未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

凛編 蓄えを作る

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だから、以前にも言ったかもしれないが、

『体が不自由になっていく』

こと自体が、

<死を受け入れる心構えを作るための準備>

だと考える専門家もいるそうだ。そういう専門家は、

『老化抑制処置自体が<死を受け入れる準備>そのものを阻害する』

と主張して反対していたりもしたと聞く。

だがまあ結果として、老化抑制処置も老化そのものをなくせてるわけじゃないから、徐々に自分が老いて若かった頃のようにはできなくなっていく事実は変わらないし、最終的には、

『早く楽になりたい』

という形で死を受け入れることになっていくのも覆せたわけじゃないから、杞憂に終わったわけだが。

加えて、二百年ほども現役として働き続けてると、『もう勘弁してほしい』と考えるようになるのが多いそうだ。もっともそれによって、

『現役引退後の自身の生活を支える年金を積み立てる』

ことが十分にできるわけだが。

『二百年の間に、現役引退後の数十年分を支える蓄えを作る』

形だからな。

『四十年程度の現役時代に、それと大きく変わらない期間を支える蓄えを作る』

なんてのは、さすがに無理があっただろうさ。毎日の生活もあるんだし。だから足りない部分を公金で補ってきたんだろうが、<少子高齢化>が進むとこれまた破綻して当然の仕組みだよな。

その意味では、老化抑制処置によって健康寿命が百五十年を超えた辺りから<自身の老後を支える蓄えを作る仕組み>もようやく多額の公金を投入しなくても無理なく成立するようになったらしい。

二十一世紀初頭頃の貨幣価値で説明すると、年金分も含めてざっと四千万円ほどを二百年かけて蓄えるわけだ。つまり年間で二十万円程度。そのくらいならそこまで無理しなくても蓄えていけるだろ?

しかも、二十一世紀初頭頃には二千万円台程度で販売されてたレベルの住宅なら、

『最低限の人間的な暮らしを保証する』

ということで無償で貸与してくれるところが今ではほとんどだったりするし。

もちろん土地も含めて資産としては認められないから売買はできないし、名義人が死亡した時には相続もできなかったりするが。

ただその時にはパートナーや子供や同居人を名義人として新たに貸与するという形で対処することになるから、ちゃんと手続きさえすれば追い出されたりもしない。

ちなみに俺が生まれ育った家は両親が買った<資産として認められる家>だったのもあって、<相続>という形で俺と妹の共同名義になって住み続けることができたけどな。

<固定資産税>なんかは俺が成人して就職するまで支払いを猶予してもらえたし。

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