月弥総合病院

僕君☾☾

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#1

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 俊side ~


今日は機嫌がちょーわるい。



「嫌ぁ...」




そんな事を布団を被りながら言っていると



コンコン....






ドアを開けて僕の担当医が入ってくる。真崎優馬先生だ。





「何が嫌だって?どうしたの?ニコッ」




ポケットからステートを取り出しながらそう言った。


尻尾振ってる...わんちゃんみたい




「...ぜんぶ...」


「そっかぁ。それは嫌だね。じゃあごめんね。先ちょっと診察しよっかニコッ。」




優馬先生は優しいから好き...僕のペースに合わせてくれる。




パジャマの前のボタンを開けられ、心臓の音をきいてくる。



今日は少し長い....





それが終わると体温を測り、いつも通りの診察をして終わった。



「また来るね。安静にね。」





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

優馬sideー


そろそろ8時....小児行って俊君の様子見てこようかな。












小児に着いて俊君の病室のドアを開けようとすると中から嫌ぁ、と呻き声みたいなのが聞こえてくる。

ノックしてドアを開けると布団に潜った俊がいた。



「顔出しとかないと息苦しくなっちゃうよ。」



聞こえていないのか反応がなく、布団をめくった。



息が少しあがってる...。




とりあえず俊君のパジャマを開けステートと耳に掛け、少し念入りに音を聞いていく。



これくらいなら一旦少し様子見かな...





俊の心臓はいつも不安定だった。検査でもだんだん不整脈が分かるようになって来ている。本格的に点滴じゃなくて治療しないとかな。





パジャマを戻してあげてそのまま微笑んで病室を去った。















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