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第五世代
ルイーゼ編 悪阻
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新暦〇〇四十四年一月五日
ルイーゼの妊娠が確定して一ヶ月。にも拘わらず彼女は以前と何ら変わらない様子だった。<悪阻>も軽い方のようだ。それでいて、<食の好み>には若干の変化が見られ、<酸っぱいもの>を欲しがるようになったりもした。
ただし、彼女は<食事>にも頓着がなく、
『普通にテーブルに着いて並んだ料理を食べる』
ということをしない。<研究室>にこもり<エナジーバー>をメインに鉱物を見ながら摂れるものばかりだ。スープの類もマグカップに注いでもらってそのまま飲むだけだし。その上で、<エナジーバーの味付け>が酸味のあるもの、スープもトマトをメインにした酸味のあるものに変わっていったんだよな。それまでも一応、様々なフレーバーのものをローテーションで用意してたんだが、
「次もこれお願い」
と珍しくリクエストがあって、それが<酸味のあるもの>だったんだよ。そんな彼女のリクエストをアリニが蔑ろにするわけもなく、要望に沿う形で新たにローテーションを組んでいった。人間なら、
『我儘を言うな!』
とキレることもある状況だろうが、ロボットはそんなこと気にしない。『好き嫌いするな』とも言わない。<味の好み><食の好み>というのはそもそもあって当然のものだから、嫌いなものを無理に食べさせようとするよりも好みの味の中で栄養バランスを考慮するのが今では当たり前なんだよ。なにしろ、『好き嫌いするな!』とか口にする人間自身にもたいていの場合好き嫌いはあるしな。俺の知ってる限りでも、昔のクラスメイトの父親が『好き嫌いするなと口にしながら自分は野菜嫌いでほとんど食べようとしなかった』なんてことも実際にあった。それで相手が納得してくれると考えられる神経が理解できない。
第一、そんなことで反発を招いて衝突してなんになる? <どうしても避けて通れない好ましからざるもの>というのは人生には確かにあるが、それは実際にそういう状況に直面した時にきちんと対処する方法を実地で学べばいいだけだろう。
『だから言わんこっちゃない!』
的な<嫌味>もロボットは口にしない(エレクシアのような一部の例外を除いて)。必要なのは<嫌味>じゃないからな。エレクシアのそれも<設定>がそうなっているというだけで、エレクシア自身が不機嫌になってるわけじゃないし。
ちなみにここで作ってるエナジーバーも、基本的には地球人社会で流通していたものと同等の品質を確保している。使われる材料はここで調達したものだけどな。
ルイーゼの妊娠が確定して一ヶ月。にも拘わらず彼女は以前と何ら変わらない様子だった。<悪阻>も軽い方のようだ。それでいて、<食の好み>には若干の変化が見られ、<酸っぱいもの>を欲しがるようになったりもした。
ただし、彼女は<食事>にも頓着がなく、
『普通にテーブルに着いて並んだ料理を食べる』
ということをしない。<研究室>にこもり<エナジーバー>をメインに鉱物を見ながら摂れるものばかりだ。スープの類もマグカップに注いでもらってそのまま飲むだけだし。その上で、<エナジーバーの味付け>が酸味のあるもの、スープもトマトをメインにした酸味のあるものに変わっていったんだよな。それまでも一応、様々なフレーバーのものをローテーションで用意してたんだが、
「次もこれお願い」
と珍しくリクエストがあって、それが<酸味のあるもの>だったんだよ。そんな彼女のリクエストをアリニが蔑ろにするわけもなく、要望に沿う形で新たにローテーションを組んでいった。人間なら、
『我儘を言うな!』
とキレることもある状況だろうが、ロボットはそんなこと気にしない。『好き嫌いするな』とも言わない。<味の好み><食の好み>というのはそもそもあって当然のものだから、嫌いなものを無理に食べさせようとするよりも好みの味の中で栄養バランスを考慮するのが今では当たり前なんだよ。なにしろ、『好き嫌いするな!』とか口にする人間自身にもたいていの場合好き嫌いはあるしな。俺の知ってる限りでも、昔のクラスメイトの父親が『好き嫌いするなと口にしながら自分は野菜嫌いでほとんど食べようとしなかった』なんてことも実際にあった。それで相手が納得してくれると考えられる神経が理解できない。
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的な<嫌味>もロボットは口にしない(エレクシアのような一部の例外を除いて)。必要なのは<嫌味>じゃないからな。エレクシアのそれも<設定>がそうなっているというだけで、エレクシア自身が不機嫌になってるわけじゃないし。
ちなみにここで作ってるエナジーバーも、基本的には地球人社会で流通していたものと同等の品質を確保している。使われる材料はここで調達したものだけどな。
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