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9章
254話 仕留めの仕込み
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「そういえば名前は」
「アカメ、あんたは」
「ウドラク」
結構そのままの名前つけてるのな。獲物は鍬やら斧やら、畑作業に使うような物なのがアンバランス過ぎる気がするのだが、本人は気に入ってるパターンか。
「それにしても、ファーマークランってあんなのが多いのか」
ヤンキー座りして肩に鍬を担ぎながらああ?っとこっちにガン垂れてるのが数人。とりあえずぶんぶんと鍬を振るって素振りをしているのが数人。今からその鍬をバットに持ち替えろよ。
「いやー、何でかしらないけど、元ヤンが多いらしい」
「元ヤンって……あー、私とは相容れない存在だわ」
せめてもの救いでウドラクがまだ常識人で良かった。
未だにこっちにガン垂れているファーマークランのマスターもいるわけだし、仲介役してくれるだけで助かるわ。いちいちウドラク経由で作戦を伝えて、その返事をまたウドラク経由でこっちに聞いてを繰り返すのが中々に手間ではあるが、まだ協力的なだけありか。
「それで、利害は一致しているわけだがタイミングは?」
「ちょっとまって……」
近いと言えば近いが遠いと言えば遠い距離なので素直にクラン会話で状況を聞くか。そこまで時間も経っていないし、大きく戦況が変わると言う事もないだろうけど、情報ってのは常に更新しないとな。
『戦況は』
『おかえりぃー』
『悪くはないな、やはり全員で攻撃しているから少しずつだが動きは鈍っている』
『協力者もいるからな』
私が知らない間に、協力者だと……?あんな協調性も無い上に、知り合いがそんな……いや、ちょっとまて、私よりも社交性があるのか。何かジェラシーだわ。
「……中々いい具合に作戦は進行してるわ」
「ふむ、じゃあ向こうに戻るのか……って、何でそんなにしかめっ面なんだ」
「何でもないわよ、とりあえずフレンド飛ばすからそっちで連絡する」
珍しく私の方からフレンドを飛ばした気がするな。とりあえずさくっと受理してもらい、個別会話が出来るかの確認も済ませ、連絡手段の確保完了。
「よし、問題なさそうだ」
「じゃあ向こうに戻るわ」
「おー、帰れ帰れ!」
どんだけ恨んでるんだよ、あいつは。元ヤンの恨みって怖いわー、何であんなにもやられたやったの事に執着するのかが分からないわ、あの連中の世界って。まあ、とりあえず棚からぼた餅で協力者を得たが、上手い事行くとは思えないのが問題だな。
ただ、可能性として0%ではないだけかなりマシよ。
レイドボスがでかすぎるせいと、尻尾含めての攻撃が大きいせいで真っすぐ一直線に足元まで行く事が出来ないのがこのイベントの難点だな、大きく遠回りしなきゃならんのもあるが、移動中にも尻尾やブレスが飛んでくるから困ったもんよ。
「しかしまあ、よう暴れるわ」
火球が掠め、後方で爆発が起きるとコートがはためく。
結構攻撃範囲が広いせいで中々回りこめないし、移動するだけで手間が掛かる。他のプレイヤーもばたばた移動し、ぎゃーぎゃーと騒いであっちこっちで戦闘音が響きまわる。まあそれでも吹っ飛ばされたり、火球やブレスで燃やされている割に結構みんな楽しんでる声を上げている。結局のところお祭り騒ぎが一番楽しいってわけだな。
『どうよ、そっち』
『十兵衛ちゃんとバイパーちゃんとニーナちゃんが死に戻りぃ』
『60%も死んでるじゃないの』
結構主力が落ちてるな。
『ちなみに死んだらどうなるんだ』
『さくっとリスポン地点に戻ってまた走って近づくだけだな、デスペナも無いからがんがん戦って死ぬ特攻戦法も使えるが』
『死に戻ってこっちに走って大した攻撃も出来ずに死ぬなら継戦している方がよっぽどいいわよ、物資の少ない初心者じゃないでしょ、あんた達』
やっぱりデスペナは無かったか、レイドボスに関してはその辺のきつい条件はなるべく緩和してやりやすくしてるって事か。やっぱり新規向けって言うのもあるし、大分やりやすくお祭り参加させたいって事なんだろう。てっきり既存プレイヤーにはその辺の緩和はして来ないと思ってたんだけど、そんな事は無かった。
『ちなみにだけど、どう死んだんだ』
『ブレス直撃』
『踏みつぶされた』
『ワンパン』
『結構オーソドックスに死んでんな』
それぞれの死因を聞き、くつくつと笑いながら回り込んで、正面の方へとやっと回ってこれる。後ろ側は振ってくる尻尾のせいで移動も防御もしにくいわ攻勢に出るのも大変で散々だったわ。
それに正面の方が攻撃の動作を見やすいから、勝手に動いてくるような尻尾相手よりは全然良いわ。ファーマークランの連中はよくあの尻尾を食べようと思うわ。首落とそうとしている私が言うもんでもないけどさ。
『とりあえずまた合流しないとな』
『かなり動きも鈍ってるみたいだし、そろそろ締めに掛かるぅ?』
『ああー、バイパーさん、弾持ってきて弾ー!』
ももえの奴、ちょっと使いすぎ……とも言えないな、ガトリングなんて弾食い虫を抱えているんだった。
『ちなみに転ばせるって目的以外の事について協調している奴にいったの?』
『いや、転ばせて見下ろしてやろうってだけだな』
『いいわねぇ、私の流儀がちゃーんと分かってるじゃない』
そうそう、使える奴はひたすら使いこんで利用するのがうちのやり方だよ。
迷惑行為でもないし、途中までの目標は一致している訳で、その後まではお好きにどうぞってわけだから何一つ問題無し。
「それにしても協力者っていっても、どんな奴かしらねぇ……」
うちのクランに嫌悪を抱かずに、知っていて、面白そうと言って参加してくる奴?新規プレイヤーは大きいクランってよりも野良PTで場当たり的に組んで戦っているほうが多いだろう。
そんな事を考えていれば数発目の火球が頭上を掠め、また爆発し火柱を上げる。
さっきよりも火力が上がってきたような気がするな。ダメージ貰うと火力アップする要素でも持っていたってことかね。
「流石にあの威力の魔法までは犬野郎でも防げなさそうだ」
ああ、でも魔法防御も上げてるから案外耐えられそうだ。どっちかっていうとチェルの奴が無理だな、RES上げてないから多分速攻で蒸発する。多少なりと進歩があるといいんだけど、しばらく見てないな、あいつの事も。
「さーてと、そろそろ倒れてほしいんだけど、まだ掛かるか」
相変わらずの攻撃力を振るっているレイドボスを見上げながら首をぐりぐりと回して解す。
「倒しに行くのか」
おっと、いつもの爺声。
「出たな、死に戻り三人衆」
「たまたまやられただけだからな」
「俺様もたまたまだ」
「何だかんだで出現して12時間以上いるんだぞ」
そういえば日付が変わってすぐに出現して、そこからずっと倒されずにいたって事だし、長期戦にも程がある。流石に丸1日使って倒せません、倒すまで騒音問題を出しまくるってのはないだろうしな。
「ちなみに協力者ってどういうやつらなんだ?」
「そうだな、ずーっと喋りまくってる、うるさい忍者って所だのう」
心当たりがありすぎてびっくりする。
あいつかあ、確かに悪意も無いし、私の事を特に悪い奴とも思っていない、いたら協力するって感じはある。後、何と言っても奴のコミュ能力よ。
新規プレイヤーもなんだかんだで引き込みまくって巨大勢力の一員に……って事も可能よ。
「数は揃えてそうだし、適任っちゃ適任ねえ」
そろそろ吸い切る所まで火が上っていた葉巻をぷっと吐き捨て、そのまま歩き出す。
「止めは刺せなくてもいいが、すっころばせて首は持って帰りたいわねぇ」
「目的がもう変わってるあたり、ボスらしいな」
「移り気で適当なだけだろ」
「ちがいないな」
死に戻り三人衆がかっこつけてても一緒だからな
「アカメ、あんたは」
「ウドラク」
結構そのままの名前つけてるのな。獲物は鍬やら斧やら、畑作業に使うような物なのがアンバランス過ぎる気がするのだが、本人は気に入ってるパターンか。
「それにしても、ファーマークランってあんなのが多いのか」
ヤンキー座りして肩に鍬を担ぎながらああ?っとこっちにガン垂れてるのが数人。とりあえずぶんぶんと鍬を振るって素振りをしているのが数人。今からその鍬をバットに持ち替えろよ。
「いやー、何でかしらないけど、元ヤンが多いらしい」
「元ヤンって……あー、私とは相容れない存在だわ」
せめてもの救いでウドラクがまだ常識人で良かった。
未だにこっちにガン垂れているファーマークランのマスターもいるわけだし、仲介役してくれるだけで助かるわ。いちいちウドラク経由で作戦を伝えて、その返事をまたウドラク経由でこっちに聞いてを繰り返すのが中々に手間ではあるが、まだ協力的なだけありか。
「それで、利害は一致しているわけだがタイミングは?」
「ちょっとまって……」
近いと言えば近いが遠いと言えば遠い距離なので素直にクラン会話で状況を聞くか。そこまで時間も経っていないし、大きく戦況が変わると言う事もないだろうけど、情報ってのは常に更新しないとな。
『戦況は』
『おかえりぃー』
『悪くはないな、やはり全員で攻撃しているから少しずつだが動きは鈍っている』
『協力者もいるからな』
私が知らない間に、協力者だと……?あんな協調性も無い上に、知り合いがそんな……いや、ちょっとまて、私よりも社交性があるのか。何かジェラシーだわ。
「……中々いい具合に作戦は進行してるわ」
「ふむ、じゃあ向こうに戻るのか……って、何でそんなにしかめっ面なんだ」
「何でもないわよ、とりあえずフレンド飛ばすからそっちで連絡する」
珍しく私の方からフレンドを飛ばした気がするな。とりあえずさくっと受理してもらい、個別会話が出来るかの確認も済ませ、連絡手段の確保完了。
「よし、問題なさそうだ」
「じゃあ向こうに戻るわ」
「おー、帰れ帰れ!」
どんだけ恨んでるんだよ、あいつは。元ヤンの恨みって怖いわー、何であんなにもやられたやったの事に執着するのかが分からないわ、あの連中の世界って。まあ、とりあえず棚からぼた餅で協力者を得たが、上手い事行くとは思えないのが問題だな。
ただ、可能性として0%ではないだけかなりマシよ。
レイドボスがでかすぎるせいと、尻尾含めての攻撃が大きいせいで真っすぐ一直線に足元まで行く事が出来ないのがこのイベントの難点だな、大きく遠回りしなきゃならんのもあるが、移動中にも尻尾やブレスが飛んでくるから困ったもんよ。
「しかしまあ、よう暴れるわ」
火球が掠め、後方で爆発が起きるとコートがはためく。
結構攻撃範囲が広いせいで中々回りこめないし、移動するだけで手間が掛かる。他のプレイヤーもばたばた移動し、ぎゃーぎゃーと騒いであっちこっちで戦闘音が響きまわる。まあそれでも吹っ飛ばされたり、火球やブレスで燃やされている割に結構みんな楽しんでる声を上げている。結局のところお祭り騒ぎが一番楽しいってわけだな。
『どうよ、そっち』
『十兵衛ちゃんとバイパーちゃんとニーナちゃんが死に戻りぃ』
『60%も死んでるじゃないの』
結構主力が落ちてるな。
『ちなみに死んだらどうなるんだ』
『さくっとリスポン地点に戻ってまた走って近づくだけだな、デスペナも無いからがんがん戦って死ぬ特攻戦法も使えるが』
『死に戻ってこっちに走って大した攻撃も出来ずに死ぬなら継戦している方がよっぽどいいわよ、物資の少ない初心者じゃないでしょ、あんた達』
やっぱりデスペナは無かったか、レイドボスに関してはその辺のきつい条件はなるべく緩和してやりやすくしてるって事か。やっぱり新規向けって言うのもあるし、大分やりやすくお祭り参加させたいって事なんだろう。てっきり既存プレイヤーにはその辺の緩和はして来ないと思ってたんだけど、そんな事は無かった。
『ちなみにだけど、どう死んだんだ』
『ブレス直撃』
『踏みつぶされた』
『ワンパン』
『結構オーソドックスに死んでんな』
それぞれの死因を聞き、くつくつと笑いながら回り込んで、正面の方へとやっと回ってこれる。後ろ側は振ってくる尻尾のせいで移動も防御もしにくいわ攻勢に出るのも大変で散々だったわ。
それに正面の方が攻撃の動作を見やすいから、勝手に動いてくるような尻尾相手よりは全然良いわ。ファーマークランの連中はよくあの尻尾を食べようと思うわ。首落とそうとしている私が言うもんでもないけどさ。
『とりあえずまた合流しないとな』
『かなり動きも鈍ってるみたいだし、そろそろ締めに掛かるぅ?』
『ああー、バイパーさん、弾持ってきて弾ー!』
ももえの奴、ちょっと使いすぎ……とも言えないな、ガトリングなんて弾食い虫を抱えているんだった。
『ちなみに転ばせるって目的以外の事について協調している奴にいったの?』
『いや、転ばせて見下ろしてやろうってだけだな』
『いいわねぇ、私の流儀がちゃーんと分かってるじゃない』
そうそう、使える奴はひたすら使いこんで利用するのがうちのやり方だよ。
迷惑行為でもないし、途中までの目標は一致している訳で、その後まではお好きにどうぞってわけだから何一つ問題無し。
「それにしても協力者っていっても、どんな奴かしらねぇ……」
うちのクランに嫌悪を抱かずに、知っていて、面白そうと言って参加してくる奴?新規プレイヤーは大きいクランってよりも野良PTで場当たり的に組んで戦っているほうが多いだろう。
そんな事を考えていれば数発目の火球が頭上を掠め、また爆発し火柱を上げる。
さっきよりも火力が上がってきたような気がするな。ダメージ貰うと火力アップする要素でも持っていたってことかね。
「流石にあの威力の魔法までは犬野郎でも防げなさそうだ」
ああ、でも魔法防御も上げてるから案外耐えられそうだ。どっちかっていうとチェルの奴が無理だな、RES上げてないから多分速攻で蒸発する。多少なりと進歩があるといいんだけど、しばらく見てないな、あいつの事も。
「さーてと、そろそろ倒れてほしいんだけど、まだ掛かるか」
相変わらずの攻撃力を振るっているレイドボスを見上げながら首をぐりぐりと回して解す。
「倒しに行くのか」
おっと、いつもの爺声。
「出たな、死に戻り三人衆」
「たまたまやられただけだからな」
「俺様もたまたまだ」
「何だかんだで出現して12時間以上いるんだぞ」
そういえば日付が変わってすぐに出現して、そこからずっと倒されずにいたって事だし、長期戦にも程がある。流石に丸1日使って倒せません、倒すまで騒音問題を出しまくるってのはないだろうしな。
「ちなみに協力者ってどういうやつらなんだ?」
「そうだな、ずーっと喋りまくってる、うるさい忍者って所だのう」
心当たりがありすぎてびっくりする。
あいつかあ、確かに悪意も無いし、私の事を特に悪い奴とも思っていない、いたら協力するって感じはある。後、何と言っても奴のコミュ能力よ。
新規プレイヤーもなんだかんだで引き込みまくって巨大勢力の一員に……って事も可能よ。
「数は揃えてそうだし、適任っちゃ適任ねえ」
そろそろ吸い切る所まで火が上っていた葉巻をぷっと吐き捨て、そのまま歩き出す。
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