それでも十分に誘導できない場合にはドーベルマンDK-aやホビットMk-Ⅱをわざと彼に見付かるように配置して、進行方向を変えさせる形で接触しないようにしたんだ。

確かに非常に手間だしコストだってかかるが、これはお互いに穏当に共存するためには必要な手間とコストなんだよ。それをケチってこっちの都合を一方的に押し付けようとすることで、出さなくていい被害を出してきたのがかつての地球人社会だったんだろう?

クマやイノシシなんかが頻繁に人里に出てくるようになったのも、手間やコストを理由に里山の整備を怠り、人間と野生動物との間の<緩衝地帯>をなくしてしまったことも原因の一つだったそうじゃないか。

これも結局、人間の側の一方的な事情を押し付けようとしたことで起こった問題だよなあ。野生動物の生息地域を勝手に荒らして人間の居住地にしてなんてのも、そもそもそうだ。

野生動物からすれば<侵略者>は人間(地球人)の方であって、原因を作ったのも人間(地球人)の方だよな。

それで野生動物に襲われて、

『被害者が出た』

なんてのは、<自業自得>や<自己責任>って言葉が好きな連中の場合、それこそ被害者面するのはおかしいだろうさ。

が、これも、子供の場合は大人の都合に巻き込まれただけだからなあ。そういう意味でも、じょうについては親である俺がフォローしなくちゃいけないだろ。そして俺のエゴで救ってしまったれいについてもだ。メイも、俺がれいを救うようにしなきゃ生まれてこなかったわけだから、これまた守る必要がある。

となれば、りくえいについても当然そうなってくるわけだ。

などと自分に言い聞かせて、なるべく平穏な日常が送れるように、他者の人生をエンターテイメントとして面白おかしく消費しようとする人間にとっては退屈極まりない毎日を作り出していく。

『物語として面白くない』

のは、翻って、

『平穏で平凡な、波風が立たない毎日を送れてる』

という意味でもあるだろうさ。そういう野次馬根性から見向きもされない。なんてのはむしろ誇らしいことだと俺は思うね。

俺はこれからもそれを目指し、成立させていくための努力を続けるだけだ。

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