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第四世代
凛編 生きる力
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凛の群れの<ボス>は、彼女のパートナーの<侑>である。
もっともそれは、ある意味では『体裁上の』だが。
と言うのも、侑は、走と凱の群れの先代のボスの子でありつつ、性格としてはどちらかと言えば凱に近い、やや柔和なタイプだった。
だからこそ、走や凱とはボスの座を巡って衝突することもなかった。また、<ライオンの子殺し>のように、
『ボスが交代した際に先代のボスの子を新しいボスが殺す』
という習性をレオンも持っているものの、走も凱もそこまでのことはしなかった。当時は二人もまだ巣立ったばかりの若者で、力こそあれど未熟なところもあり、力尽くで群れをまとめるだけの豪胆さはなかったのもあるんだろう。加えて、<俺の子>だったことが何より大きかったのかもしれない。
そして侑も、自分と歳の近いボスに従順に振る舞ってくれていた。レオンとしてはいささか覇気に欠ける部分もあったにせよ、それ自体が彼自身の生存戦略だったというのも否めないだろうな。
<力の強さ>は生きる上で重要な要素ではあるものの、実際にはそれだけで決まるわけじゃない。そうじゃなければ、ちょっとしたことでショック死してしまうような脆弱な動物や、あまりにも動きがスローモーな動物や、他の種に追われてやむを得ず他の種が餌にしなかった植物を頼りにするしかなかったような動物が、野生の世界で生き延びられるはずもないしな。
それに、走は、凱ほど分かりやすくはないものの、敵対する者に対しては容赦もないものの、自分を頼ってくる者をそこまで蔑ろにすることがないんだ。
走が、桜をパートナーにしたのも、桜の方が求めてきたからだしな。
なお、桜は、かつてこの草原で発生した疫病により草食動物の数が激減した影響で、獲物の奪い合いで走や凱の群れと衝突し撃退されたレオンの群れの生き残りだった。
桜にしてみれば走は<元の自分の群れの仇>ではあるが、そこは<野生の強かさ>。<生きる力>がより強い群れと合流することで生き延びようとするのはむしろ当然の判断なんだよ。
これについても人間(地球人)はあれこれ言う者もいるだろうな。でも、そんなのは人間(地球人)の側の勝手な理屈に過ぎない。<社会>の中で自分の命が保証されているからこそのただの<綺麗事>だ。自らが生き延びて自分の遺伝子を残すことが第一目的であるとも言える野生動物にとっては、
『生きる力が強い』
ことこそがある意味では<正義>。それが弱い群れに属することは自らの命を危険に曝すのと同じなんだ。
もっともそれは、ある意味では『体裁上の』だが。
と言うのも、侑は、走と凱の群れの先代のボスの子でありつつ、性格としてはどちらかと言えば凱に近い、やや柔和なタイプだった。
だからこそ、走や凱とはボスの座を巡って衝突することもなかった。また、<ライオンの子殺し>のように、
『ボスが交代した際に先代のボスの子を新しいボスが殺す』
という習性をレオンも持っているものの、走も凱もそこまでのことはしなかった。当時は二人もまだ巣立ったばかりの若者で、力こそあれど未熟なところもあり、力尽くで群れをまとめるだけの豪胆さはなかったのもあるんだろう。加えて、<俺の子>だったことが何より大きかったのかもしれない。
そして侑も、自分と歳の近いボスに従順に振る舞ってくれていた。レオンとしてはいささか覇気に欠ける部分もあったにせよ、それ自体が彼自身の生存戦略だったというのも否めないだろうな。
<力の強さ>は生きる上で重要な要素ではあるものの、実際にはそれだけで決まるわけじゃない。そうじゃなければ、ちょっとしたことでショック死してしまうような脆弱な動物や、あまりにも動きがスローモーな動物や、他の種に追われてやむを得ず他の種が餌にしなかった植物を頼りにするしかなかったような動物が、野生の世界で生き延びられるはずもないしな。
それに、走は、凱ほど分かりやすくはないものの、敵対する者に対しては容赦もないものの、自分を頼ってくる者をそこまで蔑ろにすることがないんだ。
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なお、桜は、かつてこの草原で発生した疫病により草食動物の数が激減した影響で、獲物の奪い合いで走や凱の群れと衝突し撃退されたレオンの群れの生き残りだった。
桜にしてみれば走は<元の自分の群れの仇>ではあるが、そこは<野生の強かさ>。<生きる力>がより強い群れと合流することで生き延びようとするのはむしろ当然の判断なんだよ。
これについても人間(地球人)はあれこれ言う者もいるだろうな。でも、そんなのは人間(地球人)の側の勝手な理屈に過ぎない。<社会>の中で自分の命が保証されているからこそのただの<綺麗事>だ。自らが生き延びて自分の遺伝子を残すことが第一目的であるとも言える野生動物にとっては、
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