213 / 625
7章
198話 敵としてみたとき
しおりを挟む
「うっわ、何だよ、あいつ……」
フルフェイス被ったキャットスーツの1輪バイクが地雷原を突っ切っていってるのだが、あいつアカメの奴じゃねえか?
ここ2、3日はあいつの事見てないし、何を仕込んでるのかわかんねえけど、今のうちに仕留めておくか?
この辺りでちょっかい掛けて、一発叩きのめしておいたら後々有利になるわけだし、此処で手を出すか。
そもそもこの地雷原で手を出すのは結構難しい気もするんだが、それは向こうも一緒だな。むしろこういった「攻撃をしにくい難しい所」で敢えて攻撃しに行くと言うのが勝ちに繋がる。
俺様の機体もバイクではあるが、前2輪後1輪のトライクで自動操縦付きの特殊能力は手放し運転用。どうしても獲物がでかいから、手放し出来るようになるのは非常に大きい。
そういう訳で背中にマウントしておいた鉄塊って名前の大剣を引き抜いて、地面に擦らせながら一気に横から接近。その接近した勢いで機体をぶつけると共に自動運転をオンにし、一気に大剣を振り抜いて正面から思いっきりぶち当てる。
「ぅおらぁ!」
全年齢のゲームだからひしゃげたり血が出たりするわけではないが、そのままプレイヤーだけが後ろに吹っ飛んでバイクだけが自走する。
落下して暫くはダウン判定にならないのだが、機体とプレイヤーが一定距離離れると強制的にダウン、プレイヤー側の方に機体が転送されるってシステムっぽいな。
今一緒に走ってた、バイクがモンスター倒したときと同じように粒子状になって消えていったからな。
「ちげえな、あいつじゃねえわ、あんな雑魚がアカメの野郎のわけじゃねえ」
振り抜いた大剣の切っ先をちりちりと地面に擦らせながら後方で転がっていったプレイヤーを見ながら自動操縦を切ってすぐに地雷を避ける。理不尽に密集している訳でもないし、避けるのは余裕なんだけどな。
「つーか、ライダースーツ多すぎんだろ!」
パッと見てもそういう衣装と言うか防具を付けているのが多い。
レース系イベントだし、アカメの奴が着てたのを知ってたのか、それとも裁縫ギルドのオカマが売ったのかはしらねえけど、とにかく多い。
やっぱり浪漫兼用で性能もあるから着てるのが多いのか?アカメの奴が妙に気に入ってたってのと、あれで街中歩いてたって言うんだからイベントと噛み合ったって所だろ。
「猿真似プレイヤー共がよぉ!」
何かそれはそれでイラっとした。
イライラするので直ぐに見つけた相手の所に機体をぶつけ、その接近した際の加速をかけ合わせて攻撃。こういうのは「大きさ×質量×スピード=破壊力」って図式が成り立つな。本当はステゴロだけどよ。
「ゴン」と大きめの音をさせてまた1人吹っ飛ばす、このイベントの肝はここだ、相手を確実に仕留めなくても良いから、落下させてダウン、遅延させてしまえばしばらく動けない上に、機体が戻ってくるまでの間、通常のダウンよりも長く足止めさせられる。
問題としては、狙っている相手じゃないと言うのが大きいのだが、マジであいつどこに行った?
「クソ、みつからねえな……先行ったか?」
しばらく近くにいる奴をとにかく落下させつつ周りをぎろぎろと睨みつけるが、俺様の攻撃方法を知ってか、此方側に向かってくる奴はあまりいない。クソビビり共が、生意気に立ち回りやがって。
「他のクランの奴らも見ないし、先に行ったか、そうそうに狙われて沈んだか……」
って思ったが、あのクラン連中って戦闘力はずば抜けて高かったはずだ。あの髭親父だってイベントの時の立ち回りをみれば明らかに強い、立ち回りがやけに堂に入ってる。その割に酒作ったり野菜作ったりしてるのはよくわからねえが。
バトルジャンキーとトカゲ野郎は場慣れしてんな、ゲームってのを理解して立ち回るから厄介な奴、戦闘勘が強すぎんだよ。
ポンコツピンクはよくわかんね、イベントでは見てないし、一緒になって戦ったわけでもないから何とも言えねえが、あの様子みたらそこまで強くはないだろ。
そして何よりアカメよ、あいつが一番よくわかんねえ。
色んなゲームしているのは分かってるし、考え方がゲーマーってのはよーく、理解しているのだが、やる事成す事に突拍子が無い。
この地雷原だって、加速装置くらいの感じで突破してる可能性の方が高いか?映画や漫画も好きみたいだからその知識を使っているのも分かるんだが、だとしてもよ。
あー、もううだうだ考えてもしょうがねえ、アカメの奴っぽいの見つけたらとにかく手当たり次第にぶん殴ってやる!
「てめえだろぉ!」
また接近してプレイヤーへのダイレクトアタックで叩き落とす。黒髪、ドラゴニアン、スーツってのどれか要素が入ってたらすぐに殴りかかる。
キャラ作り直しのアイテムを課金して手に入れたって言っていたからもしかしたら容姿を変えてる可能性だって高い。あいつのことだから目立った分をカバーするために一時的に変えるってのもあり得る話だろ?
「に、しても外ればっかじゃねえかよ……」
「何が外れだって?」
その声は聞き覚えがある。俺様の神経を逆撫でってわけじゃねえけど、飄々としていつも軽くあしらいやがる奴の声だ。
「てめえの事を探してたんだよぉ!」
すぐさま鉄塊を構えて声の方向に向き直り、さっきと同じ戦法で機体をぶつけてそのままの勢いで殴る……のだが。
「これから一気に前に行くから、遊ぶのは今度な」
それを聞いてハッとしつつ、すぐさま機体の制御をして接近しようとする前に一つ爆発。クソ、前にいた奴が地雷を踏んだか?
手でその爆風を咄嗟に防いでいる間に、もう一度隣で爆発が起きる。
次はアカメの奴が爆発したのかと思い目を凝らしながらそっちに視線を向ければ、急加速して先に進んでいる……野郎、お得意の爆弾を使って疑似ブーストみてえなことしたのか、機体二つ分くらい前に出てやがる。
こっちはまだ最高速度にはなってないので追いつけるっちゃ追いつける速度を保っているわけだが。
「てめ、何個爆弾もってきたんだ!」
「そりゃあ、沢山だろ?」
2発目のパイプ爆弾を後ろに、しかも地雷の所で爆発させてまた急加速……あいつ耐爆でも特殊能力に付けたのか?いや、そんな事は良い、このままじゃただ単に加速し続けるから突き放されるだけだ。
「小賢しい事を……!」
ボンボン爆発させて前にぐんぐんと出ていくアカメの野郎を見つつ、適当にバイクに乗っていた奴を叩き落とす。
あいつが誘爆させるってならこっちはこっちで他プレイヤーの機体を地雷に突っ込ませてそれを利用して……ってそんなにうまく行かないか?
「ええい、こちとら全財産が掛かってる大勝負なんだよ!」
勝ちに行くってのはこういう事だろ、なりふり構わず、不正じゃなきゃセーフってよ。
操縦者のいないふらふらする機体がダメって事なら、こうして……!
「んんおぉ!」
鉄塊を機体の引っかかりそうなところに突き刺し、そのまま持ちあげて地雷に投げ入れる。STR強のステータスにした恩恵がこんな所で出てくるとは思わなかったが……とにかく、自機体の後ろで爆発が起きるので爆風で加速。
そこまで距離を離されない様に、あのにやけ顔の野郎を見失う事が無いように追走していく。
フルフェイス被ったキャットスーツの1輪バイクが地雷原を突っ切っていってるのだが、あいつアカメの奴じゃねえか?
ここ2、3日はあいつの事見てないし、何を仕込んでるのかわかんねえけど、今のうちに仕留めておくか?
この辺りでちょっかい掛けて、一発叩きのめしておいたら後々有利になるわけだし、此処で手を出すか。
そもそもこの地雷原で手を出すのは結構難しい気もするんだが、それは向こうも一緒だな。むしろこういった「攻撃をしにくい難しい所」で敢えて攻撃しに行くと言うのが勝ちに繋がる。
俺様の機体もバイクではあるが、前2輪後1輪のトライクで自動操縦付きの特殊能力は手放し運転用。どうしても獲物がでかいから、手放し出来るようになるのは非常に大きい。
そういう訳で背中にマウントしておいた鉄塊って名前の大剣を引き抜いて、地面に擦らせながら一気に横から接近。その接近した勢いで機体をぶつけると共に自動運転をオンにし、一気に大剣を振り抜いて正面から思いっきりぶち当てる。
「ぅおらぁ!」
全年齢のゲームだからひしゃげたり血が出たりするわけではないが、そのままプレイヤーだけが後ろに吹っ飛んでバイクだけが自走する。
落下して暫くはダウン判定にならないのだが、機体とプレイヤーが一定距離離れると強制的にダウン、プレイヤー側の方に機体が転送されるってシステムっぽいな。
今一緒に走ってた、バイクがモンスター倒したときと同じように粒子状になって消えていったからな。
「ちげえな、あいつじゃねえわ、あんな雑魚がアカメの野郎のわけじゃねえ」
振り抜いた大剣の切っ先をちりちりと地面に擦らせながら後方で転がっていったプレイヤーを見ながら自動操縦を切ってすぐに地雷を避ける。理不尽に密集している訳でもないし、避けるのは余裕なんだけどな。
「つーか、ライダースーツ多すぎんだろ!」
パッと見てもそういう衣装と言うか防具を付けているのが多い。
レース系イベントだし、アカメの奴が着てたのを知ってたのか、それとも裁縫ギルドのオカマが売ったのかはしらねえけど、とにかく多い。
やっぱり浪漫兼用で性能もあるから着てるのが多いのか?アカメの奴が妙に気に入ってたってのと、あれで街中歩いてたって言うんだからイベントと噛み合ったって所だろ。
「猿真似プレイヤー共がよぉ!」
何かそれはそれでイラっとした。
イライラするので直ぐに見つけた相手の所に機体をぶつけ、その接近した際の加速をかけ合わせて攻撃。こういうのは「大きさ×質量×スピード=破壊力」って図式が成り立つな。本当はステゴロだけどよ。
「ゴン」と大きめの音をさせてまた1人吹っ飛ばす、このイベントの肝はここだ、相手を確実に仕留めなくても良いから、落下させてダウン、遅延させてしまえばしばらく動けない上に、機体が戻ってくるまでの間、通常のダウンよりも長く足止めさせられる。
問題としては、狙っている相手じゃないと言うのが大きいのだが、マジであいつどこに行った?
「クソ、みつからねえな……先行ったか?」
しばらく近くにいる奴をとにかく落下させつつ周りをぎろぎろと睨みつけるが、俺様の攻撃方法を知ってか、此方側に向かってくる奴はあまりいない。クソビビり共が、生意気に立ち回りやがって。
「他のクランの奴らも見ないし、先に行ったか、そうそうに狙われて沈んだか……」
って思ったが、あのクラン連中って戦闘力はずば抜けて高かったはずだ。あの髭親父だってイベントの時の立ち回りをみれば明らかに強い、立ち回りがやけに堂に入ってる。その割に酒作ったり野菜作ったりしてるのはよくわからねえが。
バトルジャンキーとトカゲ野郎は場慣れしてんな、ゲームってのを理解して立ち回るから厄介な奴、戦闘勘が強すぎんだよ。
ポンコツピンクはよくわかんね、イベントでは見てないし、一緒になって戦ったわけでもないから何とも言えねえが、あの様子みたらそこまで強くはないだろ。
そして何よりアカメよ、あいつが一番よくわかんねえ。
色んなゲームしているのは分かってるし、考え方がゲーマーってのはよーく、理解しているのだが、やる事成す事に突拍子が無い。
この地雷原だって、加速装置くらいの感じで突破してる可能性の方が高いか?映画や漫画も好きみたいだからその知識を使っているのも分かるんだが、だとしてもよ。
あー、もううだうだ考えてもしょうがねえ、アカメの奴っぽいの見つけたらとにかく手当たり次第にぶん殴ってやる!
「てめえだろぉ!」
また接近してプレイヤーへのダイレクトアタックで叩き落とす。黒髪、ドラゴニアン、スーツってのどれか要素が入ってたらすぐに殴りかかる。
キャラ作り直しのアイテムを課金して手に入れたって言っていたからもしかしたら容姿を変えてる可能性だって高い。あいつのことだから目立った分をカバーするために一時的に変えるってのもあり得る話だろ?
「に、しても外ればっかじゃねえかよ……」
「何が外れだって?」
その声は聞き覚えがある。俺様の神経を逆撫でってわけじゃねえけど、飄々としていつも軽くあしらいやがる奴の声だ。
「てめえの事を探してたんだよぉ!」
すぐさま鉄塊を構えて声の方向に向き直り、さっきと同じ戦法で機体をぶつけてそのままの勢いで殴る……のだが。
「これから一気に前に行くから、遊ぶのは今度な」
それを聞いてハッとしつつ、すぐさま機体の制御をして接近しようとする前に一つ爆発。クソ、前にいた奴が地雷を踏んだか?
手でその爆風を咄嗟に防いでいる間に、もう一度隣で爆発が起きる。
次はアカメの奴が爆発したのかと思い目を凝らしながらそっちに視線を向ければ、急加速して先に進んでいる……野郎、お得意の爆弾を使って疑似ブーストみてえなことしたのか、機体二つ分くらい前に出てやがる。
こっちはまだ最高速度にはなってないので追いつけるっちゃ追いつける速度を保っているわけだが。
「てめ、何個爆弾もってきたんだ!」
「そりゃあ、沢山だろ?」
2発目のパイプ爆弾を後ろに、しかも地雷の所で爆発させてまた急加速……あいつ耐爆でも特殊能力に付けたのか?いや、そんな事は良い、このままじゃただ単に加速し続けるから突き放されるだけだ。
「小賢しい事を……!」
ボンボン爆発させて前にぐんぐんと出ていくアカメの野郎を見つつ、適当にバイクに乗っていた奴を叩き落とす。
あいつが誘爆させるってならこっちはこっちで他プレイヤーの機体を地雷に突っ込ませてそれを利用して……ってそんなにうまく行かないか?
「ええい、こちとら全財産が掛かってる大勝負なんだよ!」
勝ちに行くってのはこういう事だろ、なりふり構わず、不正じゃなきゃセーフってよ。
操縦者のいないふらふらする機体がダメって事なら、こうして……!
「んんおぉ!」
鉄塊を機体の引っかかりそうなところに突き刺し、そのまま持ちあげて地雷に投げ入れる。STR強のステータスにした恩恵がこんな所で出てくるとは思わなかったが……とにかく、自機体の後ろで爆発が起きるので爆風で加速。
そこまで距離を離されない様に、あのにやけ顔の野郎を見失う事が無いように追走していく。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
本物の聖女じゃないと追放されたので、隣国で竜の巫女をします。私は聖女の上位存在、神巫だったようですがそちらは大丈夫ですか?
今川幸乃
ファンタジー
ネクスタ王国の聖女だったシンシアは突然、バルク王子に「お前は本物の聖女じゃない」と言われ追放されてしまう。
バルクはアリエラという聖女の加護を受けた女を聖女にしたが、シンシアの加護である神巫(かんなぎ)は聖女の上位存在であった。
追放されたシンシアはたまたま隣国エルドラン王国で竜の巫女を探していたハリス王子にその力を見抜かれ、巫女候補として招かれる。そこでシンシアは神巫の力は神や竜など人外の存在の意志をほぼ全て理解するという恐るべきものだということを知るのだった。
シンシアがいなくなったバルクはアリエラとやりたい放題するが、すぐに神の怒りに触れてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる