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16章
414話 あっさり到達
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何でもそうだが初見の時が一番きつくて、慣れてくると慢心してしくじる事がある。
エリア4の感じで言えば、ゴーレムからのビーム弾幕でちょいちょいと被弾する事が増えている。大型のゴーレム相手は一発がかなりの威力なので掠るだけでも相当消耗するが、小型の奴に関しては細かいダメージなので集中砲火を貰わなければやられはしない。中型のゴーレムもいたが、大型と小型の良いとこどり見たいな性能だったが中途半端な奴だったので秒で片付けれた。
『ま、油断しなきゃ倒せるんだが……いかんせん数が多い』
ぷしゅーっと音を立てて沈黙した小型のゴーレムを足で蹴りつつ、一息入れて周囲索敵。こいつら感知方法が独特なうえ、ちょっとした特性がある。まず戦闘音ではひっかからず、戦闘が長引けば長引くほど増援の信号を発している。勿論倒せば止まるのだが、信号が発している間に向かってきて、止まったらその場で待機モードになる。そしてその待機状態の所に足を踏み入れると攻撃してくる。つまり自動砲台みたいなもんだな。
『もう1つ不思議なのは、倒したのが残る、って所ですね!』
倒して沈黙している小型ゴーレムを小突いたり、弄っているサンダースがふむふむと唸りながら確認している。確かにいつもならポリゴン状になって消えていくのに残るってのは、何かしらのギミックになるんだろうか?雑魚からあれこれと仕込みが入っているときつすぎるわ。
『それよりも数が多いのと、硬いせいで弾が足りなくなんぞ』
『一番火力の出るベギーさんでも大型相手に10発掛からないくらいでしたっけ』
『集中出来れば……の条件だから、もっとかかってる』
そう、もう1つの問題が、消耗が激しいって事だ。
大型が出てくると5人がかりで結構撃ってようやく沈黙するが、その間に寄ってきた別の奴が問題になる。小型は小型で数発で倒せるが群れて出てくるので戦闘が長引けば長引くほど数が多く、連戦になる。中型は中途半端と言ったが、中途半端らしい耐久で厄介だったりする。
『……他の職でもこいつらの相手、きついと思うか?』
『物理には硬いですが、魔法はどうなんでしょうか!』
『この感じじゃ魔法耐性もあるだろ、遠近、物理魔法、全職に対してメタってんだよ、こいつらは』
ポリゴン状に消失していない別の小型ゴーレムをシャールがげしっと蹴り、悪態を付く。こいつはこいつで前に出て戦うのが禁止されてるのでフラストレーションがたまりまくっている。禁止って訳ではないのだが、3戦目くらいの時に突っ込んで滅多打ちにされて瀕死になったのが原因だったりする。
『その鬱憤はボスで晴らしたらどうです?』
『そろそろボスエリアだし』
ボスエリアと言っても今までのマップと違うので、何とも言えないが大体マップ中央にあったので、それくらいの位置にいるという事になる。
石造りの遺跡系マップなので、倒壊している柱や壁が多く、そのおかげで下手な戦闘崩壊とかはしなかったのだが、辿り着いた所は倒壊や崩れていることもなく、かなり綺麗な円形のマップ。
明らかに何か出てきますって感じの場所だが、それらしいものは出現しておらず、他のプレイヤーもちらほらと見掛ける。
『サンダース、情報収集』
『了解です!』
こういう時にコミュ能力の高い奴がいると非常に便利だ。ちなみに社交性で言えばシャールがぶっちぎりの最下位、次に私とベギー、アオメ、サンダースの順番に高くなっていく。
そんなわけでサンダースが他のプレイヤーから状況を聞いている間に、こっちはこっちで残弾の確認や、ボス戦時の想定をして装備の見直しや軽い修理などをやっておく。
『どうやらボスが出てこないみたいです!今いるプレイヤーのほかにもいたみたいですが、あまりにも何もないのでエリアを戻っているらしいですよ!』
『ここにいるのはボス待ちって事か……その割には、まあまあいるな』
『ボス出現のトリガーが違うんじゃないですか?』
『だとしたらそのトリガーが何かって話だろうが』
『……人数?』
まさかここに来てレイドボスをやる事になる?それはそれで可能性としてはあり得る。結構此処の運営って協力プレイをさせる事が多いから、エリア4でちょっと変わり種のボスを出してくるってのは納得はいく。それもボスが出現してくれないと何とも言えないのだが。
『規定人数に達したら出現か、それともギミックで出現なのか、どっちだと思う?』
残り本数の少なくなってきた煙草を咥え、少し投げかけてみる。
意見としては真っ二つに割れ、結局どっちだよ!とシャールがまたイライラしながら私の煙草に火を付ける。そんなやり取りをした後、紫煙をふいーっと上に向けて吐き出して一息。
『ちなみにここのマップを調べたとかどうとかって話は?』
『他のプレイヤーも一直線に此処まで来たようで、あまり調べて無いらしいですね!』
『んじゃ、ボスエリアの確認をしよう、何かしらギミックがあるかもしれんしな』
散々ッぱら調べて結局人数でしたーってなったら流石の私もイラっとするかもしれんけど。
エリア4の感じで言えば、ゴーレムからのビーム弾幕でちょいちょいと被弾する事が増えている。大型のゴーレム相手は一発がかなりの威力なので掠るだけでも相当消耗するが、小型の奴に関しては細かいダメージなので集中砲火を貰わなければやられはしない。中型のゴーレムもいたが、大型と小型の良いとこどり見たいな性能だったが中途半端な奴だったので秒で片付けれた。
『ま、油断しなきゃ倒せるんだが……いかんせん数が多い』
ぷしゅーっと音を立てて沈黙した小型のゴーレムを足で蹴りつつ、一息入れて周囲索敵。こいつら感知方法が独特なうえ、ちょっとした特性がある。まず戦闘音ではひっかからず、戦闘が長引けば長引くほど増援の信号を発している。勿論倒せば止まるのだが、信号が発している間に向かってきて、止まったらその場で待機モードになる。そしてその待機状態の所に足を踏み入れると攻撃してくる。つまり自動砲台みたいなもんだな。
『もう1つ不思議なのは、倒したのが残る、って所ですね!』
倒して沈黙している小型ゴーレムを小突いたり、弄っているサンダースがふむふむと唸りながら確認している。確かにいつもならポリゴン状になって消えていくのに残るってのは、何かしらのギミックになるんだろうか?雑魚からあれこれと仕込みが入っているときつすぎるわ。
『それよりも数が多いのと、硬いせいで弾が足りなくなんぞ』
『一番火力の出るベギーさんでも大型相手に10発掛からないくらいでしたっけ』
『集中出来れば……の条件だから、もっとかかってる』
そう、もう1つの問題が、消耗が激しいって事だ。
大型が出てくると5人がかりで結構撃ってようやく沈黙するが、その間に寄ってきた別の奴が問題になる。小型は小型で数発で倒せるが群れて出てくるので戦闘が長引けば長引くほど数が多く、連戦になる。中型は中途半端と言ったが、中途半端らしい耐久で厄介だったりする。
『……他の職でもこいつらの相手、きついと思うか?』
『物理には硬いですが、魔法はどうなんでしょうか!』
『この感じじゃ魔法耐性もあるだろ、遠近、物理魔法、全職に対してメタってんだよ、こいつらは』
ポリゴン状に消失していない別の小型ゴーレムをシャールがげしっと蹴り、悪態を付く。こいつはこいつで前に出て戦うのが禁止されてるのでフラストレーションがたまりまくっている。禁止って訳ではないのだが、3戦目くらいの時に突っ込んで滅多打ちにされて瀕死になったのが原因だったりする。
『その鬱憤はボスで晴らしたらどうです?』
『そろそろボスエリアだし』
ボスエリアと言っても今までのマップと違うので、何とも言えないが大体マップ中央にあったので、それくらいの位置にいるという事になる。
石造りの遺跡系マップなので、倒壊している柱や壁が多く、そのおかげで下手な戦闘崩壊とかはしなかったのだが、辿り着いた所は倒壊や崩れていることもなく、かなり綺麗な円形のマップ。
明らかに何か出てきますって感じの場所だが、それらしいものは出現しておらず、他のプレイヤーもちらほらと見掛ける。
『サンダース、情報収集』
『了解です!』
こういう時にコミュ能力の高い奴がいると非常に便利だ。ちなみに社交性で言えばシャールがぶっちぎりの最下位、次に私とベギー、アオメ、サンダースの順番に高くなっていく。
そんなわけでサンダースが他のプレイヤーから状況を聞いている間に、こっちはこっちで残弾の確認や、ボス戦時の想定をして装備の見直しや軽い修理などをやっておく。
『どうやらボスが出てこないみたいです!今いるプレイヤーのほかにもいたみたいですが、あまりにも何もないのでエリアを戻っているらしいですよ!』
『ここにいるのはボス待ちって事か……その割には、まあまあいるな』
『ボス出現のトリガーが違うんじゃないですか?』
『だとしたらそのトリガーが何かって話だろうが』
『……人数?』
まさかここに来てレイドボスをやる事になる?それはそれで可能性としてはあり得る。結構此処の運営って協力プレイをさせる事が多いから、エリア4でちょっと変わり種のボスを出してくるってのは納得はいく。それもボスが出現してくれないと何とも言えないのだが。
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意見としては真っ二つに割れ、結局どっちだよ!とシャールがまたイライラしながら私の煙草に火を付ける。そんなやり取りをした後、紫煙をふいーっと上に向けて吐き出して一息。
『ちなみにここのマップを調べたとかどうとかって話は?』
『他のプレイヤーも一直線に此処まで来たようで、あまり調べて無いらしいですね!』
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