月弥総合病院

僕君☾☾

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#8

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蜜side‐


楽しくて夢中でおねぇちゃんとおしゃべりしてたら、なお先生が僕たちの病室に来て僕を診察するって言ったんだ。なお先生は僕の担当医?らしい。

最初はなんでだろうと思っていたけど時計を見たらお昼の回診の時間だったことに気づいて納得した。


なお先生はステートを出して耳にかける。

なお「服を少しだけ浮かしてくれる?」

口調は優しいけど厳しい。


なお先生を怒らしたら怖いから躊躇いながらも服を浮かせた。

「ゲホッ..」



いつもやっていることだけどやっぱり緊張する。


なお「いつもより音早いけど、緊張してる?」




「....」


こういう時はすぐ言葉が出てこない。



先生は僕の顔色を窺いながら聴診し終わった。


なお「咳、結構でてるね。痰もあるようだし少し吸引しようか。」 





吸引....僕が1番嫌いな事。細い管を入れられて苦しいから...



「ぃやッ...」


僕は慌ててベットから降り逃げようとするが、大人の力には敵わない。





なお「ダメ。このままだったら苦しいでしょ?すぐ終わるから。大丈夫。(撫)」



いとも簡単に抱き上げられ、なお先生の膝に乗せられた。
 




膝に乗せられたらもう逃げられない......嫌だ.....




でも、すぐにはやらず頭を撫でながら僕の気持ちが落ち着くのを待ってくれた。なお先生なりの優しさなんだと思う。



数分後落ち着いてきたら

なお「落ち着いた?じゃあ頑張ろっか。」


「...(泣)」

涙がこぼれそうになる。




なお先生は細い管を持ち、僕の口の中に指をいれ閉じないようにして絡まった痰を吸引し始めた。


「オェッ...ハァハァ..オェッ...」



嘔吐反射に何回も襲われ苦しくなっていく。


なお「あと少し...頑張れ」


そんな声すら聞こえなくなるほど苦しい。


吸引が終わったのはさらに数分後...やっと終わり解放してくれた。


なお「今回はいつもより苦しいはずだったから頑張ったね。お利口さん。」



怖い時もあって厳しいけど、でも、ムチのあとにアメをくれるそんな先生が嫌いになれなかった。


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