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1章
39話 計画4 クッキングドラゴニアン
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例のブツを手に入れてから速攻で脱出し、ノンストップでエルスタンまで戻ってくる。
とりあえずリスポン地点を更新して捨て猫を拾った子供のようにこそこそと街を歩く。
ああ、やばい、今まで以上にテンションが上がってる。ゲーム開始2時間までのあの頃を思い出した。
「うへ……うへへ……さーて、どこで調合してみるかなぁ……一応科学だから、錬金でいいんかな、調合って既存火薬を弄る感じあるし、うへへ……」
やばいにやけ顔が止まらない。これから錬金ギルドに行って、ちょっとでもいい施設使って調合して……。
「あぁー……!たまんないぃ!」
自分の体を抱きしめて悶える。これさえ作ってしまえば銃じゃなくても爆弾として使えるし、今よりももっと奥のエリアに行ったり、ロックラック乱獲して量産も可能でしょ?夢が広がりすぎるでしょ、この状態になってテンション上がらないとか頭おかしいよ。
「それにしても、もっと苦戦するとかレベリングが必要とか思ってたけど、エリア2まで突破できる戦力と地道な情報収集さえできればどうにか作れるんだろうか?」
リアルでも雨の降らない乾燥地帯で採れるというのはあったので、そういった所での採掘までしなきゃならないとは思っていた。蝙蝠の糞から抽出が出来るというのも調べておいて知っていたので、わざわざ蝙蝠のいるダンジョンマップの情報を集めたと言う事になる。
「採掘と錬金さえあれば問題なかった……?いや、でも木炭は5,000Z(ゼニー)だし、金を掛けないってなると伐採もいるのか……?」
ぶつくさと言いながら冒険者ギルドにいつも通り錬金ギルドの場所を聞く。これもまあお馴染みの事だけど、ずっと眉間に皺寄せながら歩いているもんだから周りが引いている。
「でもいいもーん、揃ったからなんでもいいんだもーん!」
眉間にしわを寄せて唸っているのから一転してスキップ交じりににやけた顔でマップについたマーカーの位置に行く。あまり遠くはないのでさくっとたどり着ける。それにしてもさっきから表情は変わるわぶつくさ言ってるのが急に機嫌よくなったりしてるのって明らかに情緒不安定だよ。
そういうわけで錬金ギルドに辿り着く、外見は特に他のギルドと変わらないが中に入ると怪しい窯があるとかそういうのではなく、フラスコやらビーカーやらが並び、白衣を来たNPCが受付にいる。なんかファンタジーの怪しい感じではなく、科学ラボですって言われても納得する。
「ギルド所属したいんだけど」
「いらっしゃい……はい、これ」
この間と同じように、契約書の様な物が渡されると契約書の画面が表示される。
『錬金ギルドに所属する事を此処に誓いますか?』
うん、この間と一緒だ。鍛冶ギルドでやったように証明する欄を指でなぞって名前を書く。演出も変わらず、契約書の画面が光の粒子になり消えていく。
『認証されました、ようこそ錬金ギルドへ』
「説明、聞く?」
軽く頷いて鍛冶ギルドと同じように説明を受ける。基本構造は変わらないので右手にクエスト掲示板、左手に生産施設。こういった施設に関しては、やっぱり使いやすいのが一番だよ。作りこみもいいけど、動線とかアクセスのしやすさは大事。
やっぱり変わらず錬金ギルドの受付を聞くというクエストを受けて錬金窯を受け取る。これも鍛冶ギルドと一緒だ。これで生産施設が使えるようになったわけだし、さっさと例のブツを作ろう。
「よーし、本番だ」
予めリスト化しておいた作り方を開き、自由製作を選んで材料、工程を細かく設定する。今まで鍛冶や木工の時にはやっていなかったが、こういった事も出来る。
さて、ここからはクッキングタイムだ。
「まず木炭をすり潰して細かくする、んで、硫黄を混ぜ込んで」
化学というのは料理みたいなもんだ、手順を踏んで、材料を混ぜたり切ったりなんだりして 作り上げる。手順を間違えると失敗するというのも変わらない。
「こういう時ってビーカーでも良かったかな」
近くにあった容器を手に取って木炭と硫黄の混ぜたものを入れ、そこに硝石を入れる。軽く混ぜ合わせた所で水を加える、水分量は大体5%程度。
「んで混ぜたものをさらにすり潰して」
木炭を潰した時と同じようにごりごりとよくすり潰す。こうすることで密度が大きくなり、燃焼度が上がる。なんでもそうだけど「これでいいや」と手を抜いたら後悔するのは自分なのでこういうのもしっかりやらないとね。
「でー、混ぜ合わせたのを布で包んでぎゅーっと固める」
本来であれば鉄板などで圧を掛けて比重を高めるのだがその鉄板がないのが問題になる。と、思っていたが、そういえば良い物を持ってるじゃないか。
「鉄延べ棒で挟んでみるか」
とりあえず思いつきではあるが、インベントリから2本鉄延べ棒を取りだし、鉄延べ棒同士でサンドイッチ、ぎゅうぎゅうと力を込めて混合物に圧を掛けていく。そうして十分に圧を掛けて固めたら細かく砕いて自分の使いたい大きさに調整する。あまり水分が飛ぶとダメとか書いてあるので注意するが、この辺はどんなものか分からないので手探りで。
「で、最後にゆっくりと乾燥させて水分を飛ばすと」
錬金工程の中に乾燥というのがあったので選択して決定。後は勝手にゲーム処理されて乾燥時間がかなりかかると思っていたが、あっという間に完成。
名称:黒色火薬(質2)×30g
詳細:三大発明の一つ 火薬より爆薬に近い
ああ、出来た。ついに出来たよ、リアルタイム42時間、再ログインから6時間ぶっ続けで材料を揃えて此処まで来たよ。火薬だけは数量じゃなくて総量なのは多少引っかかるけど。火縄銃じゃ1発3g程の火薬を使うはずなので、火縄銃換算であれば10発計算だ。
「すごいね、黒いダイヤみたいに思える……ってそれは石炭だったっけ?」
まあとにかく、これで残りの銃身と銃床を作れればひとまずは完成する。
ざまあみろ運営め、私はやりきったぞ!私はこのT2Wにおける技術開発の礎を築いたと言っても過言ではない!
「ああ、でもこれから量産しないとなぁ……もっと大量に作れれば爆弾とかもいけるわけだし?なんならこれから投擲スキル上げるってのもありだよね、ああ、夢が広がる」
HPポーションとかもそうだが容器や包みとかは作成すれば自動的についてくる。もうやれることが増えて大変だよ。
「ああー♪これからどうしようかなぁー♪」
錬金ギルドの生産施設でくるくると回る。長身の顔つきが悪いドラゴニアンが子供の様にしてはしゃいでいるってどういう風にみられているんだろうか。でもそんなの関係ないね、何て言ったってこのゲームをしていて一番感動し、嬉しいんだからね。
「ただグレネードとか投擲ってどういうカテゴリーになるんだろ、特殊と言うか石とかと同じように装備の有無関係なしに使えるアイテムなら投げても問題なさそうだけど」
メニューを開きこれからの事を考えてメモ帳を更新しながら後片付けを始める。火薬を置いて、使ったアイテムを見ながら考える、鉄板や圧を掛けられるような道具を作るってのもちょっと楽しそうだ。そうなってくると何が本職なのか本当に分からなくなるのは仕方ないとして、鉄板は鉄延べ棒を作れればすぐに出来そうだし、こんな風に叩いていけばさくっと作れるだろうと思いながら、鉄延べ棒を一つ持ってもう一つの方にがちんと叩きつける。
その瞬間、目の前が真っ白になり、耳が一気に遠くなる。
白くなった視界が開けるとエルスタンのリスポン地点に降り立つ。
「あああぁあぁ……!」
がくりとその場に倒れ地面を何度も拳で叩きつける。
何が起こったのか察してはいるが念の為ログを確認すると、私はT2Wにおける初めてであろうログを見る事になる。
『爆死しました』
と……。
とりあえずリスポン地点を更新して捨て猫を拾った子供のようにこそこそと街を歩く。
ああ、やばい、今まで以上にテンションが上がってる。ゲーム開始2時間までのあの頃を思い出した。
「うへ……うへへ……さーて、どこで調合してみるかなぁ……一応科学だから、錬金でいいんかな、調合って既存火薬を弄る感じあるし、うへへ……」
やばいにやけ顔が止まらない。これから錬金ギルドに行って、ちょっとでもいい施設使って調合して……。
「あぁー……!たまんないぃ!」
自分の体を抱きしめて悶える。これさえ作ってしまえば銃じゃなくても爆弾として使えるし、今よりももっと奥のエリアに行ったり、ロックラック乱獲して量産も可能でしょ?夢が広がりすぎるでしょ、この状態になってテンション上がらないとか頭おかしいよ。
「それにしても、もっと苦戦するとかレベリングが必要とか思ってたけど、エリア2まで突破できる戦力と地道な情報収集さえできればどうにか作れるんだろうか?」
リアルでも雨の降らない乾燥地帯で採れるというのはあったので、そういった所での採掘までしなきゃならないとは思っていた。蝙蝠の糞から抽出が出来るというのも調べておいて知っていたので、わざわざ蝙蝠のいるダンジョンマップの情報を集めたと言う事になる。
「採掘と錬金さえあれば問題なかった……?いや、でも木炭は5,000Z(ゼニー)だし、金を掛けないってなると伐採もいるのか……?」
ぶつくさと言いながら冒険者ギルドにいつも通り錬金ギルドの場所を聞く。これもまあお馴染みの事だけど、ずっと眉間に皺寄せながら歩いているもんだから周りが引いている。
「でもいいもーん、揃ったからなんでもいいんだもーん!」
眉間にしわを寄せて唸っているのから一転してスキップ交じりににやけた顔でマップについたマーカーの位置に行く。あまり遠くはないのでさくっとたどり着ける。それにしてもさっきから表情は変わるわぶつくさ言ってるのが急に機嫌よくなったりしてるのって明らかに情緒不安定だよ。
そういうわけで錬金ギルドに辿り着く、外見は特に他のギルドと変わらないが中に入ると怪しい窯があるとかそういうのではなく、フラスコやらビーカーやらが並び、白衣を来たNPCが受付にいる。なんかファンタジーの怪しい感じではなく、科学ラボですって言われても納得する。
「ギルド所属したいんだけど」
「いらっしゃい……はい、これ」
この間と同じように、契約書の様な物が渡されると契約書の画面が表示される。
『錬金ギルドに所属する事を此処に誓いますか?』
うん、この間と一緒だ。鍛冶ギルドでやったように証明する欄を指でなぞって名前を書く。演出も変わらず、契約書の画面が光の粒子になり消えていく。
『認証されました、ようこそ錬金ギルドへ』
「説明、聞く?」
軽く頷いて鍛冶ギルドと同じように説明を受ける。基本構造は変わらないので右手にクエスト掲示板、左手に生産施設。こういった施設に関しては、やっぱり使いやすいのが一番だよ。作りこみもいいけど、動線とかアクセスのしやすさは大事。
やっぱり変わらず錬金ギルドの受付を聞くというクエストを受けて錬金窯を受け取る。これも鍛冶ギルドと一緒だ。これで生産施設が使えるようになったわけだし、さっさと例のブツを作ろう。
「よーし、本番だ」
予めリスト化しておいた作り方を開き、自由製作を選んで材料、工程を細かく設定する。今まで鍛冶や木工の時にはやっていなかったが、こういった事も出来る。
さて、ここからはクッキングタイムだ。
「まず木炭をすり潰して細かくする、んで、硫黄を混ぜ込んで」
化学というのは料理みたいなもんだ、手順を踏んで、材料を混ぜたり切ったりなんだりして 作り上げる。手順を間違えると失敗するというのも変わらない。
「こういう時ってビーカーでも良かったかな」
近くにあった容器を手に取って木炭と硫黄の混ぜたものを入れ、そこに硝石を入れる。軽く混ぜ合わせた所で水を加える、水分量は大体5%程度。
「んで混ぜたものをさらにすり潰して」
木炭を潰した時と同じようにごりごりとよくすり潰す。こうすることで密度が大きくなり、燃焼度が上がる。なんでもそうだけど「これでいいや」と手を抜いたら後悔するのは自分なのでこういうのもしっかりやらないとね。
「でー、混ぜ合わせたのを布で包んでぎゅーっと固める」
本来であれば鉄板などで圧を掛けて比重を高めるのだがその鉄板がないのが問題になる。と、思っていたが、そういえば良い物を持ってるじゃないか。
「鉄延べ棒で挟んでみるか」
とりあえず思いつきではあるが、インベントリから2本鉄延べ棒を取りだし、鉄延べ棒同士でサンドイッチ、ぎゅうぎゅうと力を込めて混合物に圧を掛けていく。そうして十分に圧を掛けて固めたら細かく砕いて自分の使いたい大きさに調整する。あまり水分が飛ぶとダメとか書いてあるので注意するが、この辺はどんなものか分からないので手探りで。
「で、最後にゆっくりと乾燥させて水分を飛ばすと」
錬金工程の中に乾燥というのがあったので選択して決定。後は勝手にゲーム処理されて乾燥時間がかなりかかると思っていたが、あっという間に完成。
名称:黒色火薬(質2)×30g
詳細:三大発明の一つ 火薬より爆薬に近い
ああ、出来た。ついに出来たよ、リアルタイム42時間、再ログインから6時間ぶっ続けで材料を揃えて此処まで来たよ。火薬だけは数量じゃなくて総量なのは多少引っかかるけど。火縄銃じゃ1発3g程の火薬を使うはずなので、火縄銃換算であれば10発計算だ。
「すごいね、黒いダイヤみたいに思える……ってそれは石炭だったっけ?」
まあとにかく、これで残りの銃身と銃床を作れればひとまずは完成する。
ざまあみろ運営め、私はやりきったぞ!私はこのT2Wにおける技術開発の礎を築いたと言っても過言ではない!
「ああ、でもこれから量産しないとなぁ……もっと大量に作れれば爆弾とかもいけるわけだし?なんならこれから投擲スキル上げるってのもありだよね、ああ、夢が広がる」
HPポーションとかもそうだが容器や包みとかは作成すれば自動的についてくる。もうやれることが増えて大変だよ。
「ああー♪これからどうしようかなぁー♪」
錬金ギルドの生産施設でくるくると回る。長身の顔つきが悪いドラゴニアンが子供の様にしてはしゃいでいるってどういう風にみられているんだろうか。でもそんなの関係ないね、何て言ったってこのゲームをしていて一番感動し、嬉しいんだからね。
「ただグレネードとか投擲ってどういうカテゴリーになるんだろ、特殊と言うか石とかと同じように装備の有無関係なしに使えるアイテムなら投げても問題なさそうだけど」
メニューを開きこれからの事を考えてメモ帳を更新しながら後片付けを始める。火薬を置いて、使ったアイテムを見ながら考える、鉄板や圧を掛けられるような道具を作るってのもちょっと楽しそうだ。そうなってくると何が本職なのか本当に分からなくなるのは仕方ないとして、鉄板は鉄延べ棒を作れればすぐに出来そうだし、こんな風に叩いていけばさくっと作れるだろうと思いながら、鉄延べ棒を一つ持ってもう一つの方にがちんと叩きつける。
その瞬間、目の前が真っ白になり、耳が一気に遠くなる。
白くなった視界が開けるとエルスタンのリスポン地点に降り立つ。
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※1話1500文字くらいで書いております
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