未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

焔と彩編 人生の節目に行う儀式

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そうしてあらたが命の幕を下ろしても、ひなたまどかうららの結婚式の準備は滞りなく行われた。

ひなたまどかも、あらたが亡くなったことは知っている。直接<最後の挨拶>もしてくれた。その上で、

「お前達はお前達の人生を歩むんだ。あらたを労ってくれたならそれでいい」

と告げた。

ああ、必要なのは労り悼むことであって、<過度な遠慮>や<自粛>じゃないと俺は思うんだよ。

加えて、<式>というもの自体が、本来は、

<自分達に連なる先達への敬意を示す場>

でもあると今は感じてる。なにしろ先達の存在があればこそ今の自分がいるわけで、式を執り行えること自体がそのおかげなんだしな。ただめでたいことを陽気に祝うためにするんじゃないと実感したよ。

考えてみれば<祭>なんかも祖霊への鎮魂と感謝を示す儀式でもあったんだよな。そういう部分の意義を失念して単なる<経済活動の一環><娯楽としてのイベント>にしてしまっていたから、何かが起こると、

『自粛するべき』

みたいな発想になるんじゃないかって気もするな。

だからこそ敢えて、ひなたまどかうららの結婚式は予定通り執り行う。

そしてあらたとの別れは明日になる。一応は丸一日安置して、蘇生の可能性が完全になくなったことを確認した後なわけで。

そもそも結婚式においても場合によっては、

おごそか>

って言葉が使われることもあるだろう? つまり身が引き締まるほどの厳格な空気を備えるものであっても何もおかしくないってことじゃないか? なのにいつしかまるでエンタメイベントのように<楽しむもの>になってしまっていたというのもありそうだ。

なら、こういう時だからこそ、本来の、

<人生の節目に行う儀式>

としての結婚式を執り行ってもいいんじゃないか?

レトとルナが無事にアカトキツユ村に帰って二人で互いに相手を守ろうとするかのように抱き締め合っている様子を見ながらそう考える。

二人を守るためにあらたは命を落としたが、だからといって二人を咎めるのは他でもないあらたに対する侮辱なんじゃないかな。

それに、レトもルナも、人間(地球人)のようなショックを受けている様子は見せていないものの、あらたが帰ってこないことに不安になっているのは俺にでも分かる。

『自分のしたことを悔やむ』

なんてのも所詮は人間(地球人)ならではことだ。野生の獣はそんなことはしない。そんなメンタリティを持たない。フィクションの中でそれらしい演出が行われれば泣いてしまったりするかもしれないが、そんなのは所詮、<作り話>に過ぎないんだ。

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