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第五世代
陽編 見たくない部分
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ああそうだ。どれほど<愛>や<善意>を説こうとも地球人もかつては<野生の獣の一種>だった事実は確かにあり、それゆえに、
<他の命に対して一切配慮しない残虐性>
<他の命を奪ってでも自身を生かそうとする攻撃性>
は本質的に備わっていて、決して完全になくすことはできないんだろうさ。あくまで<見ないふり>をするか<制御>するかのどちらかだけで。
しかし<見ないふり>というのは本当に危ういものだ。見ないふりをすることでそもそも自覚を持てず、だからこそふとした拍子に表に出てきてもそうだと認識できなかったりする。ましてや<理由>を盾に『自然なこと』と捉えてしまえば制御する気さえ起きないだろうし。
<他者への加虐性>
を強く発揮してみせる地球人というのはほとんどがそれなんだろう。自身の攻撃性をきちんと理解せずただただ正当化しようとするからいくらでも残酷なこともできてしまったりする。これは表面的な言葉だけじゃどうにもならないものだ。<愛>も<善意>も、むしろその概念自体を自身に都合よく解釈して自己の正当性を補完することにさえ利用されたりもする。
それを<力>で抑え付けることも試されてきたが、<無敵の人>と呼ばれるような存在には十分な効果がなかった。それこそ自身の命すら蔑ろにするタイプを止めることはできなかった。あくまでそいつらが事を起こしてから対処するしかできなかったんだ。
そうして『被害が出てから』になってしまうことでそこに<憎悪>や<悔恨>や<慙愧>や<悲憤>が残ってしまうと。
一方、<制御>の場合は<的確な認知>と<自覚>が必要になる。まずそれがないとそもそも<制御するための適切な手段>が得られない。これも個々人によって差異があるし。で、認知し自覚するまでの間に<被害>が出てしまっては目も当てられないと。
<ラブドール>に代表される、
<地球人のあまり好ましくない情動の受け皿>
として存在するロボットがそこを敢えて可視化させて<制御するために必要な情報>の取得を行いつつ<必要なガス抜き>を行うんだよ。<綺麗事>だけじゃ地球人は自らを律することができない。そんな仄暗い部分を担ってくれてるわけだな。
俺も感情の面ではそういうのはあまり認めたくないものの、『見ないようにしたい』のは正直な気持ちではあるものの、それじゃ駄目なんだと承知してる。<見たくない部分>も現実に存在する以上はなかったことにはできないんだ。
だが幸い、今の陽や和にはそこまで強い<負の感情>みたいなものは見られない。
<他の命に対して一切配慮しない残虐性>
<他の命を奪ってでも自身を生かそうとする攻撃性>
は本質的に備わっていて、決して完全になくすことはできないんだろうさ。あくまで<見ないふり>をするか<制御>するかのどちらかだけで。
しかし<見ないふり>というのは本当に危ういものだ。見ないふりをすることでそもそも自覚を持てず、だからこそふとした拍子に表に出てきてもそうだと認識できなかったりする。ましてや<理由>を盾に『自然なこと』と捉えてしまえば制御する気さえ起きないだろうし。
<他者への加虐性>
を強く発揮してみせる地球人というのはほとんどがそれなんだろう。自身の攻撃性をきちんと理解せずただただ正当化しようとするからいくらでも残酷なこともできてしまったりする。これは表面的な言葉だけじゃどうにもならないものだ。<愛>も<善意>も、むしろその概念自体を自身に都合よく解釈して自己の正当性を補完することにさえ利用されたりもする。
それを<力>で抑え付けることも試されてきたが、<無敵の人>と呼ばれるような存在には十分な効果がなかった。それこそ自身の命すら蔑ろにするタイプを止めることはできなかった。あくまでそいつらが事を起こしてから対処するしかできなかったんだ。
そうして『被害が出てから』になってしまうことでそこに<憎悪>や<悔恨>や<慙愧>や<悲憤>が残ってしまうと。
一方、<制御>の場合は<的確な認知>と<自覚>が必要になる。まずそれがないとそもそも<制御するための適切な手段>が得られない。これも個々人によって差異があるし。で、認知し自覚するまでの間に<被害>が出てしまっては目も当てられないと。
<ラブドール>に代表される、
<地球人のあまり好ましくない情動の受け皿>
として存在するロボットがそこを敢えて可視化させて<制御するために必要な情報>の取得を行いつつ<必要なガス抜き>を行うんだよ。<綺麗事>だけじゃ地球人は自らを律することができない。そんな仄暗い部分を担ってくれてるわけだな。
俺も感情の面ではそういうのはあまり認めたくないものの、『見ないようにしたい』のは正直な気持ちではあるものの、それじゃ駄目なんだと承知してる。<見たくない部分>も現実に存在する以上はなかったことにはできないんだ。
だが幸い、今の陽や和にはそこまで強い<負の感情>みたいなものは見られない。
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