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13章
340話 準備完了
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潜伏したりなんだりするのはスキルじゃなくて迷彩で行こうという流れなのだが、そういうミリタリーがっつりってのは流石にうちのクラン員にもいないし、私も迷彩の種類としてしってはいるが、どういう物かは分からないので結構お手上げではある。
だからそういうのに詳しそうな奴を知っているのでそいつの所にやってきているんだが、失敗だったかもしれんな。
「冬季迷彩と……ほうほう、ベースはどのタイプにする?ウッド、デザート、タイガー、リーフ、デジカモ……色は白単色より灰や黒を入れ込むと良い感じになるが、どういう感じにする?で、何の戦車にやるんじゃ、動かす場所と状況も……」
「私が着るうえに、相手はモンスターだって……」
「なんじゃ、つまらんのう」
一気に興味が失せたような感じに萎んでいく爺を見て大きめにため息一つ。
戦車クランの連中の方がそういうミリタリー系は強いと思ってやってきたのは良いのだが、概ね予想していた通りの反応をしてくる。別に良いんだけど、もうちょっとだなあ。
「結局レアメタルの話も聞かないし」
「それはすまんのう、一応探してはいるんだが」
「だから噂を確かめるために雪山に行くんだけど、その為の迷彩なのよ」
「南西エリアか……あそこは儂らの職だと難易度が高いんでなあ」
「普通に行けるんじゃないの?」
「ライダーは特殊な地形に弱いんじゃよ……雪原装備と言うのも浪漫はあるがの」
「そんな職あったっけ」
知らんのかって顔をしてくるので知らんって顔をして首を横に振る。
「レースイベント後に追加された職じゃよ、レース場で機体を貰うのと合わせて1度だけ変更が出来る」
「へぇー……縁がない職ではあるけど、そんなんあったのか」
「文字通り何かに乗ってると強く、乗ってないと生産職並みに弱いというのが特徴じゃな」
「通常マップで乗り物使えるのか」
「移動だけならレース場で貰った時に使える、攻撃するのは別スキルか、職専用じゃ」
移動だけでも使えるのならやっぱり取っておくほうがいいな、6脚戦車は大きすぎて使いにくかったのでもうちょっとコンパクトなやつなら外回りで使うってのもありっぽい。雪原突破するのにも使えそうだし、後で取りに行こう。
「……だから3両目以降は使えるって話か」
「車庫まで作って弄れるのはこのゲームのいいとこじゃよ」
「って言うか、話題逸れまくってる、とにかく雪用の迷彩を聞きに来たんだった」
「おっと、そうじゃった……歳をとると本題を忘れてしまうのう」
まあ、私も気になる事があったらすぐに聞きたがって、余計な情報を仕入れたいって言うのは私もそうなので、歳は関係無いと思う。
「布に迷彩を施したのであればカモフラージュ用としてあるから、使うかい?」
「あー、いいね、貰うかな」
「代わりに弾頭の開発てつだってくれるならな」
「覚えていたか……まあ、突破出来たらいいよ」
かなり満足そうにするとインベントリをごそごそと漁り始めるので、クランハウスに並んでいるお手製タンクのガワをこつこつ叩いたり、じっくり眺めて時間をある程度潰す。それにしても此処まで自由度の高い事が出来るってのはいいな、雪山行ってレアメタル手に入ったらクランハウスに車庫でも追加するか。
「あったあった……爺のお古だが、使えるだろう」
「成程、外装タイプか」
受け取った大きめの布を広げてから裏と表を何度かめくってからコートの上から更に羽織ってみる。
白をベースにして、黒い模様が入っているタイプの迷彩だけど、何でこんなもん持ってるんだ?
「って言うか何でこんなのあるの?」
「戦車本体に被せていた余りだよ」
なるほど処分に困っていた奴を丁度持っていたのか。
「……もしかして砂漠や森林も有ったりする?」
「そりゃあ、勿論」
たまたまと言うか、趣味にガン振りしているだけの産物だわ、これ。
「後は足を確保してから攻略か……じゃあ今度弾作ってくるわ」
「APFSDS辺り欲しいのう」
「このゲームで受けた一番の無茶ぶりだぞ、それ」
素人に出来るわけがないだろ、あんなもの。
ネットで探せばすぐに図解は出てくるけど、出来る気が知れん。
「待っておるよ」
「へいへい」
手をぷらぷらとさせてから戦車クランを後に。
さて、さっき聞いておいた通常マップでの乗物移動、それをする為にレース場に。
レースイベント以降、いつか来ようと思っていて、結局来てなかったところだが、こういう何かあると来ようって気持ちになるのはなんなんだろうな。それにしてもこのゲーム、自由度が高いとはいえ、やり過ぎな気もしてきた。
「いらっしゃいませ、初参戦でしょうか」
「ん、まーね」
「……はい、アカメ様は以前のレースイベントに参加していますので同一機体を選べますが如何いたしますか」
「いや、新しく見るかな」
「では、此方から選択してください」
そう言われると共にウィンドウが開かれて、現状私が選べる機体の一覧と言うのが表示される。ざっと確認したところではイベントの時と変わらないラインナップだ。イベント参加の有無ってのは以前使っていた機体を使えるかどうかってだけっぽい。大体こういうゲームの場合、該当コンテンツをやればやるほど新しい物が使えるって感じだとは思う。
「イベントの時に使った6脚はでかいのがネックだからなあ……もうちょっち小型で小回り聞くといいんだけど」
やっぱり普段乗りするなら小さくて小回りの利くのが良いんだよな。こういうゲームでも足回りってマジで大事。そういう訳で、イベントの時に使った6脚戦車から4脚戦車に小型化した物を。
モデルは繭型の本体に4脚、その本体後部に搭乗する部分があるのだが、ファンタジーだよな、これ
「まあ、銃ぶっ放したり、色々やってるし今更だよなあ」
「機体の交換やレース参加は此方の受付へ、景品交換等は反対側のカウンターへ」
今の所景品は関係ないから良いとして。
「では機体を選んだところで、機体召喚用のスキルも合わせて付与致します」
呼び出しと送り返しのスキルを貰い、これでいつでも乗れるようだが、ダメな所では呼び出せないし、ダメな所まで行くと勝手に召喚が解かれる。後は攻撃手段として使うには結構条件があるみたいで、ライダーが以外はおいそれと使える物じゃないらしい。まあ、どっちにしろ足として使う予定しか今の所ないので問題なし。
「機体の改造に関しても制限はありません、詳しい内容は別途マニュアルを参考ください」
なんともまあ、人の先手を打ってくるNPCだこと。優秀なAIなのか、それとも大体聞かれるパターンを返事しているのかは分からんけど、うちのサイオン姉妹を見る限りは前者っぽい。
とにかくこれで移動手段は確保できたし、後は共有ボックスに入ってる道具一式を取り出して準備完了か。騎乗ユニットの中に入ったままなら状態異常にもならなさそうだし、これでいけるだろう。
「道のりがなげーわ、マジで」
だからそういうのに詳しそうな奴を知っているのでそいつの所にやってきているんだが、失敗だったかもしれんな。
「冬季迷彩と……ほうほう、ベースはどのタイプにする?ウッド、デザート、タイガー、リーフ、デジカモ……色は白単色より灰や黒を入れ込むと良い感じになるが、どういう感じにする?で、何の戦車にやるんじゃ、動かす場所と状況も……」
「私が着るうえに、相手はモンスターだって……」
「なんじゃ、つまらんのう」
一気に興味が失せたような感じに萎んでいく爺を見て大きめにため息一つ。
戦車クランの連中の方がそういうミリタリー系は強いと思ってやってきたのは良いのだが、概ね予想していた通りの反応をしてくる。別に良いんだけど、もうちょっとだなあ。
「結局レアメタルの話も聞かないし」
「それはすまんのう、一応探してはいるんだが」
「だから噂を確かめるために雪山に行くんだけど、その為の迷彩なのよ」
「南西エリアか……あそこは儂らの職だと難易度が高いんでなあ」
「普通に行けるんじゃないの?」
「ライダーは特殊な地形に弱いんじゃよ……雪原装備と言うのも浪漫はあるがの」
「そんな職あったっけ」
知らんのかって顔をしてくるので知らんって顔をして首を横に振る。
「レースイベント後に追加された職じゃよ、レース場で機体を貰うのと合わせて1度だけ変更が出来る」
「へぇー……縁がない職ではあるけど、そんなんあったのか」
「文字通り何かに乗ってると強く、乗ってないと生産職並みに弱いというのが特徴じゃな」
「通常マップで乗り物使えるのか」
「移動だけならレース場で貰った時に使える、攻撃するのは別スキルか、職専用じゃ」
移動だけでも使えるのならやっぱり取っておくほうがいいな、6脚戦車は大きすぎて使いにくかったのでもうちょっとコンパクトなやつなら外回りで使うってのもありっぽい。雪原突破するのにも使えそうだし、後で取りに行こう。
「……だから3両目以降は使えるって話か」
「車庫まで作って弄れるのはこのゲームのいいとこじゃよ」
「って言うか、話題逸れまくってる、とにかく雪用の迷彩を聞きに来たんだった」
「おっと、そうじゃった……歳をとると本題を忘れてしまうのう」
まあ、私も気になる事があったらすぐに聞きたがって、余計な情報を仕入れたいって言うのは私もそうなので、歳は関係無いと思う。
「布に迷彩を施したのであればカモフラージュ用としてあるから、使うかい?」
「あー、いいね、貰うかな」
「代わりに弾頭の開発てつだってくれるならな」
「覚えていたか……まあ、突破出来たらいいよ」
かなり満足そうにするとインベントリをごそごそと漁り始めるので、クランハウスに並んでいるお手製タンクのガワをこつこつ叩いたり、じっくり眺めて時間をある程度潰す。それにしても此処まで自由度の高い事が出来るってのはいいな、雪山行ってレアメタル手に入ったらクランハウスに車庫でも追加するか。
「あったあった……爺のお古だが、使えるだろう」
「成程、外装タイプか」
受け取った大きめの布を広げてから裏と表を何度かめくってからコートの上から更に羽織ってみる。
白をベースにして、黒い模様が入っているタイプの迷彩だけど、何でこんなもん持ってるんだ?
「って言うか何でこんなのあるの?」
「戦車本体に被せていた余りだよ」
なるほど処分に困っていた奴を丁度持っていたのか。
「……もしかして砂漠や森林も有ったりする?」
「そりゃあ、勿論」
たまたまと言うか、趣味にガン振りしているだけの産物だわ、これ。
「後は足を確保してから攻略か……じゃあ今度弾作ってくるわ」
「APFSDS辺り欲しいのう」
「このゲームで受けた一番の無茶ぶりだぞ、それ」
素人に出来るわけがないだろ、あんなもの。
ネットで探せばすぐに図解は出てくるけど、出来る気が知れん。
「待っておるよ」
「へいへい」
手をぷらぷらとさせてから戦車クランを後に。
さて、さっき聞いておいた通常マップでの乗物移動、それをする為にレース場に。
レースイベント以降、いつか来ようと思っていて、結局来てなかったところだが、こういう何かあると来ようって気持ちになるのはなんなんだろうな。それにしてもこのゲーム、自由度が高いとはいえ、やり過ぎな気もしてきた。
「いらっしゃいませ、初参戦でしょうか」
「ん、まーね」
「……はい、アカメ様は以前のレースイベントに参加していますので同一機体を選べますが如何いたしますか」
「いや、新しく見るかな」
「では、此方から選択してください」
そう言われると共にウィンドウが開かれて、現状私が選べる機体の一覧と言うのが表示される。ざっと確認したところではイベントの時と変わらないラインナップだ。イベント参加の有無ってのは以前使っていた機体を使えるかどうかってだけっぽい。大体こういうゲームの場合、該当コンテンツをやればやるほど新しい物が使えるって感じだとは思う。
「イベントの時に使った6脚はでかいのがネックだからなあ……もうちょっち小型で小回り聞くといいんだけど」
やっぱり普段乗りするなら小さくて小回りの利くのが良いんだよな。こういうゲームでも足回りってマジで大事。そういう訳で、イベントの時に使った6脚戦車から4脚戦車に小型化した物を。
モデルは繭型の本体に4脚、その本体後部に搭乗する部分があるのだが、ファンタジーだよな、これ
「まあ、銃ぶっ放したり、色々やってるし今更だよなあ」
「機体の交換やレース参加は此方の受付へ、景品交換等は反対側のカウンターへ」
今の所景品は関係ないから良いとして。
「では機体を選んだところで、機体召喚用のスキルも合わせて付与致します」
呼び出しと送り返しのスキルを貰い、これでいつでも乗れるようだが、ダメな所では呼び出せないし、ダメな所まで行くと勝手に召喚が解かれる。後は攻撃手段として使うには結構条件があるみたいで、ライダーが以外はおいそれと使える物じゃないらしい。まあ、どっちにしろ足として使う予定しか今の所ないので問題なし。
「機体の改造に関しても制限はありません、詳しい内容は別途マニュアルを参考ください」
なんともまあ、人の先手を打ってくるNPCだこと。優秀なAIなのか、それとも大体聞かれるパターンを返事しているのかは分からんけど、うちのサイオン姉妹を見る限りは前者っぽい。
とにかくこれで移動手段は確保できたし、後は共有ボックスに入ってる道具一式を取り出して準備完了か。騎乗ユニットの中に入ったままなら状態異常にもならなさそうだし、これでいけるだろう。
「道のりがなげーわ、マジで」
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