未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

ホビットMk-Ⅱ編 歴史的瞬間

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これまで慎重に観察を続けたことで<ルカニディアの少女>なりの何らかの結論に至ったのか、彼女は一気に距離を詰めてきた。

やはり、彼女の場合はあくまで<慎重>だっただけで、<シャイ>とか<奥手>とかとは違うんだって分かる。

現在、百機以上のホビットMk-Ⅱが<調査>のために各地に散らばってるが、こんな風に接近してくる獣人は他にいない。

確かにこうやって野生の獣の側から<興味本位>で近付いてくるという事例は、地球でも確認されている。そういう話が紹介されることも珍しくない。だから素人はついつい『よくあること』と思ってしまいがちなんだろうが、実際にはやはり<例外的な事例>なのは間違いないんだよ。その例外的な事例が印象的に取り上げられるからそんな印象になってしまうというだけだな。

ゆえにこれはある意味、<歴史的瞬間>であると言えるだろう。

「……」

まだ姿までははっきりと見せないものの、物陰に隠れつつではあるものの、わずか数メートルの距離から、彼女はホビットMk-Ⅱの様子を窺っていた。その姿が、カメラを望遠モードにしなくても十分な大きさで捉えられている。

甲虫を思わせる濃茶の肌、ルカニディアの名の由来となった<クワガタの顎を連想させる二本のつの>。木の幹の陰になっていて全身のプロポーションまでははっきりとは見えないものの、すらっとしたスタイルは十分に推測できる。

野生の中で生き延びるために要求されるであろう能力が凝縮された、『必要にして十分な』機能的な体つきだ。

俺はそれを『美しい』と思う。

そんな彼女が間近にいても、ホビットMk-Ⅱは淡々と調査を続けている。正面にある植物を手に取り、隅から隅まで詳細に確認していた。

「やはり細部に明らかな違いが見られる……これは新種として分類した方がいいかもね……」

俺の隣では、シモーヌがタブレットの画面を見ながらそんなことを呟いていた。シモーヌはシモーヌで『楽しんで』いるのも分かる。

それでも俺としては、ルカニディアの少女の方が気になるけどな。だから、ホビットMk-Ⅱに備えられた別々のカメラ映像が、俺とシモーヌが手にしているタブレットに映し出されているわけだ。

だが、一瞬、俺が手にしたタブレットの画面に植物の映像が、シモーヌが手にしたタブレットの画面にルカニディアの少女の姿が、映し出された。近付いてきた彼女の方に、<顔>を思わせるように配置されたメインのカメラを向け、それまで彼女の姿を捉えていたサブカメラの方で植物を捉えるようにしたからだった。

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