月弥総合病院

僕君☾☾

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#5

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陽sideー


「和夏、手出して。」


引き気味に差し出す腕を持ち、袖をまくりあげる。


処置室までのこんな短距離でもここまで発作が出るか.....とりあえず今は先に処置を終わらしてやるか。



血管を見つけ素早く消毒し、注射を打ち込んだ。




和夏「ハァハァ..ハァ....ッ....」


注射の痛みで顔を歪め、反射的にもう片方の手で俺の手を跳ね除けようとするがすかさず押さえこむ。




「抵抗したらさらに苦しくなるぞ。」




注射を打ち終わるとガーゼで押さえて止血し、そのまま手に点滴針を刺し固定した。



はぁ....いつになったら自分の体と向き合うのか、



和夏は血管が生まれつき細い為、入れにくいのだろう。腕にも何回も失敗された痕がある。


今度からもっと上手い奴に点滴はやらすか。


「ポンポン(撫)」

和夏の頭を軽く撫でてあげた。





「次は俊。」

俊は血の気の引いたような顔して処置台から逃げようとする。


「動くな。」




逃げられる前に簡単に抱き上げ処置台に再び乗せて消毒する。



「刺すぞ。しっかり呼吸しとけ。」



俊「イダィ........ハァハァ....(泣)」


注射を打ってる間も暴れようとする俊に


「じっとしてろ」


こう言うとすぐ大人しくなる俊。


泣くぐらいなら最初から大人しくしとけ....





こうしてこっちの処置は俊が暴れた為少し時間が掛かったが、無事終わり、和夏と俊は看護師に預けて病室で安静させるように言った。


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