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1章
43話 木彫りの熊はいつ鮭を咥えたか
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北東南の伐採を片付けて、雑木3スタック分、マツは10本、シラカシは20本ずつ確保して西エリア以外の伐採は完了。とりあえず今の所はギルドクエストを片付ける事にする。
どうせ銃床を作る時には南エリアで採れる「シラカシ」が必要になるので多少なりと数を稼いでおく。今はこれだけでいいが、本格的な製造に入ればちょっとでもレベルをあげて効率を良くしておきたい。
ちなみにマツとシラカシはこんなアイテムだった。
名称:木材(マツ)
詳細:松脂がメイン 木材としてはもっといい物がある
名称:木材(シラカシ)
詳細:重硬で強靭 加工が難しい
で、何で西エリアで足踏みしたのかというと序盤の序盤、最初のLv5まで上げる時に50発の銃弾を叩きこんだ相手がいるわけだ。東エリア1にいた犬の強化版ではあると思うのだが、あの時はとにかく撃ってあてりゃ倒せるとか言う、パワープレイにも程があるごり押しで倒しまくってたわけだから、パターン解析みたいな事とかもしていない、つまり初見ではないが初見対応と言う事になる。
「それにしても犬に縁があるわね……東エリア1でも洞窟でも犬相手してたし、なんなら最初に相手したのがLv10のバウンドドッグだし」
決して黒ベースの変形するどこぞの機械兵器ではない、あれはドックだ。まあ今目の前にいるのは黒い犬だから運営が意識したのかどうかはわからんけど。
とにかく唸り声を上げているバウンドドックを前にしつつ、いつも通り銃剣を構える。そこまで数は居ないのだが伐採中に喧嘩を売られれば戦闘せざるを得ないし、モンスター情報って大事。
「噛みつきメインだったかな、お前は」
喉を鳴らす唸り声をさせてから飛び掛かってくる。これならいつも通りに受け防御からの反撃で倒せるはずだ。うん、犬相手の経験値が役に立ってる、今の所いつもの受け防御で噛みつきを防げる、取ってて良かった銃格闘。……そう思っていたが、がっちりと銃剣を噛み離さない、ちょっとこのパターンは初めてだ。
「ああ、そうだ、お前がっちり噛みつく相手だったの忘れてたよ!」
そういえばがっちり噛まれてそのままダメージを重ねられたのを思い出したよ、あれ、結構トラウマ物だったわ、変なところでリアルだな本当に。
そのリアルモデルのバウンドドッグはがじがじとウサ銃を噛んで離さない上に頭を振って私の手を振りほどこうとする。あれだ、棒とか投げてテンション高くなって離すの忘れてるやつ。かと言ってここで銃を奪われると私の戦闘力は無くなるし、一方的にやられる事になる。
最初に戦っていた時は銃撃だけで、受け防御何て考えも付かなかったし、何より一発あてりゃ倒せるから死に戻り上等だったのも原因だ。
「こんの馬鹿犬が!」
噛んだままの銃剣で掴んで押し合いへし合いをしているが発想を変える。そんなに離さないっていうならこうしてやる。噛みつかれ、膠着状態になっているウサ銃を両手でしっかりと持ったまま、犬の顎下に膝を入れて一気に下げ落とす。
バキっと硬質の物が割れる、折れるような音をさせると共に悲鳴のような鳴き声を上げてやっと離す。なんでもやってみるもんだな。
「まったく、今日はさっさと伐採を済ませたいんだよ……!」
軽く距離を取って銃剣を構えなおす。硬い物を噛んでいる所にさらに衝撃を与えたのもあって歯が結構ボロボロになっている。攻撃力は多少なりと下がっただろう、後はどう倒すかだ。
「こんな所でガチはしたくなかったよ!」
さっきと同じようにウサ銃を受け防御に使う様に構え、それを見たのか同じように大口を開けて噛みついてくる。よし、いい子だな、こいつは。
横に構えていたのから突きの体勢になるようにストック部分を引いて脇に構える。
「私の剣をしゃぶりながらくたばりな!」
そのまま口に銃剣を突きこみ、一撃。
ポリゴン状になって消滅していく様を見てから伐採斧に切り替える。
噛むことに執着というか、メインにしてきた相手というのは覚えたぞ。これでアクティブでひっかけられたとしても対策が出来る。
そうやって対策とパターンをある程度組めるようになったのもあって、心の余裕が出来るようになった。これだけでも十分助かるもんだ。伐採中の不意打ちを貰ったりしたがそれでも銃剣だけで倒しきれるようになったのは、本当に成長している。やっぱり少しずつでもレベルを上げて強くなるってのを実感できるのはゲームの醍醐味よ。そこそこの苦労が掛かったが無事に木材は確保。
名称:木材(マホガニー)
詳細:家具や楽器に使われる 高級品に仕上がる事が多い
「うむ、確かに納品を確認したぞ!」
受けていた伐採クエストを全部処理、西エリアの木材に関しては10個集めてさっさと帰ってきた。シラカシが入手できるというのは想定外だったわけだが、マツとマホガニーは今の所、使い道が見当たらないので最低限で十分だ。
西エリアで10本そろえるのに雑木1スタック増えるとは思わなかったが、結果的に雑木がざっくり400本、木製品作れば最低でも4,000Z(ゼニー)。木炭だとしても80個分にはなるだろう。
木炭作ったり錬金の経験値の足しにもできるはず、何なら半焼炭を作って褐色火薬を作ってもいいくらいだし。
とりあえず木工として必要な物は揃えたし、クエストも受けて伐採もLv4になるし、何一つ無駄ではない。後はひたすら木工のレベルを上げるだけ。
「さて、と……とにかく木工のレベルをあげていくか、クエストは」
クエスト名:製材してみよう
詳細:材料問わず製材する
報酬:マツ製材×2 ギルド貢献度2
クエスト名:製作してみよう
詳細:材料問わず製作する
報酬:シラカシ製材×2 ギルド貢献度2
「分かりやすい、チュートリアルクエストだけど……ギルドの初期クエストはとにかく材料を集めて使えるようにして、作ってみるというのが一連の流れか、錬金はテンション上がりすぎて何やるかみてなかったけど」
ちなみにあれから錬金ギルドにはまだ寄ってもいなければ見てもいない、いくら運営の想定外の事でなおかつ不利益になる事はないと言われてもね。ただちょっとしたトラウマともいえるわけだけど。決して悪意があって錬金ギルド吹っ飛ばした訳ではないし、完全に事故だとしても、だ。申し訳ないなーって感じか。
「流石に木工ギルドは爆破事故は起きないし、ひたすら作る……って言っても木工って何つくりゃいいんだろ」
こういう時は素直に受付の奴に聞くに限る。やっぱり受付=ギルドマスターだと思うんだけど。
「木工って何つくりゃいいの?」
「何だお前さん、そんな事もしらんかったのか?よし、教えてやろう。まず基本は武器だな、弓、杖は木工で作れる、木製品のアクセサリーも木工だな。あとは家具とかも作れるぞ、家が無かったら置けないがな!」
ガハハと大きく笑いながらツッコミを自分で入れている。大体は予想通りの物なので驚きもしない。なんならアクセサリーと家具は頭に入ってなかったが、拘り抜いてるゲームでそれくらい出来るのも当たり前と言えば当たり前か。
「文字通り木製品ね……杖と木製アクセは需要ありそう」
「あとは自由に作るのもあるぞ、そっちは難しいけどな!」
こうなってくると露店の権利買っておけば良かった。って言うか買うわ。
とりあえず木工関連の説明を受け、納得した所で鍛冶ギルドと変わらずにレシピセットを貰える。
レシピ:木工入門
詳細:木工入門レシピ詰め合わせ 色々作れる
「相変わらずざっくり、分かりやすいのは正義」
とりあえずレシピも貰ったし、木材を製材しよう。まあ厳密にいえば丸太とか材木から製材したものを木材と言う訳だけど、私が分かればいい。まあ使いやすくすると考えて貰えればいいだろう。
この間、雑木を使った時はそのまま鋸を使って形にしようと思ったが、やっぱり鍛冶と同じで鉄鉱石からそのままナイフを作るというは無理と言う話だ、きちんと使える状態にしてから作らないといけない。
本来だったら大型の鋸とか、機械とかで真っすぐ切るわけだけど、そういう事はしなくても真っすぐ切れるし使えるようになる。
とりあえず手持ちの雑木半分とそれ以外の材木を製材化、これをすると木炭化できなくなるみたいないので、木工専用アイテムとなる感じ。
「とりあえず杖作ってみるか、こう、先端を殴れる感じになればいいんかな」
クエスト達成用の装備品を鋸で作っていく。うん、リアルだったらすげえ匠じゃない?鋸一本で何でも作れちゃうんだぜ、凄すぎる。まあ、木工Lv1だから大したものは作れないわけだけど。
レシピみながらだから失敗する要素もないし、さっさと作る。
名称:スタッフ 武器種:杖
必要ステータス:STR1 INT3
攻撃:+1 命中:+10 魔力:+5
効果:無し
詳細:魔法職入門武器無理に殴ると折れる
製作者:アカメ
名称:製材(雑木) 質:1
詳細:色々使える 木工専用
名称:マツ製材 質:1
詳細:松脂は取れない 木工専用
名称:シラカシ製材 質:1
詳細:重硬で強靭 加工しやすくなった 木工専用
雑木200本と持ってたシラカシ10本を製材化、後は貰った製材と合わせて雑木製材200個、シラカシ製材12個、マツ製材12個になったわけだ。ちなみにスタッフは1本作るのに雑木製材1個で済んだ。
「まー、さくさく作れて素敵だわ、木工も一つ上がったし」
数の暴力ってこういう事言うんだろうな。あんだけバリバリ作ってりゃ上がるわ。とりあえず片付いたのとレベルが上がった段階で一息。MREを処理して回復しつつクエストを確認。木製品の納品が増えているので受注しておく。
クエスト名:木製品の納品
詳細:分類インテリアの木製品を3個納品
条件:品質2以上の木製インテリア
報酬:ギルド貢献度3
「金銭部分のうま味がないけど、やっぱり自前で作って自分で稼ぐのがいいんかな、店売りだと結構安く買い叩かれるけど無限に売れるし金は稼げる……露店だと需要がかみ合えばそこそこ高値か」
こうなってくると縁が無いとか言っていた露店、やっぱり買おう。何か設定とか見てたら無人販売みたいなのもできるみたいだし。
「やっぱりやる事増えてんじゃねえか!」
帽子があれば地面に叩きつけている所だよ。
どうせ銃床を作る時には南エリアで採れる「シラカシ」が必要になるので多少なりと数を稼いでおく。今はこれだけでいいが、本格的な製造に入ればちょっとでもレベルをあげて効率を良くしておきたい。
ちなみにマツとシラカシはこんなアイテムだった。
名称:木材(マツ)
詳細:松脂がメイン 木材としてはもっといい物がある
名称:木材(シラカシ)
詳細:重硬で強靭 加工が難しい
で、何で西エリアで足踏みしたのかというと序盤の序盤、最初のLv5まで上げる時に50発の銃弾を叩きこんだ相手がいるわけだ。東エリア1にいた犬の強化版ではあると思うのだが、あの時はとにかく撃ってあてりゃ倒せるとか言う、パワープレイにも程があるごり押しで倒しまくってたわけだから、パターン解析みたいな事とかもしていない、つまり初見ではないが初見対応と言う事になる。
「それにしても犬に縁があるわね……東エリア1でも洞窟でも犬相手してたし、なんなら最初に相手したのがLv10のバウンドドッグだし」
決して黒ベースの変形するどこぞの機械兵器ではない、あれはドックだ。まあ今目の前にいるのは黒い犬だから運営が意識したのかどうかはわからんけど。
とにかく唸り声を上げているバウンドドックを前にしつつ、いつも通り銃剣を構える。そこまで数は居ないのだが伐採中に喧嘩を売られれば戦闘せざるを得ないし、モンスター情報って大事。
「噛みつきメインだったかな、お前は」
喉を鳴らす唸り声をさせてから飛び掛かってくる。これならいつも通りに受け防御からの反撃で倒せるはずだ。うん、犬相手の経験値が役に立ってる、今の所いつもの受け防御で噛みつきを防げる、取ってて良かった銃格闘。……そう思っていたが、がっちりと銃剣を噛み離さない、ちょっとこのパターンは初めてだ。
「ああ、そうだ、お前がっちり噛みつく相手だったの忘れてたよ!」
そういえばがっちり噛まれてそのままダメージを重ねられたのを思い出したよ、あれ、結構トラウマ物だったわ、変なところでリアルだな本当に。
そのリアルモデルのバウンドドッグはがじがじとウサ銃を噛んで離さない上に頭を振って私の手を振りほどこうとする。あれだ、棒とか投げてテンション高くなって離すの忘れてるやつ。かと言ってここで銃を奪われると私の戦闘力は無くなるし、一方的にやられる事になる。
最初に戦っていた時は銃撃だけで、受け防御何て考えも付かなかったし、何より一発あてりゃ倒せるから死に戻り上等だったのも原因だ。
「こんの馬鹿犬が!」
噛んだままの銃剣で掴んで押し合いへし合いをしているが発想を変える。そんなに離さないっていうならこうしてやる。噛みつかれ、膠着状態になっているウサ銃を両手でしっかりと持ったまま、犬の顎下に膝を入れて一気に下げ落とす。
バキっと硬質の物が割れる、折れるような音をさせると共に悲鳴のような鳴き声を上げてやっと離す。なんでもやってみるもんだな。
「まったく、今日はさっさと伐採を済ませたいんだよ……!」
軽く距離を取って銃剣を構えなおす。硬い物を噛んでいる所にさらに衝撃を与えたのもあって歯が結構ボロボロになっている。攻撃力は多少なりと下がっただろう、後はどう倒すかだ。
「こんな所でガチはしたくなかったよ!」
さっきと同じようにウサ銃を受け防御に使う様に構え、それを見たのか同じように大口を開けて噛みついてくる。よし、いい子だな、こいつは。
横に構えていたのから突きの体勢になるようにストック部分を引いて脇に構える。
「私の剣をしゃぶりながらくたばりな!」
そのまま口に銃剣を突きこみ、一撃。
ポリゴン状になって消滅していく様を見てから伐採斧に切り替える。
噛むことに執着というか、メインにしてきた相手というのは覚えたぞ。これでアクティブでひっかけられたとしても対策が出来る。
そうやって対策とパターンをある程度組めるようになったのもあって、心の余裕が出来るようになった。これだけでも十分助かるもんだ。伐採中の不意打ちを貰ったりしたがそれでも銃剣だけで倒しきれるようになったのは、本当に成長している。やっぱり少しずつでもレベルを上げて強くなるってのを実感できるのはゲームの醍醐味よ。そこそこの苦労が掛かったが無事に木材は確保。
名称:木材(マホガニー)
詳細:家具や楽器に使われる 高級品に仕上がる事が多い
「うむ、確かに納品を確認したぞ!」
受けていた伐採クエストを全部処理、西エリアの木材に関しては10個集めてさっさと帰ってきた。シラカシが入手できるというのは想定外だったわけだが、マツとマホガニーは今の所、使い道が見当たらないので最低限で十分だ。
西エリアで10本そろえるのに雑木1スタック増えるとは思わなかったが、結果的に雑木がざっくり400本、木製品作れば最低でも4,000Z(ゼニー)。木炭だとしても80個分にはなるだろう。
木炭作ったり錬金の経験値の足しにもできるはず、何なら半焼炭を作って褐色火薬を作ってもいいくらいだし。
とりあえず木工として必要な物は揃えたし、クエストも受けて伐採もLv4になるし、何一つ無駄ではない。後はひたすら木工のレベルを上げるだけ。
「さて、と……とにかく木工のレベルをあげていくか、クエストは」
クエスト名:製材してみよう
詳細:材料問わず製材する
報酬:マツ製材×2 ギルド貢献度2
クエスト名:製作してみよう
詳細:材料問わず製作する
報酬:シラカシ製材×2 ギルド貢献度2
「分かりやすい、チュートリアルクエストだけど……ギルドの初期クエストはとにかく材料を集めて使えるようにして、作ってみるというのが一連の流れか、錬金はテンション上がりすぎて何やるかみてなかったけど」
ちなみにあれから錬金ギルドにはまだ寄ってもいなければ見てもいない、いくら運営の想定外の事でなおかつ不利益になる事はないと言われてもね。ただちょっとしたトラウマともいえるわけだけど。決して悪意があって錬金ギルド吹っ飛ばした訳ではないし、完全に事故だとしても、だ。申し訳ないなーって感じか。
「流石に木工ギルドは爆破事故は起きないし、ひたすら作る……って言っても木工って何つくりゃいいんだろ」
こういう時は素直に受付の奴に聞くに限る。やっぱり受付=ギルドマスターだと思うんだけど。
「木工って何つくりゃいいの?」
「何だお前さん、そんな事もしらんかったのか?よし、教えてやろう。まず基本は武器だな、弓、杖は木工で作れる、木製品のアクセサリーも木工だな。あとは家具とかも作れるぞ、家が無かったら置けないがな!」
ガハハと大きく笑いながらツッコミを自分で入れている。大体は予想通りの物なので驚きもしない。なんならアクセサリーと家具は頭に入ってなかったが、拘り抜いてるゲームでそれくらい出来るのも当たり前と言えば当たり前か。
「文字通り木製品ね……杖と木製アクセは需要ありそう」
「あとは自由に作るのもあるぞ、そっちは難しいけどな!」
こうなってくると露店の権利買っておけば良かった。って言うか買うわ。
とりあえず木工関連の説明を受け、納得した所で鍛冶ギルドと変わらずにレシピセットを貰える。
レシピ:木工入門
詳細:木工入門レシピ詰め合わせ 色々作れる
「相変わらずざっくり、分かりやすいのは正義」
とりあえずレシピも貰ったし、木材を製材しよう。まあ厳密にいえば丸太とか材木から製材したものを木材と言う訳だけど、私が分かればいい。まあ使いやすくすると考えて貰えればいいだろう。
この間、雑木を使った時はそのまま鋸を使って形にしようと思ったが、やっぱり鍛冶と同じで鉄鉱石からそのままナイフを作るというは無理と言う話だ、きちんと使える状態にしてから作らないといけない。
本来だったら大型の鋸とか、機械とかで真っすぐ切るわけだけど、そういう事はしなくても真っすぐ切れるし使えるようになる。
とりあえず手持ちの雑木半分とそれ以外の材木を製材化、これをすると木炭化できなくなるみたいないので、木工専用アイテムとなる感じ。
「とりあえず杖作ってみるか、こう、先端を殴れる感じになればいいんかな」
クエスト達成用の装備品を鋸で作っていく。うん、リアルだったらすげえ匠じゃない?鋸一本で何でも作れちゃうんだぜ、凄すぎる。まあ、木工Lv1だから大したものは作れないわけだけど。
レシピみながらだから失敗する要素もないし、さっさと作る。
名称:スタッフ 武器種:杖
必要ステータス:STR1 INT3
攻撃:+1 命中:+10 魔力:+5
効果:無し
詳細:魔法職入門武器無理に殴ると折れる
製作者:アカメ
名称:製材(雑木) 質:1
詳細:色々使える 木工専用
名称:マツ製材 質:1
詳細:松脂は取れない 木工専用
名称:シラカシ製材 質:1
詳細:重硬で強靭 加工しやすくなった 木工専用
雑木200本と持ってたシラカシ10本を製材化、後は貰った製材と合わせて雑木製材200個、シラカシ製材12個、マツ製材12個になったわけだ。ちなみにスタッフは1本作るのに雑木製材1個で済んだ。
「まー、さくさく作れて素敵だわ、木工も一つ上がったし」
数の暴力ってこういう事言うんだろうな。あんだけバリバリ作ってりゃ上がるわ。とりあえず片付いたのとレベルが上がった段階で一息。MREを処理して回復しつつクエストを確認。木製品の納品が増えているので受注しておく。
クエスト名:木製品の納品
詳細:分類インテリアの木製品を3個納品
条件:品質2以上の木製インテリア
報酬:ギルド貢献度3
「金銭部分のうま味がないけど、やっぱり自前で作って自分で稼ぐのがいいんかな、店売りだと結構安く買い叩かれるけど無限に売れるし金は稼げる……露店だと需要がかみ合えばそこそこ高値か」
こうなってくると縁が無いとか言っていた露店、やっぱり買おう。何か設定とか見てたら無人販売みたいなのもできるみたいだし。
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帽子があれば地面に叩きつけている所だよ。
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