211 / 625
7章
196話 バーリトゥード
しおりを挟む
いきなり激戦と言うか、レースやる気あるのかと言う状況になるのは分かり切っていた。
その為のスタート地点の分散で少しでも人数を減らそうってのも分かる。ただそれでももうちょっと分散しておいた方が良かったんじゃねえのかって話よ。
「まあ、十兵衛の爺さんやマイカ、ボスに比べりゃノーマークだから、こっちはまだ楽なんだけどな」
まだヘパイストス、鍛冶クランにいたときは「物珍しい銃を使うトカゲ頭」くらいしか認識されていないかっただろうし、ボスの所に移ってからそこまで露出はしていなかったのもあって一斉攻撃まではいかないが小競り合いに巻き込まれるくらいで済んでいる。
闘技場の勝敗ランク1位の自分が言うとあまり説得力無いけど、対人行為を積極的にやらないならそこまで名前は知られていないと思う。言うほど他のプレイヤーからの抵抗が少ないのがその理由。
今回のイベント、最高速度は変わらないのでいかにそれを維持するか、其れと合わせてスタートダッシュで一気に逃げに走るのがポイントだと思う。
逆転要素もそれなりにあるとかイベントの内容にはあったが、レースゲームとしては一番正しい走り方だろ。
「その一番に抜けるのが一番難しい状況ではあるんだが」
何と言うか、もう、すっごい混戦。全員が全員走りながらも攻撃したりスキル飛ばして戦闘しまくっているのだが、あまり相手を倒すという行為に集中してしまうと負ける可能性が高いと思うんだがなあ……。
こういう時にボスなら前面にいる奴らを爆殺しながら進むんだろうけど、あいにく爆弾よりも大量に使う銃弾のせいでそっちにまで手を回せなかった。
火炎瓶も作れることは作れるのだが、十兵衛の爺さんがアルコールでそんなに酒を使うなって禁止令を出したのもあってか銃弾作る分で手一杯だったりする……のだが、ある程度考慮しているとは言えボスはがんがんアルコール作ってるらしい。
「とは言え、今は余計な事を考えないでまずは此処を抜けないとな」
このイベントで使っている機体、所謂ローラーダッシュが出来るゴーレム、加速重視の特殊能力マシマシ、特に手放しで動ける自動操縦付きと言うのが良い。
何て言ったってこういう事が出来るんだから。
「血気盛んなのはいいが、もうちょっと考えて動いて欲しいな!」
操縦席からゴーレムの頭上に手回しガトリングをマウントしたうえで前方にいる邪魔なプレイヤーに掃射し始める。
後ろから重低音と無視できないダメージが発生すれば、慌てて射線から他のプレイヤーが逸れていくのでそこを突き抜ける。
勿論それを許さないプレイヤーが後ろから攻撃してくるので、ボス用に作った時よりも良くしたガンシールドVer2を構えて防ぎつつ、ゴーレムにマウントしていたのをすぐさま後ろに向け、追撃してくる連中に掃射。
ガトリングも上から落としいれるタイプから、ボックス型にして一般的な機関銃と変わらないように改良済みよ、これでジャムの発生率も下がったし、なによりも装弾済みマガジンはアイテムカウント1でスタックできるメリットもあるからボスのように大量の銃弾でスタックを消費する事も無い。
これぞガンスミスだからこそ出来る知恵と言う物よ。
そんな事を心の中で思いつつ、銃声を辺り一面に響かせながら追撃してくる相手に牽制を加えて集団を抜ける。
追撃の手も収まった所で自動操縦を解除してマニュアル操作。
自動操縦は楽にはなるんだが、問題としては機体自体のステータスが全体的に下がるのでずっと使っていると単純に機体の性能差で負けてしまうので、楽して勝てるわけではないと言う事。
あと、回避行動や蛇行運転まではしてくれないので、攻撃の手を止めたらすぐに切り替えて動かないと一方的にやられる可能性が高い。結構デメリット多いな。
「うっし!このまま先頭集団キープよ」
ローラーダッシュってだけで浪漫溢れる機体だってのに、自動運転とガトリングの相性が良すぎる。疑似フルオートとは言え、制圧射撃もしやすいし、変則的な動きが基本的に出来ないこのレースイベントだととにかく使える。
何て言ったって移動撃ち出来るからぶっちぎりでガンナー1強じゃね?
「後ろと小競り合いさえ気を付けておけば順位維持は出来るか?」
なんて思っていたら、高速接近してくるのが1人。あのでかい斧には見覚えがある。鍛冶クランのマスター、カコルだよ、あれは。
「よー、元気かー?」
「機体無いのってずるじゃないんか!」
「ちゃんと足についてるからセーフ、セーフ」
そんなのあったんかい、所謂ローラーブレードだけど、それってどうなんだろう、乗ってるって言うか履いているものだろ?
「ルール的にありなのかよ!」
「選べるしありでしょ?それはさておき……闘技場ランク1位のバイパーはここで落としておかないとねー」
片方に刃、その反対側にブーストが付いている頭の悪い大型の斧を持ちながらこっちに接近してくる。
あれはやばい、見た目からして殺意マシマシだし、こんな所で1ダウン取られたら先頭集団から落ちてしまう。
「だからって素直に落ちますって言うバカはいないだろ!」
自動操縦に切り替え、カコルのいる方にガトリングを向けて掃射開始。
土煙と硝煙、薬莢、銃声を辺りに撒き散らしながら元所属していたクランマスターだろうがお構いなしに撃ちまくる。
金属同士がぶつかる音が響いている辺り、しっかり防御してくれてるな。
あのローラーブレード、カコル自体のキャラクリ、持っている武器の関係からすっぽり隠れて耐えているってわけだ。
「あだだだ……!」
「ちぃ!」
1個目のボックスマガジンが空になったのでがちゃがちゃと装填をし始める、そういえばボスに装填スキルは絶対最大値にしとけって言われてたっけか?
「装填隙はちゃんと無くさないと駄目って教わって来な!」
「クソ!」
やっぱり思った通りあのブースト付き武器で加速して接近されると、乗っていたゴーレムに一撃貰う。
機体が結構傾くレベルですぐに機体自体の警告音が発生する。
どんだけ火力振りの武器作ってるんだよ、あんたは!
「やっぱゴーレムってHPと防御高めだなあ……もう一発いっとく?」
「だったら、こうだ!」
がしゃっとマガジンを装填し直し、助走の為に距離を開けていたカコルに対してまた掃射開始、ただ今回は本体側ではなく、進行方向の足元に向けて。
当たり判定が小さい分、ローラーブレード自体のHPと防御力は低いし、安定性はキャラクター本体の腕だろうと踏んだからだ。
「うわ、ちょっと、何して!」
「こんな所でやられると今のボスに笑われるからな!」
こういう時に他プレイヤーが横やりを入れてくるものだが、流石にガトリング掃射とあのでかすぎるブースト付き斧で殴られると溜まったもんじゃないと踏んでいるのか、距離を取っているのはありがたい。
とにかく相手の足元に向けてバリバリと撃ちまくり、土煙を上げさせ足場を不安定にさせる。
「こら、やめ!」
「人の事ぶん殴っておいて何言ってんだ!」
「あっ」と声を上げると共に思いっきり躓いて転倒をしたのですぐさま自動操縦を切ってその場を離れる。
「クソ、戦っている間に距離取られた!」
最高速度が落ちるのもあって余波を嫌がった相手が先に進んでいる。
あまり長引いた戦闘をするのはこのイベントじゃダメか。
その為のスタート地点の分散で少しでも人数を減らそうってのも分かる。ただそれでももうちょっと分散しておいた方が良かったんじゃねえのかって話よ。
「まあ、十兵衛の爺さんやマイカ、ボスに比べりゃノーマークだから、こっちはまだ楽なんだけどな」
まだヘパイストス、鍛冶クランにいたときは「物珍しい銃を使うトカゲ頭」くらいしか認識されていないかっただろうし、ボスの所に移ってからそこまで露出はしていなかったのもあって一斉攻撃まではいかないが小競り合いに巻き込まれるくらいで済んでいる。
闘技場の勝敗ランク1位の自分が言うとあまり説得力無いけど、対人行為を積極的にやらないならそこまで名前は知られていないと思う。言うほど他のプレイヤーからの抵抗が少ないのがその理由。
今回のイベント、最高速度は変わらないのでいかにそれを維持するか、其れと合わせてスタートダッシュで一気に逃げに走るのがポイントだと思う。
逆転要素もそれなりにあるとかイベントの内容にはあったが、レースゲームとしては一番正しい走り方だろ。
「その一番に抜けるのが一番難しい状況ではあるんだが」
何と言うか、もう、すっごい混戦。全員が全員走りながらも攻撃したりスキル飛ばして戦闘しまくっているのだが、あまり相手を倒すという行為に集中してしまうと負ける可能性が高いと思うんだがなあ……。
こういう時にボスなら前面にいる奴らを爆殺しながら進むんだろうけど、あいにく爆弾よりも大量に使う銃弾のせいでそっちにまで手を回せなかった。
火炎瓶も作れることは作れるのだが、十兵衛の爺さんがアルコールでそんなに酒を使うなって禁止令を出したのもあってか銃弾作る分で手一杯だったりする……のだが、ある程度考慮しているとは言えボスはがんがんアルコール作ってるらしい。
「とは言え、今は余計な事を考えないでまずは此処を抜けないとな」
このイベントで使っている機体、所謂ローラーダッシュが出来るゴーレム、加速重視の特殊能力マシマシ、特に手放しで動ける自動操縦付きと言うのが良い。
何て言ったってこういう事が出来るんだから。
「血気盛んなのはいいが、もうちょっと考えて動いて欲しいな!」
操縦席からゴーレムの頭上に手回しガトリングをマウントしたうえで前方にいる邪魔なプレイヤーに掃射し始める。
後ろから重低音と無視できないダメージが発生すれば、慌てて射線から他のプレイヤーが逸れていくのでそこを突き抜ける。
勿論それを許さないプレイヤーが後ろから攻撃してくるので、ボス用に作った時よりも良くしたガンシールドVer2を構えて防ぎつつ、ゴーレムにマウントしていたのをすぐさま後ろに向け、追撃してくる連中に掃射。
ガトリングも上から落としいれるタイプから、ボックス型にして一般的な機関銃と変わらないように改良済みよ、これでジャムの発生率も下がったし、なによりも装弾済みマガジンはアイテムカウント1でスタックできるメリットもあるからボスのように大量の銃弾でスタックを消費する事も無い。
これぞガンスミスだからこそ出来る知恵と言う物よ。
そんな事を心の中で思いつつ、銃声を辺り一面に響かせながら追撃してくる相手に牽制を加えて集団を抜ける。
追撃の手も収まった所で自動操縦を解除してマニュアル操作。
自動操縦は楽にはなるんだが、問題としては機体自体のステータスが全体的に下がるのでずっと使っていると単純に機体の性能差で負けてしまうので、楽して勝てるわけではないと言う事。
あと、回避行動や蛇行運転まではしてくれないので、攻撃の手を止めたらすぐに切り替えて動かないと一方的にやられる可能性が高い。結構デメリット多いな。
「うっし!このまま先頭集団キープよ」
ローラーダッシュってだけで浪漫溢れる機体だってのに、自動運転とガトリングの相性が良すぎる。疑似フルオートとは言え、制圧射撃もしやすいし、変則的な動きが基本的に出来ないこのレースイベントだととにかく使える。
何て言ったって移動撃ち出来るからぶっちぎりでガンナー1強じゃね?
「後ろと小競り合いさえ気を付けておけば順位維持は出来るか?」
なんて思っていたら、高速接近してくるのが1人。あのでかい斧には見覚えがある。鍛冶クランのマスター、カコルだよ、あれは。
「よー、元気かー?」
「機体無いのってずるじゃないんか!」
「ちゃんと足についてるからセーフ、セーフ」
そんなのあったんかい、所謂ローラーブレードだけど、それってどうなんだろう、乗ってるって言うか履いているものだろ?
「ルール的にありなのかよ!」
「選べるしありでしょ?それはさておき……闘技場ランク1位のバイパーはここで落としておかないとねー」
片方に刃、その反対側にブーストが付いている頭の悪い大型の斧を持ちながらこっちに接近してくる。
あれはやばい、見た目からして殺意マシマシだし、こんな所で1ダウン取られたら先頭集団から落ちてしまう。
「だからって素直に落ちますって言うバカはいないだろ!」
自動操縦に切り替え、カコルのいる方にガトリングを向けて掃射開始。
土煙と硝煙、薬莢、銃声を辺りに撒き散らしながら元所属していたクランマスターだろうがお構いなしに撃ちまくる。
金属同士がぶつかる音が響いている辺り、しっかり防御してくれてるな。
あのローラーブレード、カコル自体のキャラクリ、持っている武器の関係からすっぽり隠れて耐えているってわけだ。
「あだだだ……!」
「ちぃ!」
1個目のボックスマガジンが空になったのでがちゃがちゃと装填をし始める、そういえばボスに装填スキルは絶対最大値にしとけって言われてたっけか?
「装填隙はちゃんと無くさないと駄目って教わって来な!」
「クソ!」
やっぱり思った通りあのブースト付き武器で加速して接近されると、乗っていたゴーレムに一撃貰う。
機体が結構傾くレベルですぐに機体自体の警告音が発生する。
どんだけ火力振りの武器作ってるんだよ、あんたは!
「やっぱゴーレムってHPと防御高めだなあ……もう一発いっとく?」
「だったら、こうだ!」
がしゃっとマガジンを装填し直し、助走の為に距離を開けていたカコルに対してまた掃射開始、ただ今回は本体側ではなく、進行方向の足元に向けて。
当たり判定が小さい分、ローラーブレード自体のHPと防御力は低いし、安定性はキャラクター本体の腕だろうと踏んだからだ。
「うわ、ちょっと、何して!」
「こんな所でやられると今のボスに笑われるからな!」
こういう時に他プレイヤーが横やりを入れてくるものだが、流石にガトリング掃射とあのでかすぎるブースト付き斧で殴られると溜まったもんじゃないと踏んでいるのか、距離を取っているのはありがたい。
とにかく相手の足元に向けてバリバリと撃ちまくり、土煙を上げさせ足場を不安定にさせる。
「こら、やめ!」
「人の事ぶん殴っておいて何言ってんだ!」
「あっ」と声を上げると共に思いっきり躓いて転倒をしたのですぐさま自動操縦を切ってその場を離れる。
「クソ、戦っている間に距離取られた!」
最高速度が落ちるのもあって余波を嫌がった相手が先に進んでいる。
あまり長引いた戦闘をするのはこのイベントじゃダメか。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
幼馴染パーティーから追放された冒険者~所持していたユニークスキルは限界突破でした~レベル1から始まる成り上がりストーリー
すもも太郎
ファンタジー
この世界は個人ごとにレベルの上限が決まっていて、それが本人の資質として死ぬまで変えられません。(伝説の勇者でレベル65)
主人公テイジンは能力を封印されて生まれた。それはレベルキャップ1という特大のハンデだったが、それ故に幼馴染パーティーとの冒険によって莫大な経験値を積み上げる事が出来ていた。(ギャップボーナス最大化状態)
しかし、レベルは1から一切上がらないまま、免許の更新期限が過ぎてギルドを首になり絶望する。
命を投げ出す決意で訪れた死と再生の洞窟でテイジンの封印が解け、ユニークスキル”限界突破”を手にする。その後、自分の力を知らず知らずに発揮していき、周囲を驚かせながらも一人旅をつづけようとするが‥‥
※1話1500文字くらいで書いております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる