月弥総合病院

僕君☾☾

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#19

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なお「ねぇ、真陽分かってるの?」


処置室に強引に戻され今はお説教。


真陽「...」


なお「黙ってないで。口あるでしょ。」


強い視線に俯くことしかできない。口を開こうとも出るのは微かな空虚。


なお「はぁ...分かってるでしょ。まだ蜜みたいにするとは限らない。俺は一応、聴診してから決めようと思ってたんだけど。」


真陽「...っ。」


なお「何か言いなよ。あのさ、俺は決して真陽が嫌がるからするんじゃない。しかも今回は聴診して決める予定だったからしない選択肢もあった。けど、真陽はどうした?なぁ?」


何も言えない。そんなに叱らなくても...いいじゃん...。


今にも視線の圧に押し潰されそうだった。


世界が突然、ぼやけていった。我慢する度視界はぼやけていく。

膝に一滴の水が目から落ちた。


なお「なんで真陽が泣くの?」


我慢して抑えようともどんどん溢れてくる。泣きたい訳じゃないのに...、ふと、なお先生の細くて長い指が目元に掛かる。


なお「...ほら、もう泣かない。聴診するから前開けれる?」


なお「...。先生が開けるよ。」


抵抗する訳にもいかず、大人しく素直に受けた。



なお「ん、真陽は大丈夫そうだね。」


優しい指先で服を直していく。






体が中に浮いた。


なお「じゃあ、病室戻るよ。」



抱き抱えられた。





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