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狙いを定め、注射針を押し込む。
玲「もうすぐ楽になるよ~。」
和夏は痛みでさらに激しく動こうとしている。
「動くな!」
薬を入れ、何とか2人がかりで終えた。気づくと発作で疲れた和夏は眠ってしまっていた。
「玲、悪かったな。呼び出して。」
玲「全然いいよ。それにしても和夏が大きな発作を起こすのは久しぶりだね。」
「あぁ。でも、流石に興奮させすぎた。」
玲「そうだね。陽、いきなりの処置で疲れたでしょ。後は俺が和夏の病室まで運んどくから。」
「悪いな、ありがと。じゃ。」
お言葉に甘えて俺は和夏を玲に任せ、外科医局に戻った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
~外科医局~
医局のすぐ隣にある休憩室に入ると優馬がいた。
優馬「あっ、陽か。お疲れ。」
「ん。お疲れ。俺にもコーヒーくれ。」
優馬「はーい。」
優馬は自分のコーヒーを置き、真後ろにあるキッチンで俺の分のコーヒーを作りにいった。
優馬「和夏と何かあった?」
相変わらず、勘が鋭いな、
「和夏が興奮しすぎて久しぶりに大きな発作を起こした。」
優馬「そっか。はい、これコーヒー。でも、大きな発作なんて和夏が搬送されて以来じゃない?」
「そうなんだよな...」
優馬の言う通りだ。自宅で大きな発作を起こし、救急車で緊急搬送時が確か最後だった。それから数年、軽い発作程度なら何回も起きたが、大きな発作は起こしてなかった。
「今はある程度様子見でまた同じような事が起こるようなら考えるか。」
「俊にもまたなんかあったら連絡くれ」
優馬「はーい。」
そして俺は休憩室をあとにした。
玲「もうすぐ楽になるよ~。」
和夏は痛みでさらに激しく動こうとしている。
「動くな!」
薬を入れ、何とか2人がかりで終えた。気づくと発作で疲れた和夏は眠ってしまっていた。
「玲、悪かったな。呼び出して。」
玲「全然いいよ。それにしても和夏が大きな発作を起こすのは久しぶりだね。」
「あぁ。でも、流石に興奮させすぎた。」
玲「そうだね。陽、いきなりの処置で疲れたでしょ。後は俺が和夏の病室まで運んどくから。」
「悪いな、ありがと。じゃ。」
お言葉に甘えて俺は和夏を玲に任せ、外科医局に戻った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
~外科医局~
医局のすぐ隣にある休憩室に入ると優馬がいた。
優馬「あっ、陽か。お疲れ。」
「ん。お疲れ。俺にもコーヒーくれ。」
優馬「はーい。」
優馬は自分のコーヒーを置き、真後ろにあるキッチンで俺の分のコーヒーを作りにいった。
優馬「和夏と何かあった?」
相変わらず、勘が鋭いな、
「和夏が興奮しすぎて久しぶりに大きな発作を起こした。」
優馬「そっか。はい、これコーヒー。でも、大きな発作なんて和夏が搬送されて以来じゃない?」
「そうなんだよな...」
優馬の言う通りだ。自宅で大きな発作を起こし、救急車で緊急搬送時が確か最後だった。それから数年、軽い発作程度なら何回も起きたが、大きな発作は起こしてなかった。
「今はある程度様子見でまた同じような事が起こるようなら考えるか。」
「俊にもまたなんかあったら連絡くれ」
優馬「はーい。」
そして俺は休憩室をあとにした。
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