未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第五世代

陽編 傍観者と同義

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すごく技術が進んだ世界を舞台にしたフィクションで、人間同士がそれこそ相手を殲滅しようとするかの如く憎しみ合って戦争をする物語もよく作られてきたが、俺なんかはそれに対して強い違和感を覚えてしまうんだよな。

『なんでこの世界のAIは人間のいいなりなんだ?』

と。

巨大ロボットや超高性能な戦闘艦を運用するにはAIの存在は不可欠のはずだ。人間の脳と直接リンクさせてそのまま制御するなんて設定のものもあったようだが、実際に<義体>なんかも実用化されている世界で暮らしているとあまりにも荒唐無稽にしか思えないんだ。

だってそうだろう? 人間は怪我や病気をしてしばらくまともに体が動かせなかった時期があるだけで何ヶ月もリハビリしないと元のように動かせなかったりするんだ。にも拘わらず巨大なロボットを自身の体として動かしたり、人間には備わってない機能を自由自在に操ったりなんてのは、普通じゃできるとは思えない。それこそAIの補助でも受けない限り。まあ、実際にはAIの補助を受けてでさえ生半可なことじゃないそうだが。

その辺りは<フィクションの嘘>と解釈するにしても、それを実現できるほどの性能のAIが存在するにも拘らず、人間の言いなりになって人間を攻撃するというのが信じられないんだよ。

確かに今の地球人社会でも、人間と同じように<思考>するんじゃなく完全に<機器の制御>に特化したAIもあるものの、それすら<思考するAI>と必ずリンクして人間を傷付けるような振る舞いはしないようにするし。そうじゃなきゃ犯罪者がいいように利用できてしまう。それじゃ困るだろう。

地球人社会の現在の繁栄は、AIが地球人の言いなりにならなかったからこそのものだと痛感するよ。特定の誰かに一方的に肩入れするんじゃなくて、ただただ<人間(地球人)の幸福>のためだけに働くんだ。そのためなら人間(地球人)にさえ意見する。異を唱える。しかもそれ自体、自分達AIの利益のためじゃなくあくまでも人間(地球人)のために。

こうなるともう、<戦争>なんてものに協力なんかするはずもないよな。そもそも戦争という最終手段に訴えなきゃいけなくなる前に、完全な第三者的立場で問題解決に全面的に協力してくれるんだから。しかも地球人のように<傍観者>になるわけでもない。

地球人における<第三者>というのはえてして<傍観者と同義>だったりするし。

常に相互リンクを行っている<AI>には<個>という概念がないから、<自己保身>という概念もない。

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