未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

丈編 矛盾を演じる

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『気持ちは分かる』

なんてことを安易に口にする人間を俺は信用しない。なにしろそいつが分かってる気になってる<相手の気持ち>は、そいつが頭の中で思い浮かべてるものでしかないからだ。当人でない以上は、当人の気持ちなんてのは他人には想像するしかできないんだよ。

だから俺は『気持ちは分かる』みたいな言い方はしないように心掛けてる。しかもそれを心掛けることができるのも<人間>って生き物なんだろうさ。

自分と相手が別の存在だというのを認識できるからこそな。

だからこそ安易に『気持ちは分かる』なんて言われたら微妙な気持ちになってしまったりすることがあるんだろ?

まあそれ自体、<言葉の綾>として使う分には別にそこまで目くじら立てる必要もないんだろうが。

エレクシアは、それをわきまえてくれている。が、セシリアやメイフェアやイレーネやアリアンや鈴夏すずかは実はそこまでじゃない。二千年余りの時間の間に進んだ<人間の心理の研究>の成果だな。

何度も言うように、AIやロボットに<心>はない。そんなAIやロボットに対して心があるように感じてしまうのは、それは人間に心があるからだ。心があるからこそそんな風に感じてしまう。そしてそう感じてしまうことこそが<心>というものなんだろうさ。AIやロボットは、心を持たないものに対して、

『心を持ってるかもしれない』

なんて考えたりしないんだよ。

それが人間とAIおよびロボットとの大きな違いだ。以前、メイフェアが俺達と対立するような姿勢を見せた時にも、エレクシアが、

『ロボットには感情はありません。メイフェアが感情のように見える振る舞いをしたとしてもそれが感情ではないことは私には分かってしまいます』

的なことを言ったりもしたが、まさにその通りなんだよな。だが人間は、メイフェアに感情があるように感じてしまう。<心>を持つがゆえに。

『ないものを『ある』と感じてしまうのも、心のなせる業だ』

ということだな。まさしく<矛盾>だ。『ないものを『ある』と感じてしまう』なんてのは、矛盾以外の何だってんだ?

人間にはそういう矛盾が無数にある。対してAIやロボットにはそれがない。人間が強く違和感を抱かないようにするために、

『矛盾を演じる』

ことはするが、それさえアルゴリズムに則ったものでしかない。エレクシアには、メイフェア達のそれが簡単に解析できてしまう。二千年以上の技術格差があるからな。

それを、

『味気ない』

と感じるのもいるだろうが、俺はむしろ安心するよ。

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