未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第五世代

ルイーゼ編 背景

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『警察や消防や軍だと<危険な任務>はロボットに任せればいい』

これは本当に大きかったそうだ。なにしろそれまで危険な任務に当たった人間が実際に死亡したりした時には大変な補償を行わなければいけなかったのが、

<壊れたロボットを買い替える費用>

だけで済むようになったんだ。大国ほどそれは顕著で、まあまあな規模の自治体の予算に匹敵する額が節約できるようになったとか。

だってそうだろう? 死亡時に遺族へ補償するだけでなく、命だけは助かったもののPTSDという形でケアが必要になった事例についても大幅に減ったんだ。医療技術の発展によって『身体に重度障害が残る』ことは回避できるようになっても心的外傷はまた別だし。

で、国や行政がそうやって実績を出して見せたら、懐疑的だった民間も次々とそれに倣った。まあ<介護>や<養護>の現場ではメイトギアが実用化される以前の、まさしくホビットMk-Ⅱレベルのロボットが開発された当初から早々に導入されてたそうだが。当然か、介護や養護の現場での人手不足は深刻だったらしいもんな。

もっともこれも、<人口爆縮>という大きな事変が一番の背景にあってのことらしいのか。あの時期はそれこそ<死刑囚>すら死刑執行せずに<強制労働>という形で運用したとも言われてる。

『死刑囚なんかさっさと死刑にした方が食い扶持が減るだろ』

と言うかもしれないが、一時いっとき食い扶持が減るメリットよりも長期に亘っての労働力が減るデメリットの方が大きかったということだな。加えて社会が不安定化して凶悪犯罪が増え、死刑相当の犯罪に走る人間も激増したから、<死刑囚>そのものの数も増えたんだよ。

『どんどん殺せばいい』

ってのは、他に潤沢な人材が望めるからこその理屈なわけで。当時はそこまで追い詰められてたってことだ。もちろん死刑囚であっても強制労働を行わせるのは反対意見もあったそうだが、その反対意見が力を持つことすらできなかったと。

正直、当時の感覚については俺もさすがにピンとこない。俺が、両親を事故で喪い妹が難病に罹ったことで精神的に追い詰められていたのとはまた違う種類の危機感だっただろうし。

それに、人口爆縮が起こった時期は本当に混乱していたのもあって、実は正確な情報が十分に残っていないらしい。無理もないか、ロクに引き継ぎも行えず事実上消滅した組織やコミュニティも無数にあったわけで、情報の管理がまともにできなかったしな。

よくもまあそんな状況を乗り越えられたものだと感心すらするよ。

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